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なぜ人はいろいろなことを先延ばししてしまうのか、その4つの理由と、先延ばし体質を改善する方法をお伝えします。
「性格だ、遺伝だ、しかたない」とあきらめる前に、ぜひこの記事を読んでください。
私も重症の先延ばし体質でした
どうせやらねばならないことを先延ばししても、ストレスがたまるばかりで、ろくなことはないですよね?
ですが、なぜか多くの人は、ギリギリになるまで、やらねばならないことに手をつけません。
「明日から本気出す!」そんなふうに思ったりしませんか?
実は私も、何でも先延ばしする方でした。子供のころ、夏休みの宿題を9月になってもやっていました。
日々の宿題も、ギリギリになって着手するほうでした。ノートに書く宿題はまだましですが、図画工作の宿題は時間がかかって大変でした。
家族が寝たのに、1人だけ起きて、彫刻の宿題を半泣きになってやっていたこともあります。
社会人になってから、仕事に関しては、ましになったものの、プライベートでは相変わらずいろいろなことを後回しにしていましたね。
ミニマリストになってからはだいぶましになりましたが。
なぜ自分は先延ばししてしまうのか、その理由を知っておくと、後回しするクセともっと上手につきあえるようになると思います。
☆人が先延ばしする4つの理由とそれを克服する方法
1.やり方がわからないから
私が夏休みの宿題を、8月末までやらなかった理由の半分はこれでした。小学生の私は、夏休み前にいきなり大量の宿題を渡され途方に暮れていたのです。
量が多すぎたというのも問題ですが、そもそもどこから手をつけていいのかわからなかったのです。
「夏の生活」というワークブックや漢字ドリルは、フォーマットが決まっていたので、まだできたんです。
しかし、自由研究、朝顔の観察日記、読書感想文などは、指示が抽象的すぎて、何をどうしたらいいのかわかりませんでした。
先生に相談すればよかったのかもしれませんが、当時は、「宿題のやり方がわからなかったら、いつでも相談に来なさい」なんて言われなかったんですよね。そんな窓口もありませんでした。
「全部自分でなんとかしなければならないのだ」と思っていました。
私の親は、母が家庭科の作品を作ってくれることはあっても、その他の宿題は全く手伝ってくれませんでした。
全部自分で、スケジュールや、やるべきことを考えつつこなさなければならなかったのです。
結局、夏休みの終わりには毎年なんとか形になっていたのですが、今思うと、自分でもどうやって処理していたのか、はなはだ不思議です。
やり方がわからなかったり、進め方がわからないときは、こんなふうにしてみてはどうでしょうか?
●何が問題なのか、見極めて、それを解消。
●人に相談する。
●自分が無理なく今すぐできるタスクまで細分化する。
特にタスクの細分化はおすすめです。
断捨離を例にとって、こちらで詳しく解説しています⇒これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法
2.失敗したくないから
私は学生のとき、試験の直前に勉強するタイプでした。一夜漬けです。勉強が楽しくないので、放置していたわけですが、もしかしたら、全力投球するのが怖かったのかもしれません。
試験の1ヶ月ぐらい前から、全力で勉強したのに、あまりいい点が取れないと、「あんなに勉強したのに、自分はこの程度なのか」と心底がっかりします。
しかし、一夜漬けして、悪い成績を取れば、「一晩しか勉強してないから仕方ないよね。もっと前からやっておけば、もっと良い点取れたはず(本気だせば、私はもっと勉強ができる子なんだ)」と自分をなぐさめることができます。
力いっぱいがんばって失敗するより、そこそこがんばって失敗するほうがましだ、という気持ちがあったのです。
このように、全力投球を避ける気持ちは、誰にでもあるのと思います。
今の私は、適当に力を抜いてやるより、100%がんばるほうがいいと思っています。
とことんやって失敗したほうが、手抜きでごまかすより、得られるものが多いです。
現実には、なかなかこうはいきませんが、少なくとも、こう考えるように意識しています。
何か新しいことに挑戦したいけど、失敗するのがいやで、始めるのをずっと先延ばしにすることもよくあります。
失敗してうれしい人はいません。無意識に失敗しそうな機会を避けるのです。
「今はまだタイミングじゃない」「あれが終わってから始めよう」などと、始めない理由をたくさん思いつき、来年の今頃も、3年後も5年後も、やはり始めていない、こんなことよくあるのではないでしょうか?
「失敗したくないから」「うまくいかなかったら嫌だから」という理由で、先送りするときは、完璧主義を捨てるとうまくいくのではないでしょうか?
学生の頃の私は、試験で100点を取らなければいけない、検定試験で合格しなければいけない、宿題は完璧にやらなければいけない、そういう気持ちがあったと思います。
勉強は楽しいものですが、学生時代は全く楽しいとは思えませんでした。
もし私が、何でも完璧にやらなければいけない、きちんとやらなければいけない、という気持ちを手放していれば、もっと気軽に宿題や試験勉強に向かうことができたでしょう。
学校の成績、受験、就職などは、自分はそれほどでもなくても、周囲が期待している場合があります。両親の期待に100%応えなければ、と思ってしまうと、先に進めなくなります。
両親の期待は期待として、横に置いておき、仮にそれに応えられなくても、それはそれで仕方ない、という気持ちで望めば、大事な勉強を先延ばしすることがなくなるのではないでしょうか?
おもしろいことに、人は成功することを恐れることもあります。何かがうまく行って、人生のステージが一段階上がったらどうしよう、と恐れてしまうのです。
人に注目されたくない、とか。
失敗しても、成功してもいやなのです。その裏にある気持ちは、新しいステージに行きたくない、という恐怖です。
コンフォートゾーン(自分の安全圏)を出たくないのです。この場合は、失敗や成功を恐れる気持ちを自分で認めて、その恐れを克服するしかないですね。
3.単に疲れているから
何かをやる気力、意志の力といったメンタルパワーは有限ではありません。
ほとんどの人は、朝、もっとも気力に満ちていて、決断力もあります。
これについては決断疲れの記事で書きました⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
決断疲れという理論はまだあまり一般的ではありませんが、私はこれは本当にあると思っています。
朝は、わりといろいろなことを考えられますが、夕方になると、「どうでもいいや」と思うことが多くなるのですが、これは私だけでしょうか?
疲れてくると忍耐力もなくなってきます。
先日、紹介した「習慣の力」という動画に、スターバックスの店員は8時間勤務の6時間半から7時間を経過するころに、忍耐力をなくし、バカなことをする、という事例が出てきました⇒習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
メンタルパワーが枯渇しているから、物事を先延ばししている可能性もあります。
ずっと先延ばししてきたことは、朝1番にタックルしてみてはどうでしょうか?意外とやれるかもしれません。
私は毎日、付箋にやるべきことを書いて厚紙に貼っており、その順番でやっています。何らかの事情でその日にやれなかったタスクを書いた付箋は、次の日の早い時間に貼っています。
こうすれば、1つのタスクだけがずっと先延ばしされることはありません。まあ、現実には、気が乗らなくて、先延ばしすることもありますが。
けれども、付箋に書いておけば、少なくとも、何を先延ばしにしているのかはわかるので、致命的になるまで後回しにすることはなくなりました。
人間の集中力はずっと続くわけではないので、頭が疲れてきたら、適度に休憩をいれるべきですね。
睡眠もしっかりとって、心身ともに疲れ過ぎないようにすると、先延ばししている案件も、うまくこなしていけると思います。
☆先延ばしする人の心理を説明しているTEDの動画も参考になります⇒先延ばしをする人としない人は何が違うのか?(TED)
4.そもそもやりたくないから
やりたくなかったら、先延ばしするのは当然です。やらなくても別に支障のないことは、このさい「やらない」と決めてしまうのも1つの方法です。タスクの断捨離です。
やりたくないけど、どうしてもやらなければいけないこと、たとえば、汚部屋の断捨離、お風呂掃除、確定申告の書類を作ることなどは、「やらない選択」をできません。
やりやすい内容にすることはできますが。
私は、やりたくないけど、やらなければいけないことは、「5分でいいからとにかくやる」ことにしています。
タイマーを使っています⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法
多くの人は、何かをやる前に、「やる気」を出さなければいけない、「モチベーション」をアップさせないといけないと思っています。
やる気を出す方法とか、モチベーションを上げる方法を探している人は多いですね。ですが、そんなふうに思うから、先延ばししてしまうのです。
何かをやるのに「やる気」なんて必要ありません。
必要なのは、それをやるという行為だけ。やる気とかモチベーションとか、うだうだ考えているその間に、さくっとやり始めてしまえばいいのです。
何ごとも始めるときが1番ハードルが高いのです。
いったんやり始めてみると、やらない前に思っていたほど、その行動はつらくない、ということがわかります。
もし、先延ばししていることがあったら、今から早速やってみてください。