恐れている人

断捨離テクニック

嫌な思いをしたくない:物を手放すことに対する不安と恐怖(その4)

断捨離をはばむ得体のしれない不安や恐怖を1つずつチェックしています。

不安や恐れがあると、「部屋をきれいにしたい」と口で言いつつも、実際は、断捨離を始めず、不用品を捨てることを先延ばしします。

今回は、「嫌な思いをすることに対する恐れ」です。



嫌な気持ちになりたくない

断捨離にまつわる嫌な気持ちはいろいろありますが、たとえば、

断捨離すると面倒なことになりそう、すごく大変そう、心が痛みそう、多大なる努力を強いられそう、夫に何か言われて不愉快な気分になりそう、あやまって捨ててはいけない物を捨ててしまいそう

こんな気持ちです。

一言で言うと不快感、または居心地の悪さ。

不快な気分になりたくないので、人は片付けを先延ばしします。

実は、不用品を処分せず、そのまま汚部屋にいても十分不快です。しかし、その不快さには意識が向きません。

これから感じそうな不快感を避けたいのです。

まだ感じていないから、その不快感に対する恐怖は、どこまでもふくらみます。

断捨離に限らず、「嫌な気分になりたくない」から、嫌な気分になりそうなことをするのを避けることはよくあります。

もらい物をはっきり断れないのもそうです。

きのう、備蓄の話を書きましたが

私が備蓄している物。こんな工夫をしています。

物をストックしすぎる人は、「必要になるかもしれないから」という気持ちより、「必要になったとき、ストックがないせいで嫌な感情(困惑や心配など)を感じたくないから」という気持ちのほうが大きいと思います。

しかし、嫌な気分になるのを避けていたら、新しいことは何1つできません。

不快な気分を避けることにエネルギーを注ぎすぎて、肝心の断捨離を始められない人は、以下の4つを試してください。





1.嫌だと思っていることを紙に書いて検証

断捨離をすると、どんな嫌なことが起きるのか、そのとき、どんな気持ちになるのか、そういう気持ちになったとして、その結果、自分の人生に何が起きるのか、紙に書いてください。

おすすめはブレインダンプです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

モーニングページでもいいですよ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

モーニングページ、いつもブログを読んでいる人には耳たこだと思いますが、知らない人もいるので、今回も書きます。

というのも、きのう、モーニングページを知らない人から、ご相談のメールをいただいたのです。

この方、初めてブログにアクセスして、すぐに私にメールをくださったそうです。

まあ、そういうこともありますよね。

検索からアクセスした人は、私が、「人生相談は、モーニングページを半年書いてから送ってください」とブログに書いていることなんて、知るよしもありません。

というわけで、モーニングページを知っている人も知らない人も、避けたいと思っている感情や、その感情を引き起こしそうな出来事をどんどん書いてください。

書いてみると、「う~ん、別に恐れるほどのことはないよね」と思うんじゃないでしょうか?

恐れたとしても、その恐れにどう対処するべきかは、過去記事にたくさん書いています。

2.大げさに考えすぎない

高かったあの服を捨てると、私の人生終わるんじゃないか、読まずに、ずっと取ってある古い日記帳を捨てると、大事な青春の思い出がすべて消えてしまうんじゃないか、押入れの中にある新品のタオルを捨てちゃうと、あとで必要になったとき、買うお金がなくてみじめな思いをするんじゃないか?

こんなふうに、これから起こるかもしれないことに対して、今から過剰反応しないでください。

そもそも、まだ何も起きていませんし、起きたとしても、そんなふうに根底から魂を揺さぶられるような衝撃はたぶんありません。

私は、すごくたくさんの物を捨てましたが、その後、強く後悔したことも、自分の存在意義がぐらついたことも、目の前がくらくらするほど、恐怖を感じて、心臓がドキドキしたこともありません。

「あ~、捨ててスッキリした! もっと早く捨てればよかったね」と思ったぐらいです。

人間は、日々の生活がいつもと同じように進み、予測可能な状態にある時は安心しています。

少しでも、「いつもとちょっと違うこと」や、「どうなるかわからないこと」が起きたり、起きそうな予感がすると、とたんに不安になります。

それはもう簡単に動揺します。

しかし、大きく動揺しても、その状況に慣れてしまうと、平気になります。

今度はその状態がデフォルトとなるので、それと違うことが起きそうになると、動揺します。

このように、私たちは、「いつもと違うこと」に対して、すぐに動揺するようにできているので、不安になっても、「まあ、いつものことだわね」と思って、おおらかにかまえてください。

3.コンフォートゾーンから出る練習をする

予測可能な状態にいるのが好きな人間にとって、何が起きるのかわからない人生を生きるのは、決して楽ではありません。

ですが、人によって、いつも不安をかかえながら苦しみつつ生きている人もいれば、私のように、「なるようにしかならん」とのんびり生きている人もいます。

もし、あなたが、ちょっとしたことですぐに不安になり、嫌なことを避けようとする傾向が強いなら、コンフォートゾーンから出る練習をしてください。

コンフォートゾーンは、自分が安心していられる場所や状況です。ぬるま湯とも言えます。

こちらで説明しています⇒いつまで続けるの? 部屋がきたない人の3つの困った特徴。

ぬるま湯にいるのが好きで、汚部屋から抜けられない人は、あえて、自分を居心地の悪い状態に置くようにしましょう。

それは他ならぬ自分のためです。

意識して、自分に負荷をかけていると、予測不能のできごとが起きても、大きく動揺せず、その状況を「自分を成長させてくれるチャレンジだ」と肯定的に捉えられるようになります。

そもそも、不快な気分や、居心地の悪い状況に身を置かない限り、現状は変わらないし、自分の成長もありません。

楽な道ばかり選んでいても、求めているものは得られないのです。

いつもと違うことをすれば、それがコンフォートゾーンを出る練習になります。

食べたことがないものを食べる、やったことがないことをやる、いつもやっていることでも、ふだんと違う方法でやったり、違うツールをつかってやってみるなど。

始める前に、少しばかり、抵抗を感じることをするといいでしょう。

日本人におすすめのコンフォートゾーンを出る練習は、人と違うことをしたり、わざと目立ってみたりすることです。

たいていの日本人にとっては、人と同じでいる状態が最強のンフォートゾーンですから。ふだん、ほとんど自己主張をせず、相手に合わせてばかりの人は、自己主張することが、コンフォートゾーンを出る練習になりますよ。

欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。

このプレゼンでは⇒自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)

子どもたちが新しいことや、難しいことをするたびに(つまり、コンフォートゾーンを出るたびに)、脳に新しい神経回路ができて、次第に強化されていく、と言っています。そうやって人は成長します。

4.小さく始める

断捨離をすると、私を不快な気持ちにさせることが起きる気がする、それが何かはわからないけれど…… こんな漠然とした恐怖を感じているときは、とりあえず、小さく始めてください。

いきなり、大々的に捨てなくてもいいです。

きょうは、化粧ポーチの中を少しだけ片付ける、古い書類が綴じてあるバインダーを1つだけ整理する、洗面所の引き出しの1つの片隅(20センチ平方メートルぐらい)だけを片付ける、というように。

小規模な断捨離プロジェクトはこのシリーズでたくさん紹介しています⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。

そうやって、少しずつ捨ててみると、不用品を捨てても、わりと大丈夫なことがわかります。

まあ、大丈夫に決まっています。

だって、もういらない物を家の外に出すだけなんですから。

何も恐れることはありませんよね?

☆このシリーズの過去の記事:

物を手放すことに対する不安や恐怖に向き合う(その1)~どこから始めたらいいの? という不安。

だめな自分に向き合うのが怖い:物を手放すことに対する不安と恐怖(その2)

失敗するんじゃないか、という心配:物を手放すことに対する不安と恐怖(その3)

*****

嫌な気持ちになることに対する恐れを克服する方法をお伝えしました。

これまで物をあまり捨てたことがない人が、断捨離という未知の作業を恐れるのは当然のことです。

恐れはあってもいいのです。

その気持ちは、そのまま受け入れてください。

その後、その恐れのために、不用品を捨てずにいるとどうなるか考えてください。

少しばかり抵抗があっても、いらない物は捨てたほうがいいと思います。





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