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ミニマリストへの道

通販で買い過ぎて貧乏になる人:ミニマリストへの道、番外編3

物をためこみ、大量に断捨離するはめになった私の行動を振り返っています。

きょうは、私の部屋の中にたくさんあった通販で買った物についての考察です。若いころの私の物(雑貨)の多くは、通販で手に入れたものでした。

特によく利用していたのはフェリシモの頒布会。この会社の利用を始めたきっかけとその結果起きたことを見てみましょう。

フェリシモが悪いという話ではありません。クレジットカードと同じで、予算をたてて、計画的に利用しないと、散財し、かつ、物を収集する結果になる、と言いたいのです。



フェリシモとの出会い

フェリシモは、昔は「ハイセンス」という名前でした。

私がこの会社を知ったのは、手作りがテーマのムックにのっていた広告です。1970年代の後半、私が二十歳前後の頃の話です。

マクラメキットや、縄編み(?)キットなど、クラフトの材料セットの宣伝を見ました。

マクラメとはレース編みの一種で、70年代にはやっていました。レースといっても細い糸で編むのではなく、ひもを使うことが多いです。

このときは、何も買わなかったのですが、「ふ~ん、こんなのがあるんだ」と私の頭にこの会社のサービスがインプットされました。

これはとても重要なことです。

広告を見て、その商品になじむと、ほかのメーカーより親しみを感じ、店頭で見つけたとき買う可能性があがります。

毎月、りぼんで日ペンの美子ちゃんを見ていると、だんだんペン習字を習いたくなるのと同じです。美子ちゃんの話はこちら⇒何度も通販で失敗したのになぜやめられないのか?:ミニマリストへの道、番外編2

いつもテレビでCMを見ていると、店頭に立ったとき、全く知らないメーカーの商品より、CMで親しんでいる商品のほうを選ぶ、というのは、誰にでもあることでしょう。





カタログの存在を知る

そのうち、この会社から『HI-SENSE COLLECTION』(ハイセンス コレクション)というカタログが出ました。手芸キットだけでなく、生活雑貨が商品のラインナップに加わったのです。

このカタログを取り寄せたのが、私とハイセンスとの長いつきあいの始まりです。

カタログは、無料で、申し込めば誰でももらえました。

無料が好きな私、手芸だって全然できないけどできたらいいなと思っていた私。早速、カタログを取り寄せました。

ハイセンスの商品は、頒布会(はんぷかい)という形態で販売されていました。

頒布会とは、会員になると、毎月同じもののデザイン違いが、1種類ずつ届く(買う)ものです。

私の母も、結婚当初(昭和30年代)、ノリタケの頒布会に入っていました。実家を断捨離したとき、この頒布会で買ったものの、全く使っていなかった茶碗蒸しセットが出てきました。

ハイセンスでは、あるコースに入ると、毎月同じラインのデザイン違いが送られてきました。当初は雑貨のみで、衣料品はなかったと思います。

ハイセンスの仕組みはこちらで詳しく説明しています⇒「持たない暮し」をめざす人が絶対買ってはいけない3つのものとは?~ミニマリストへの道(22)

レターセットの会に入る

私が一番最初に入ったのは、「レターセットの会」です。

私は子供のころから、文房具や紙ものが好きでした。おまけにやたらと筆まめでした。だから筆子なのですが。

小学校3年生になる直前に、引っ越しをし、前の学校の友達との文通が始まりました。それ以来、たくさんの手紙を書き、もらい続けました。

父のスーツの箱、1つか2つに、私あての大量の手紙が残っていましたが、15年ぐらい前に、母に頼んで、全部燃やしてもらいました(当時は、庭で焼却できました)。

そんなわけで、1500円(と記憶しています)のレターセットの会が目にとまり、会員になりました。

レターセットは、イギリス製(だと思う)の便せんとおそろいです。

「レターセットにしては高いよね」とは思いました。が、そこはイギリス製ですから。40年前は、今ほど外国の製品は身近ではなかったし、日本の製品のほうが質がいい、ということもなかったのです。

毎月、同じメーカーの柄違いのレターセットが届きました。封筒と便せんのサイズは同じですが、デザインが違います。

透明なやわらかめのプラスチックのケースに入っていて、その箱の角に、絹のリボンが巻かれていました。

リボンの色はレターセットの柄と同じ色です。なかなか凝っています。

柄はイギリスの野に咲いていそうなハーブが多かったです。「イギリスの野に咲いている」なんてのは、私が勝手に抱いたイメージですが。

私は、ジェイン・オースティンやブロンテ姉妹など、19世紀のイギリスの小説が好きだったのです。

便せんのふちがカットワークのものもありました。薄紫色のリラのデザインのと、純白でふちがカットワークになっているのと、何のデザインもないけれど、透かしがアクセントになったセットがお気に入りでした。

「日本のものとは違って色使いが大人っぽい」と思っていました。

そのように、いくつかのお気に入りもできたのですが、私、このレターセットを全く使わなかったのです。

「使うの、もったいない」と思っていたからです。私の心理はこちらに詳しく書いています⇒くさらない物も賞味期限を過ぎればガラクタ~もったいなくてシールが捨てられなかった愚か者の独白

どんどんたまっていったレターセット

お気に入りのレターセットもありましたが、趣味でないものも、それと同じくらい、あるいはもっとありました。

なにせ、デザインは選べないのですから。

返品もできたと思いますが、めんどくさいので、そうした「はずれ」も私はありがたく受け取り、大事にしまっていました。

当時、外国製の便せんは、丸善やデパートに探しに行かないと手に入らなかったと思います。デパートにいくと、種類がいっぱいあって、結局迷って買えません。

毎月、家に届けてもらうのは楽しいことでした。届いたら、その分のお金を郵便局に振込にいきます。

自分で代金を払うのですが、忘れたころにレターセットが届くのは、プレゼントをもらっている気分でした。

デパートで買えば、その場で「現金を払う」取引があります。お金を財布から出すのは、心が痛むものです。ところが、郵便局で振り込むのはそれほどでもありませんでした。

すでに商品が手元にあったからでしょうか? それとも時間差ああったからでしょうか?

昔の通販は注文後、品切れで、届かないということがよくありました。ハイセンスの場合、頒布会ですから、取るのをやめない限り、毎月毎月、私の家にレターセットが届きました。

こんな人は通販(特に頒布会)はやめておいたほうがいい

昔の自分を振り返って、私は、頒布会などに手を出さないほうがよかったと考えています。

私のような人は、頒布会向きではないのです。通販ではなく、実店舗に買いに行ったほうが、無駄遣いしないし、ガラクタも増えません。

私のような人、とはこんな人です。

1)ものぐさな人

めんどくさがりの人は、気に入らない商品ややや難あり商品を返品する、という手続きを取らないからです。

もともと、日本人はあまり返品しません。北米の人は、ばんばん返品しますが。

2)本当はその商品を欲しくない人

その商品が必要でもない、欲しくもない人は、通販を利用すべきではありません。

当たり前のように聞こえますが、「商品が欲しくなくても、買い物はしたい」という人はたくさんいるのではないでしょうか?

私は、買ったレターセットを全く使わなかったのです。ということは、全く必要でなかった、ということです。

レターセットが届く、その「わくわく感」に、毎月、1500円も払う必要はなかった、それも何回も、と反省しています。

3)おまけ・無料プレゼント・送料無料サービスに弱い人

おまけがほしくて、必要ないものまで買ってしまいます。

私の家には、フェリシモからもらったおまけがたくさんありました。使いこなせなかったのに、捨てることもできず、長らく死蔵品になっていました。

その後断捨離しました。

私がはまった送料無料サービスのワナ⇒その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略 2.送料無料サービスをお読みください。

4)「もったいなくて、使えない」と思う人

たとえばこんな人です。

- 押入れの中にきれいなタオルをしまいこみ、自分は薄汚れたボロボロのタオルを使い続ける人。

- 販促品の、インクがろくに出ないボールペンを意地になって使い続ける人。

- 汚れるのがいやで、白いTシャツやブラウスをおろせない人

- 押入れやパントリーに、「いつかお客さんが来た時に使おう、特別な時に口を開けよう」と思っているものがつまっている人。

5)物を手放すのが苦手な人

不用なものはさっさと手放す、使う人の手に渡す、という行動様式を持たない人は、通販の利用は慎重にしたほうがいいです。

使わないものも、気に入らないものも、とりあえず収納してしまうから、ガラクタがどんどん増えていきます。

冷蔵庫やパントリーに、家族だけでは食べきれない、お取り寄せグルメがびっしり入っている人は要注意です。

6)予算を立てていない人

ふだん、我が家はこのぐらいの収入があり、その中から生活費にこれぐらい、保険料がこれぐらい、ガソリン代はこれぐらい、特別な出費はこれぐらい、という目安の数字がない人です。

何にどのぐらい使うべきなのか枠がないので、どんどんお金を使ってしまいます。クレジットカードがあるから、お金がなくてもあるように思えます。

しかも、買い過ぎたあと、罪悪感を感じます。

学生で生活費の心配がない人も、学生のうちから、予算を立てる練習をしておいたほうがいいです。

7)貯金しなければならない人

これは言うまでないですね。貯金しなくても大丈夫、という人はあまりいないと思います。

~~~
私は、7つの特性をすべて備えていたのに、頒布会であれこれ買い続けていたので、貯金はできなかったし、物もたくさん増えました。

このほかにも、次々と物がほしくなる人や⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ。

収集癖のある人も、通販の利用は慎重にしたほうがいいです⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました

お金とひまが余っている人も注意したほうがいいかもしれません。余ったお金は、買い物に使わず、寄付したほうが、ガラクタが増えません。

ミニマリストへの道を最初から読む方はこちらへどうぞ⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった

この続きはこちら⇒おまけにつられて物を増やす人:ミニマリストへの道、番外編4

****
今はカタログ通販よりネット通販のほうが人気かもしれません。

ネットショッピングは便利なので、賢く利用する分には悪くないと思います。

北米では、アマゾンとウォールマート(アメリカの小売最大手のスーパー、ディスカウントストア)のせいで、ほかの小売店がバタバタとつぶれています。

消費者にとっては、「安くて便利な店」のほうがいいわけです。

ですが、きれいなバラにとげがあるように、便利なものは、便利さゆえに害悪をもたらすことがあります。目先の便利さだけを追求していると足元をすくわれます。





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