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師走は何かと慌ただしいです。年末年始はストレスレベルがあがる人が多いですね。こんなときは、「音」の断捨離を心がけてはどうでしょうか?ごく簡単なことをするだけで、心の平安が得られます。
先進国に住む現代人の暮しには、さまざまな音がついてまわります。騒音公害とまでは言えないまでも、周囲の雑音は想像以上に人を疲れさせます。今回は、身の周りの音が私たちに与える影響と、音を断捨離する方法をお伝えします。
私たちは思った以上に音にさらされている
私は昼間は1人でコツコツとブログを書いたり、家事をしています。1人のときは、わりと心穏やかに暮らせていますが、娘や夫が帰ってくる午後4時以降から、だんだん身辺がうるさくなり、私の平和はどこかに行ってしまいます。
夫や娘にあれやこれや話しかけられるし、夫のブラックベリーのアラームはすごく大きいし(何度も「小さくして」と頼んでいるのにしない夫。きっとやり方がわからないのに違いない)、そもそも夫は声が必要以上に大きいです。太っているので、ソファの上でもぞもぞ動くたびに、いろいろな音がします。
今、キャンディを包みから出している音が聞こえます。彼はキャンディをなめずバリバリかみます。それから、ソファに足をかけて、カタカタゆすったり。こういう小さな音の集積ってけっこう気になりますよね。
しかも夫は、寝れば寝たでものすごくいびきが大きいので、これはこれで本格的な騒音公害です。
まあ、家は特にうるさいのですが、一般家庭でも、思いのほか生活音がうるさいと思います。冷蔵庫のモーター音や、洗濯機や暖房の音、隣や上の部屋に住んでいる人の流す水の音、誰も視聴していないのにずっとついているテレビやラジオ、カチカチ言う時計の音。
それだけでなく、パソコンのハードディスクのバリバリ言う音、スマホのノーティフィケーションの音、しゃべるぬいぐるみの声など、デジタル時代になったらますます音が増えました。
多くの人はこれが当たり前になっているかもしれませんが、昔はこんなにうるさくなかったはずです。
周囲がうるさいことによる弊害
いつもいろいろな音にさらされていると、物理的にうるさいだけでなく、こんな悪影響があります。
1.物が覚えられない
音に囲まれていると、ふつうならごく簡単に覚えられる電話番号や、数字が覚えられない、という研究結果があります。
どうやら脳が音による情報を解釈する場所と、短期記憶を司っている場所は同じところらしいのです。
また、あまりにまわりがうるさいと、子供の脳の発達に影響があることもわかっています。うるさいと、物を覚えたり、学習することができないのです。
2.ストレスになる
「うるさいな~」と感じたままでいると、とてもストレスになります。さらに音に対して何もできない自分に無力感を感じ、それもストレスに。
また騒音の中で、重要な情報とそうでない情報を区別するのも脳を疲れさせます。たとえば、赤ちゃんがわーわー泣いている横で、幼稚園児が、大声で、何か親に訴えている状況を想像してください。
1日の仕事を終えてこれをやられると、かなり疲れます。
3.自分に向き合えない
Youtubeのストリーミングが延々と続いたり、スマホのノーティフィケーションが常時鳴っていると、じっくり自分に向き合う時間が取れません。要するに気が散るわけです。
脳は外で起こっていることと、その人の心の中にあることをうまくバランスをとっています。しかし、常に外側から音の刺激があると、このバランスがくずれます。
心の平安を見つけるためには、自分とじっくり向き合って静かに考える必要があるのです。どんなにお金や物を持っていても、心の中の平安が得られないと、幸せになれません。
このように、たとえ無意識にせよ、周囲に音を流しつづけるのは、心身の健康のためによくありません。では、どうしたらもっと静かな環境で暮らせるのでしょうか?
「音」を断捨離する方法
1.意識的に静かな環境の中で暮らす
ほっておくと、どんどん雑音が襲ってきます。見ていないときはテレビは消す、散歩に行く時は、スマホを持たない、メールやSNSのノーティフィケーションの機能をオフにするなどして、「音のない状態」をデフォルトにします。
テレビを手放せない人は、テレビの場所を移動させるという手もあります。意識的に音を減らし、静かで平和な環境を作ってください。
デジタルデトックスも効果的⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
2.瞑想してみる
10分時間があったら、瞑想をしてみてください。
瞑想のやり方はこちら⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
昔から人は瞑想や祈りの時間をとってきました。これは別に信仰のためだけではありません。瞑想や祈りは、1人で静かな時間に身を任せることができる、絶好の機会です。
瞑想をするとストレスが軽減されるだけでなく、外で起きていることがそんなに気にならなくなります。まわりががやがやしていても、心の中が乱れなくなるのです。
3.ヘッドフォンを使っているならノイズキャンセリングタイプにする
別に音楽を聞かなくても、このヘッドホンをするだけで生活音が消えます。どうしても周囲の雑音を排除できないときは、こうしたヘッドホンをするのも一案。
実は私のヘッドホンは耳に当てる部分が小さいスカイプ用のタイプ。周囲の音が全部聞こえてきます。もっとしっかり耳を包み込み、ノイズキャンセリングしてくれるものが欲しいと思っています。ソファで寝る夫のいびきが本当にうるさいので。まあ、そうは言ってもなかなか買いませんが、投資する価値はあると思っています。
4.静かな場所へ逃げる
うるさい場所でがまんする必要はありません。トイレに10分間だけ逃げこむとか、子供の面倒をちょっと夫や他の人に頼み、20分だけ散歩に行くとかします。
これは育児放棄でも何でもありません。時には自分1人の静かな時間を持たないと、心の余裕がなくなり、かえってうまく子育てできません。休憩は「さぼり」とは違います。活動と休憩は2つで1セットです。
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「音」の断捨離のために、用意する物があるとすれば、ノイズキャンセリングヘッドホンだけです。ほかの方法は、まわりの音を消すだけで簡単に実現可能。
神経や心が疲れぎみの人は、自分が耳に音を入れすぎていないか、1度振り返ってみてください。