ポストに入った郵便物

ミニマルな日常

片付けの秘訣は出口より入口:ものを増やす7つの経路

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むやみにものを家に入れないために、意識したいものの入口を7つ紹介します。

「片付けてもすぐに散らかってしまう」という悩みを抱える人はたくさんいます。一生懸命捨てても、気づけばまたものがあふれてしまうのです。

その原因は、出口(片付け・処分)ばかりを気にして、入口(ものが入ってくる流れ)を意識していないことにあります。

片付けを成功させる秘訣は、入口を撤廃・縮小することです。

ものが家に入るルートを減らせば、所持品の数は増えすぎず、暮らしはぐっとラクになります。

この記事では、ものの入口を7つに分け、それぞれを縮小する工夫を紹介します。

1.買い物:最大の入口を小さくする

ものの入口の中で一番大きいのは、自分が選んで家に持ち込む買い物です。

買い物は生活に欠かせませんが、衝動買いやストックの買いすぎを日常的にしていると、持ち物は増える一方です。

「安いから」「ポイントが貯まるから」ともっともらしい理由をつけて手に入れていたら、どれだけ捨てても断捨離は終わりません。

買い物を控える方法は過去記事にたくさん書いていますが、まずは、買いすぎてしまう習慣を根本的に変えましょう。

おすすめなのは、買い物の頻度を落とすこと。

私は、食料品は週に1度のデリバリー、日用品も、必要に応じて毎月1度だけ利用しているアマゾンの定期購入で手に入れています。

買う前によく考えるのも、ひじょうにおすすめ。

すぐに買わずに、24時間は待つようにしましょう。買い物前にリストを作り、「なぜこれが必要か?」と考えるのも効果的です。

今、本当に必要なものを買うようにしてください。





2.もらいもの:断る勇気を持つ

次に大きな入口になるのは、自分の意志とは関係なく家に入るもらいものです。

プレゼント、ノベルティ、試供品、お土産など、ありがたいけれど趣味に合わない、使い切れないというものが溜まりがちではないでしょうか?

プレゼントは捨てにくいので、もらえばもらうほど、所持品が増えます。

贈り物に関しては、不要なら最初から受け取らないようにしましょう。

たとえば、街で配られるティッシュや試供品は、めんどくさいからつい受け取ってしまいますが、「大丈夫です」と断ってください。

家族や友人には「ものよりも消えもの(食べ物や体験)の方がありがたい」と事前に伝えておきます。この2つをやるだけで、もらいものの量が減ります。

断ることが苦手な人は、最初は販促品をもらわないことから練習してみてください。

いらないサンプルや販促品を店で上手に断るには?

3.郵便物・書類:届かない仕組みをつくる

家に届く郵便物や書類は、放置するとすぐに山積みになります。最初から紙が増えないようにしましょう。

ダイレクトメールやチラシ、レシピをプリントした紙など、1枚ずつはたいしてかさばりませんが、ためると大きな存在感を放ちます。

対策は届かないようにすることです。

クレジットカード、公共料金の明細はできるだけデジタルで確認し、紙が届かないように設定しましょう。

通販会社や保険会社からのダイレクトメールやカタログは、発行元に連絡すれば停止できます。

郵便受けに「チラシ投函お断り」のシールを貼るだけでも、入ってくる紙が減ります。

不要な会員誌・会報誌が届いていないかも確認し、必要なければ解約しておきましょう。

ペーパーレスを意識する~ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その6)

4.デジタル情報:通知と配信を減らす

物理的なものではありませんが、デジタル情報もものの入口の一つです。

メルマガやSNSは、よけいな買い物に結びつくので、注意が必要です。

スマホの通知やメールマガジン、アプリのおすすめ表示も、気が散る元ですし、情報の処理に時間もエネルギーも使うためストレスがたまります。

まずは、いらないメルマガをすべて解除し、SNSの通知をオフにしましょう。アプリも、本当に使うもの以外は削除してください。ニュースは自分で見に行くようにすれば、情報が押し寄せることはありません。

SNSでは、買い物に誘導されるアカウントのフォローを減らしましょう。

デジタル環境を整理することは、心の余白をつくることにつながります。情報の入口、忘れずに見直しましょう。

5.イベント・行事:特別扱いしない

季節のイベントや地域の行事は、気づかないうちにものを増やす入口になります。

たとえば、クリスマスやハロウィンには飾りやコスチュームを買いますよね。

正月にはしめ飾りやお年玉袋、節句には飾り物を用意します。

学校や地域の運動会・文化祭では記念品やパンフレットをもらい、会社の式典では粗品やノベルティを持ち帰ることもあります。

旅行に行けばお土産が増え、冠婚葬祭でも返礼の品がついてきます。

イベントや行事のせいで家に入ってくるものは、「特別なことだから」と受け入れてしまい、断ることはしないかもしれません。その結果、普段は使わないものや、収納も処分もしにくいものがどんどん家に入ってしまうのです。

行事やイベントで手に入れるものを特別なものと考えるのはやめましょう。所有すれば、ほかのものと同じように管理に時間や手間を要します。

多くは1年に1回しか使わないものなので、たくさん用意する必要はないかもしれません。

6.定期購入・サブスクリプション:まめに見直す

定期購入やサブスクリプションは便利ですが、意識していないと、使い切れないものがどんどん家にたまります。

過去記事を読んだ方はご存知でしょうが、私が不用品をいっぱい持っていた背景には、頒布会の利用がありました。

通販で買い過ぎて貧乏になる人:ミニマリストへの道、番外編3

日用品を定期購入していると、うっかりすると、まだ残っているのに次の商品が届いてしまうことがあります。

雑誌の定期購読や美容グッズの定期配送も同じです。毎月必ず届くので、一度契約してしまうとそのままになりがち。その結果、不要なものがどんどん入ってきます。

対策は、契約を定期的に見直すことです。

しばらく使っていない定期便は解約か休止を検討し、必要なときだけ単品で購入するようにしたほうが、結果的に安くあがるかもしれません。

私も、アマゾンの定期購入では、その月のものが届いた直後に、翌月買うものを決めています。

7.子ども関係のもの:できる範囲で制限する

子どもがいる家庭では、学校や習い事を通じてものが入ってきます。

教科書やノートはもちろん、プリント、工作や絵画、習い事ではユニフォームや道具、発表会の衣装や記念品など。

子どもの成長に応じて、新しいものが家に入ります。親が望んでいなくても、「行事だから」「学習のためだから」とものが増えてしまうのではないでしょうか?

押し寄せてくる子ども関係のものを減らす工夫には以下があります。

・学校からの配布物は、メール配信やアプリで受け取る

・バザーやイベントで不要品を買わない、参加賞は受け取らないなど、親が選べる場面で入ってくるものを制限する

・教材やキャラクターグッズなど、親が補助的に買ってしまう分を減らす。

ポイントは、子どもに制限させるのではなく、親がものを与えすぎないことです。誕生日プレゼントなども、量より質で決めましょう。

*****

ものが入ってくる入口を7つ紹介しました。

暮らしを軽くしたいとき、多くの人はまず捨てることを考えます。ですが、そもそも、ものが入りすぎなければ、片付けに追われることはありません。

改めて考えてみると、ものは実にいろいろなところから入ってきます。入口を調整すれば、余計なものがたまらないだけでなく、買い物や人づきあいなどライフスタイルも見直すことができます。

まずは、日々、どこからどんなものが家に入ってくるのか、意識を向けることから始めましょう。





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