ページに広告が含まれることがあります。
毎週日曜日は、読者の皆さんから届いたお便りを紹介しています。
今回は、海外と日本国内、まったく異なる環境に暮らしながら、それぞれのやり方でシンプルライフを実践している2人の女性からのメッセージをシェアします。
1通目は東北地方に住むえりかさん。お子さんたちの独立をきっかけに、暮らしを見直しはじめたそうです。
2通目はスイスに30年暮らすきのこさん。フライレディに興味をもちながらも言葉の壁に悩んでいたところ、私のブログを見つけてくれました。
どちらのお便りにも、今の自分にとって心地いい暮らしを追求されている様子が見られます。
では、まずえりかさんのメールを紹介しますね。
ものを減らしたら時間ができた
筆子さん、こんにちは。
はじめてご連絡いたします。東北の地方都市に住む50代の主婦、えりかと申します。
上の子が一昨年就職し独立、下の子もこの春、東京の大学に進学して家を出ました。
久しぶりに夫と2人だけの生活になり、家の中ががらんと感じられ、そろそろ物の見直しをしたいと思うようになりました。
子育て中は、忙しさにかまけて見て見ぬふりをしていた物がたくさんあります。
ある日、「思い出の品が捨てられない」というキーワードで検索していたときに、偶然、筆子さんのブログに出会いました。
どの記事も、ストレートで温かく、でも読者に甘えさせないところが心地よくて、まるで昔からの友人にアドバイスされているような気持ちになりました。
とくに心に残っているのは「自分の感情を大切にするために、物を減らす」という考え方です。
それまで私は、物をとっておくことが物を大事にすることだと思っていました。でも、押入れにたくさんある古い写真や学用品を見ては、うんざりしていたんです。
思い切って、今の自分が快適に過ごせる部屋を目指して、少しずつ捨て始めました。
毎日1カ所だけ見直す、というマイルールでコツコツ続けて、リビングもキッチンも、かなりきれいにになりました。
筆子さんのブログは、何かをがんばらせるのではなくて、がんばりすぎていたことをやめていいと伝えてくれる場所だと、私は思っています。
おかげさまで、今は家事が楽になり、趣味のガーデニングや読書の時間を増えました。
片付けは、人生の後半をどう生きていくか考えるきっかけにもなっています。
これからも更新を楽しみにしています。どうぞご自愛ください。
えりかさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
家の中がすっきりし、時間の余裕ができてよかったです。
「物をとっておくことが、大事にすることだと思っていた」。そうですね、そう考える人は多いと思います。
捨てることは無責任のように感じてしまうことがありますよね。
でも実際は、今の自分の暮らしに合っていないものが多すぎると、ストレスが増えます。自分が心地いいかどうかをを軸に所持品を見直していくえりかさんの姿勢は、素晴らしいと思います。
ブログを「がんばらなくていい場所」と感じてくださったこと、うれしかったです。
片付けも家事も、たくさんの選択肢のなかから、そのときの自分に合うやり方を少しずつ見つけていけばいいですよね。
えりかさん、これからも、趣味を楽しみながら、穏やかな日々をお送りください。どうぞ、お元気で。
次は、きのこさんのお便りです。
フライレディの記事が役立っています
件名:ありがとうございます
スイスに住んで30年、今年還暦を迎える埼玉に実家があるきのこです。
現在は週1回の仕事を細々としながらスイス人の夫、息子と4LDKのアパートに住んでいます。
スイスドイツ語圏でコロナの時期にフライレディの本を読みたいと思い購入したものの言語の壁があり、最後まで読むこともできず、完全に理解できないモヤモヤした状態で、YouTubeなども見ながら、なんとなくこんな感じかな〜と、適当に自己流でやっていました。
数年が経ち、昨夜筆子さんのサイトを見つけ「これだ!!!私が探していたものだ」と、嬉しくなりメールをしました。
でも昨夜は早く床に着くため、読むことをグッと我慢しました。
こちらは今、朝の9時半です。シンクは昨夜磨き上げたのでピカピカ、身支度もできています。ベッドメイキングも終了。洗濯機も回っています。
ホットスポットの消火活動も終了、今から洗面所、お風呂の掃除をと思ったのですが、どうしても筆子さんのブログが読みたくて、PCを開いてしまいました。
今から30分ほど私の好きなことをする時間にします。
筆子さん 詳しく日本語でフライレディシステムを書いてくださってありがとうございます。とっても嬉しいです。
これで自己流でなくしっかりシステム通りに家事を進めて行けると思うとワクワクします。
本当にありがとうございました。
カナダは現在どんな気候でしょうか。まだ朝夕は冷えることもあると思います。どうぞご自愛ください。益々のご活躍をお祈りしています。
きのこさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
フライレディの記事はかなり前に書いたのですが、今でも役立っていると知って本当に嬉しいです。
きのこさん、朝から家の中は万全ですね。これからも、少しずつ家の中をきれいにしていってください。
スイスの春はとても素敵でしょうね。私の住むところも長い冬がようやく終わり、春になりました。
それではきのこさん、これからもお元気で、楽しい毎日をお送りください。
フライレディについて
フライレディ(FlyLady)をご存知ない方のために簡単に紹介しておきます。
フライレディはアメリカのマーラ・シリー(Marla Cilley)が提唱した、片づけが苦手な人向けの家事システムです。1999年にオンラインで始まり、今も根強い支持があります。
FlyLady.net: Your personal online coach to help you gain control of your house and home
特徴を3つあげると:
・ベイビーステップ(小さな習慣)を積み重ねる
・ゾーン別掃除(家を5つのゾーンに分けて月替わり/週替わりで掃除)
・ホットスポットをきれいにする(物がたまりやすい場所に意識を向ける)
基本の考え方は「完璧主義があなたを止めている(Perfectionism is what’s keeping you from flying)」というもので、「片づけられない…」と落ち込む人に、優しく寄り添う内容です。
Flyladyはもともとは、シリーさんが、フライフィッシングを教えていたことに由来しますが、今は、「Finally Loving Yourself(ようやく自分を愛する)」という意味も込められています。
アメリカらしい過剰なポジティブといいますか、「大丈夫!」「あなたは素晴らしい」といった励ましの言葉が多すぎると思うこともありますが、そのとおりにやっていると、家はきれいになります。
当ブログでは、フライレディのエッセンスをわかりやすく、日本の実情に合わせて実践しやすい形で紹介しています。
興味のある方はぜひ、こちらの記事をどうぞ⇒アメリカのお片づけ指南サイト、フライレディに関する記事のまとめ
****
今回は50代の方のお便りを紹介しました。
50代の人は、今後の人生をより豊かにするための空間づくりという意識で、断捨離に取り組むと、より有意義な片付けができると思います。
まだ始めていない方は、少しずつでいいので所持品を見直してみてください。
50代に限らず、どの年代の方にも、それぞれの「片付けのタイミング」があります。あなたの今の気づきや思いも、よかったら教えてください。
こちらからどうぞ⇒お問い合わせフォーム | 筆子ジャーナル
最近、新しいフォームにしたので、以前より送りやすいと思います。お便り、お待ちしています。
お知らせ
最近、noteにアップした記事です⇒正解に迷うとき、どうすればいい?~他人の意見に振り回されない方法
noteには主に日常の日記を書いています。よかったら読んでください。