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ミニマルな日常

筆子流、家事をとっても楽にする7つの方法。

3年前に、ミニマリストになると、家事が楽になります、という記事を書きました。

今回は、その続きです。

日々の家事が大変でしんどい、時短家事をしたい、そんな願いがあるなら、ミニマリストの思考を取り入れてください。



0.基本は物を減らすこと

最初に、以前の記事に書いたことをまとめておきます。

1)寝具を減らす

私、敷き布団を捨て、木枕に替えてから、しまう物も、洗う物も減り、とても楽になりました。

とはいえ、みなさんに、ベッドを捨てろ、布団を捨てろとは言いません。

ただ、持ちすぎていないか見直してほしいのです。

同じアイテムのものをいくつも持ってはいないか? もう何年も使っていないものはないか?

不用品があればあるほど、管理(=家事)の手間が増えます。





2)掃除道具と洗剤を減らす

家事が苦手な人は、「家事を楽にしてくれそうな便利グッズ」に飛びつく傾向があります。

確かに、ロボット掃除機なんかは便利そうだし、実際便利に使っている人もいます。

けれども、本当に、そんなにいろいろな道具や特殊な洗剤が必要なのか、もう一度考えてください。

読者に、暮らしをシンプルにしたら、買わなくてよくなったものをお聞きしたら、用途の限られた洗浄剤をあげた人がたくさんいました。

もう買わなくてもすむようになった物(読者の体験談)

もう買わなくてもいいと気づいたもの(読者の体験談)

洗剤のボトルが多すぎると、掃除する場所が増えます。

3)飾り物を減らす

飾り物があればあるほど、掃除は大変になります。

4)料理のメニューをシンプルにする

手のこんだ物をいっぱい作ろうとすると、手間も時間もかかりますし、食器も増えます。

5)シングルタスク

一度にたくさんの家事をやると効率があがる、と思うかもしれませんが、1つずつこなしていったほうが、早く終わります。

詳しいことは、記事を読んでください⇒ミニマルライフを活かして、家事を簡単にする方法

では、ここから、私が考え、実行している家事を楽にする方法を7つ紹介します。

1.やることを書き出す

どんな家事をするのか、やるべきことを紙に書き出します。

私は自分の母が、家事の内容についてノートに書き出しているところを見たことがありませんし、そんなことをしている人はあまりいないのかもしれません。

わざわざ書き出すほど家事は難しくない、そんなのは誰でもできること、と思う人が多いのでしょう。

過去に、2冊、本を出版させていただきましたが、私が、「紙に書き出すこと」をすすめると、いつも編集者から異を唱えられました。

みんな忙しいから、いちいち書き出す時間なんてない、または、たかが片付けするのに、紙に書き出すなんて大げさだ、という意見です。

けれども、やることがたくさんあって(と感じていて)、頭がパンクしそうになっている人ほど、紙に書き出すべきです。

脳のキャパシティには限界があるので、そんなにたくさんのことを、いちいち覚えてられません。

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と気持ちが焦っているのは、いろいろな考えを頭の中にためこみすぎているからです。

それを頭の外に出してください。

昔の主婦は育児と家事だけしていればすんだかもしれませんが、いま、そういう時代じゃないですよね? 外で働いている主婦も多いし、多種多様な情報が毎日どんどん入ってくる世の中です。

機械化のせいで、自分でやることが増えました(スーパーのセルフレジ、セルフスタンドの給油、インターネットで行う各種予約、手配、ATMでのお金の引き出し、オンラインバンキングなど)。

すべて、昔は、専任の人間がやっていたサービスです。

頭の中のぐしゃぐしゃを外に出さない限り、思考するスペースを確保できません。

短期的な記憶には限界がある話⇒ワーキングメモリ(作業記憶)をうまく使って目の前のゴールを達成する(TED)

2.ルーティンを作る

モーニングルーティン、夜のルーティン、月曜にやる家事、火曜にやる家事など、ある程度ルーティンを決めて行うと楽になります。

ルーティンを作るメリット:

・「はて、きょうは何をやろうかな?」といちいち考えなくてすむので、すぐに仕事にとりかかれる

・ルーティンに従ってやっているうちに、習慣になるので、つらくない

・家事をためこむことを回避できる

・やり忘れがない

・生活にリズムができる⇒疲れない

どんな家事をすべきかは、過去記事を参考にしてください。

片付け上手は毎日こんなことをしている。フライレディの11のルール

家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)

ルーティンのよさがピンとこない人はこの記事をどうぞ⇒ルーティン:習慣、練習、儀式の思いがけないパワー(TED)

3.完璧をめざさない

完璧を求めすぎるせいで、家事が大変になることがあります。

あれも、これも、完璧にきっちりきれいにしよう、と思いすぎると、疲れます。

そこそこきれいになって、ふつうに暮らせる程度でとどめておくほうがストレスがたまりません。

私の住まいは、夫のガラクタのせいで、とんでもなくぐしゃぐしゃで汚いところがたくさんあります。今は、玄関にも、夫の私物が置かれており、風水に凝っている人が見ると卒倒するかもしれません。

それでも、暮らすことに支障はありません。

読者のお便りを拝見していると、洗濯にこだわっている人が多いです。何かを徹底的にきれいにしたいのです。

だから、洗濯機を洗う洗剤を探し求めたり、部屋干しの匂いを100%解消したいと思っています。除菌にこだわる人も多いですね。

ですが、細菌を100%殺すことなんて不可能だし、殺してしまったら、人間、生きていけません。

人間、除菌をするために生まれてくるわけではありません。

「きれい」を求めすぎると、よけいな物を買うことにもつながります。

「家事が大変だ」と思う人は、やらなくてもいいことまでやっていないか、考えてください。

重要な家事が終われば、それでいいのです。

4.タイマーを使って集中

ダラダラ家事をすると疲れるので、タイマーを使って、時間を区切って集中します。

集中したほうが早く仕事が終わります。

その理由⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ

大昔、英検専門の学校の通信コースを受講したことがあります。

授業の音声(カセットテープ)を送ってもらって自分で勉強するのです。

授業の最後のほうにいつも、単語を覚える時間がありました。先生がタイマーで、5分か10分はかって、そのあいだに、単語帳の指定のページを覚えるのです。

何かを覚えるときは、このように集中したほうがいいですね(時間をおいて、復習する必要あり)。

タイマーを使ってみると、どんな仕事にどのぐらい時間がかかるのかわかってくるので、ルーティンの組み立てにも役立ちますし、すきま時間にすぐに終わる家事をさっとすませることもできます。

タイマーの使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?

5.細分化

実家や汚部屋の片付けでおすすめしている、「タスクの細分化」を家事にも取り入れてください。

私は大掃除をしませんが、もしするなら、1日で一気にきれいにしようとするのではなく、何日間かにわけて、少しずつ掃除していったほうが、楽に決まっています。

やることが多すぎるから、家事が大変になるわけですから、細分化し、少しずつやっていけば、もう大変ではありません。

細分化の方法はこちら⇒何から片付けたらいいのかわからず、動き出せないときはこうしてみる(汚部屋改善)

6.服を減らす

服を減らすと、衣類の管理が楽になるので、家事のボリュームが減ります。

服が少ないと、

・着るものやコーディネートがすぐに決まる⇒朝の身支度が簡単。

・たんす、クローゼットの中がすっきりする⇒服の出し入れが簡単。

・洗濯物の量が減る⇒干す量が減る⇒アイロンをかける量が減る⇒たたんでしまう量が減る

・同じ服をローテーションするので、床の上に衣類がとどまらない⇒掃除が簡単。

いいことづくめです。服を減らすことのデメリットなんて、私は思いつきません。

衣類がたくさんある人は、いまの分量の75%⇒50%⇒25%、と段階的に、減らしてみてはどうでしょうか?

生活が楽になるのを肌で感じることができるでしょう。

7.嫌いな家事は他人にやってもらう

主婦だからといって、すべての家事をやる必要はありません。

嫌いな家事は、ほかの人にやってもらえばいいのです。

私は食料品の買い物が嫌いなので、最近は月に1回、いつも利用しているオーガニックフードのスーパーのデリバリーサービスを利用しています。

ネットで注文すると届けてくれます。

前の晩の8時までに注文すると、翌日の夕方~夜にかけて届きます。

30ドル以上オーダーすれば、配達料は無料です。寒い冬は本当に助かります。

家族がいる人は、お互い得意な家事をやればいいですね。

お子さんがいる人は、お子さんを雇えばいいと思います。お風呂掃除なんかは、子供でも充分できますから。

もちろん、プロの家事サービスに頼んでもいいですが、それなりにコストがかかるので、まずは、家庭内に眠っている労働力を発掘することから始めましょう。
******

家事を楽にする方法を紹介しました。

私は家事が嫌いですが、物を少なくすることで苦しみから逃れることができました。

家事が嫌いだ、いやだ、と思うなら、私は本気でミニマリストになることをおすすめします。根本的な解決になります。





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