掃除する主婦

ミニマリストへの道

最終更新日: 2018.04.27

断捨離に非協力的な夫にはこう対処した~ミニマリストへの道(33)

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フライレディのメールを読みながら、片付けにせいをだしていた50歳の筆子。快調に片付けは進むものの、片付ければ片付けるほど、物持ちで、物を捨てない夫と衝突することが増えました。

今回はそんな夫に私がどう対処したかお伝えします。



All About Japanの記事も参考にしていた

当時、フライレディだけでなくAll About Japanの「シンプルライフ」のページもよく参照していました。シンプルな暮しをガイドしてくれるのは金子由紀子さんです。

その年の夏、「シンプルライフ的最低限家事のススメ」という記事を読みました。

家事はやりだしたらきりがない。家の中の5箇所だけ物がなければ、快適に暮らせるから、そこだけはきれいにしておこう、という内容です。

その5つの場所は

・リビングの床
・食卓
・シンク
・玄関
・洗面所の床と鏡

でした。

詳しくは記事をごらん下さい⇒シンプルライフ的最低限家事のススメ [シンプルライフ] All About

記事には、「ハードルひくめじゃありませんか?」と書いてありましたが、私にとってはそんなに簡単ではありませんでした。

金子さんも、忙しいときは全部できなくても大丈夫、と書いていますが、私の場合は忙しいからできないのではなく、家族、特に夫のライフスタイルと合わなかったからです。

5つの中で、完璧にきれいにできるのはシンクだけ。

流しはフライレディの片付けメソッドの象徴のような存在なので、すでに毎日きれいにする習慣ができていました。

関連⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)

洗面所の床と鏡もまあまあきれいにできました。しかし洗面所のカウンターには常に夫の汚い茶色い革のポーチがのっており、決してきれいにはならないのでした。

このポーチは現在もバスルームにあります。

夫の古いポーチ

夫の古いポーチ

問題はあとの3箇所です。

リビングの床には夫の物があった

リビングルームには、ソファー2つに夫が近所のおじいさんからもらった古い一人がけの椅子がありました。

家族は3人なので、ソファーは2つで充分です。

夫に「そんな椅子もらわないで」と頼んだのですが、夫は「せっかくくれるんだから、もらわねば損だ」という考えで、断りませんでした。

ソファーは黒いのですが、この椅子だけが布張り。見た目もほかの椅子と合わないうえに、肘掛け椅子なのででギーギーとうるさい音をたてます。

当時、すでに私はカレン・キングストンの「スペースクリアリング」の考え方に傾倒していたので、人の家に長い間あった椅子は、その家の「何か」を家に持ちこんできそうなのもいやでした。

スペースクリアリングのこと⇒スペース・クリアリングとは何か?そのやり方とは?~カレン・キングストンに学ぶ

さらにこの椅子は、その構造から椅子の座るところと椅子の足の間にほこりがたまり、そうじが大変でした。

夫は、その椅子を居間の角において、すぐそばの作り付けの棚には自分の読みたいカタログや、おやつ、筆記具など手元に置きたいものを起き、足元には、カバンやその他(私の目から見て)どうでもいいものを置いていました。

夫は決してだらしないのではなく、どちらかというときれい好きなのですが、持ち物が多いのと、物の収納方法や、置き方に強いこだわりを持っているのです。

勝手に片付けると怒るので、このコーナーをさわることができず、居間をきれいにすることはできませんでした。





食卓にも夫の物があった

私は食卓には何も置きたくないほうです。花を飾ることもしません。

しかし夫は、汚い植木鉢をよく飾っていました。土が落ちる植木鉢をテーブルに飾るその神経がわかりません。

この鉢が原因で何度か言い争いになりました。

幸か不幸か、鉢の中身の植物が枯れかけてきたので、彼は鉢を日当たりのいい外に出しました。

「やれやれ、これでスッキリとした」と思ったのもつかのま、ある日私が里帰りから戻ってテーブルの上を見ると、ものすごく派手なピンクとオレンジの縞模様の布のランチョンマットが置いてありました。両端にフリンジがついています。

ランチョンマット

洗濯を繰り返し色あせたピンクのランチョンマット

あまりにも趣味が悪すぎました。

私も昔はランチョンマットを使っていましたが(現在はすべて断捨離済み)、茶色や、アタのマット、コルクのマットなど、地味目の色で無地ものを好んでおりました。

夫はランチョンマットがテーブルの上にないと不機嫌になったので、彼が出かけたら、すぐにしまい、帰るころを見計らって、ランチョンマットをまた出して、夫が終日家にいる週末は出しっぱなしにしておきました。

玄関には靴が散乱

5箇所のうちで1番片付かないのが玄関でした。

当時の家は、表と裏にドアがあり、家族は常に裏口を使っていました。

玄関といっても段差があるわけではなく、扉の前にマットがひいてあるだけです。

靴箱がないので、常に、夫と娘の靴が散乱していました。朝そうじをするとき、散らばっている靴をそろえて、はしっこに寄せるのですが、数時間後にはぐしゃぐしゃになりました。

ドアを入ってつきあたりに、クローゼットがあり、ここにジャケットなどかけられるようになっています。ふつうの人はこのクローゼットの中に、靴を入れるはずなのです。

実際、ここに入っている靴もあるのですが、2人は所有している履物が多くて、すべておさまりません。私はふだんよくはくスニーカーのみを、クローゼットに入れていて、ほかの靴は階下に置いてました。

夫も娘も、常に4足ぐらい外に出していて、いつも脱ぎっぱなし。ただでさえ裏口がせまいので、ちっとも片付きませんでした。しかも夫の靴は一足一足が大きくて場所をとります。

現在、「ほっとくと汚部屋」の持ち主の娘は、小学生だったこの頃から、家では、靴や服はぬぎっぱなし、かばんはそこらにほうりっぱなしにするタイプで、何度も片付けるように言いましたが治りませんでした。

玄関は風水的にも大事な場所なので、しばらくは寝る前に、2人の靴をきっちり端っこに寄せていました。すると、夫から「ドアがうまく開けられないから、こんなふうに並べるな」、というクレームが。

何度も2人の靴を全て捨てたい衝動にかられましたが、ぐっとこらえて、毎晩片付けていました。

玄関マットも汚いので取り去りたかったのですが、夫の反対にあい、できませんでした。

マットは、今は念願かなって捨てました。関連⇒その玄関マット、本当に必要? マットを捨てるとこんなものが手に入る

*****

このように、家の中をきれいにしようとすればするほどストレスがたまったのです。

断捨離に非協力的な家族をどうしたか?

たいていの人は奥さんが家の中をきれいに整えてくれるとうれしいと思うのですが、家の夫の場合は、「自分のやり方」へのこだわり度が高く、なかなかうまく行きませんでした。

自分のものを人にさわられるのをたいそう嫌います。まあ、これは誰でもそうかもしれませんが、ちょっと置き場所が変わるだけで怒るので、私は全くさわりません。

私は夫のものを捨てたりはせず(彼は時々勝手に私のものを捨てますが、物が減るのはうれしいので平気です)、単に、家族の共同スペースをきれいに使いたかっただけです。

しかしそうしようとすればするほどストレスがたまりました。

家事の仕方や物の片付け方で何度も夫と衝突したので、現在は、基本的に夫の好きなようにしてもらっています。

他人の行動を変えることは不可能であり、自分が変えることができるのは自分の考え方や行動だけだからです。

そこで自分の行動にフォーカスし、自分の物の断捨離をどんどんがんばりました。

そのうえで一応相手の機嫌がよさそうなときに、さらりと、こちらの希望は述べるようにしています。

たとえば、

「テーブルの上にプラントがあると土が落ちるから、片付けてくれるとうれしいのだけれど」

と、リクエストしてみます。何も言わないと、こちらの気持ちは伝わりませんから。

このとき、きつい言い方をしてはだめで、あくまでも、控えめに「もしできれば、~してほしいのですが」と仮定法を使います。

断捨離に非協力的な家族と共存するためには、これ以外に方法はないと思います。

相手を教育するために、片付け本をプレゼントするといい、というアイデアもありますが、夫は私が本をあげても読まないので、この方法は使えません。

ふだんから、お互いに本をすすめあうような間柄なら使えるかもしれませんね。

物持ちで、自分の持ち物にこだわりのある夫と暮らす中で私がしたことは、「夫の行動を変えることができるかもしれない」という思い入れを捨てることだったのです。

☆「ミニマリストへの道」、この続きはこちらから⇒食器用洗剤を断捨離しそこないフロッシュに落ち着く~ミニマリストへの道(34)

☆後書き
家族全員がミニマル志向の家の人がうらやましいと思うことがあります。しかし、夫と妻の志向や趣味が似すぎているとそれはそれでライバル意識などが芽生えうまくいかないのかもしれません。

ごくまれにですが、自分は持ってなくても夫が持っているときがあり、そういうのをもらえるという恩恵もあります。

今年になって、娘に「明日ガーメントバッグがいるから、買ってきといて」と頼まれたことがあります。

ガーメントバッグは、スーツなどを、ハンガーに掛けたまま持ち運ぶカバンというかケースです。

そんなものどこに売っているのかわからずあせりましたが、夫が持っていました。





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