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断捨離していたら、商品券を発見したが、使い道に迷っています。
筆子さんなら、何に使いますか、という質問をいただきました。
この質問にお答えしつつ、人を幸せにしてくれそうな有意義なお金の使い方をお伝えします。
まずお便りを引用します。ありんこさんからです。
断捨離中に商品券を発見したけど使い道がない
件名:片付けの際に出てきた商品券の使い道
いつも楽しく拝見し、参考にさせていただいております。初めてメールをさせていただきます。
筆子さんの最初の著書を図書館で借りて読みました。
その後、ブログも読ませていただくようになり、カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える』も読みました。
さっそく片付けを開始し、以前よりもだいぶ持ち物を減らすことが出来ました。
まだまだ持ちすぎていると思うのですが、幼い子供がいるのでなかなか思うように片付けが進まないといったところで、できる範囲で気長にやっていくしかないかなと思っています。
今回、筆子さんに相談させていただきたいことは、片付けのさいに出てきた商品券についてです。
自宅と実家の私の荷物から出てきました。全部で2万2千円分です。
全国のデパートで使えるもの1万2千円分と、近くのショッピングモール(アピタ系列)で使えるものが1万円分です。
それほど大げさに喜べる金額のものではないですが、頑張って片付けたご褒美かなと嬉しい気持ちです。
ただ、使い道に悩んでいます…。
今は出来るだけ買い物を控えているので、具体的な使い道が思いつきません。
以前の私ならば、靴やバッグ、洋服を買うために使ったと思うのですが、今はそれらを買うとしても、娘の物のサイズアウト等での買い替えが主になります。
やはり手堅く食料品や、子供の消耗品(下着や靴下、靴など)あたりを買うのがいいでしょうか。
半分がデパートでしか使えない券なのも迷う理由でもあります。
もともとの単価が高いでしょうから、買うものを選びに行くにもあまり気が進みません。
それほど大きな金額でもないので、さっさと使ってすっきりさせたいところなのですが、いざ買いに行っても、後悔しないように、失敗しないようにと悩みそうな自分の性格が嫌です…。
筆子さんでしたらどのように使われますか? 参考にお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いします。
これからも筆子さんのブログを楽しみにしております。
ありんこさん、お問い合わせありがとうございます。本も読んでいただき、重ねてお礼もうしあげます。
断捨離したら、商品券が2万円分も出てきたなんてすごいですね。私なら大喜びですが、ありんこさんはわりと冷静ですね。
しかも、使い道に迷って、かえって悩みが増えているようです。
もし、私が日本にいたら、金券ショップに売って、現金に替えます。
または、娘か友だちにそのままあげます。
実際、これまでも、クリスマスに自分では使いそうにないギフトカード(商品券)をもらったら娘にあげました。映画のチケットやイベントの入場券を用意したのに、自分では使わない状況になった時も、人にあげます。
もちろん、欲しがっている人、使ってくれる可能性のある人に、です。
カナダでは私の知るかぎり金券ショップがないので、人にあげることになるでしょう。
キャッシュにしたお金は以下のように使うと、幸福度がアップします。
1.人のために使う
自分のためではなく、誰かほかの人のために使うと、幸福度があがる、と心理学者は言っています。
たとえばこちら⇒幸せになるための、賢いお金の使い方(TED)
どこかに寄付するといいかもしれませんね。
ご主人やご両親、知人、友人にプレゼントするのもよいです。見ず知らずの人に親切にするのも、幸福になる秘訣の1つです。
2.人とのつながりを強化するために使う
友だちや家族との絆が深まるような使い方もおすすめです。
どんなにお金があっても、孤独な人は、あまり幸せではありません。そこで、周囲の人とより仲良くなれる機会をもうけるためにお金を使ってみてはどうでしょうか。
一緒に食事に行ってもいいですし、ホームパーティ開いて、皆にごちそうしてください。
3.経験に使う
物ではなく、経験を積むことにお金を使った方が、幸せになる、というのは多くのミニマリストが言っていることです。
ボナーさんも、そう言っています⇒物にお金を使わず体験に使おう:ショーン・ボナー(TED)
これなら物も増えません。
旅行費用の足しにしたり、近場にちょっと遊びに行ったり、家族で遊園地やスポーツ施設、映画、美術館に行くのに使ってみてください。
そろそろ夏休みも終わりですが、まだどこかで夏休みむけのイベントが行われているのではないでしょうか。
もちろん、自分1人で、マッサージやアロマトリートメントなどを受けてもいいです。
4.やったことのないことをするのに使う
「経験に使えと言われても、どうしていいか、わからない」。そんな時は、これまでやってみたいと思っていたけれど、実現に至らなかったことに使ってください。
物づくりの体験コースに申し込んで何かを作ったり、やったことのなかったスポーツをやってみたり。ピアノの1ヶ月お試しレッスン、なんていうのもあります。
これまで食べたことのなかった料理を食べにいくのもいいですね。
自分の世界が広がって楽しいです。
5.経験をもたらしてくれる物に使う
それを買うことで新しい体験につながる物を買ってみます。
スポーツ用品、キャンプ用品、楽器、絵を描くもの、手芸用品などです。自転車を買って、ちょっと離れた友だちの家に行くのも、新しい体験をもたらしてくれます。
ペットや植物も体験をもたらしてくれる買い物です。
6.自分を成長させてくれる物・サービスに使う
いわゆる自己投資です。
自分が学びたいスクールやセミナー、参考書、DVDなどにお金を使います。
私がよく使うのもこの分野です。おもに語学に使っています。
7.時間を買う
家政婦を雇って、家事を頼みます。すると時間ができます。
その時間は、のんびり昼寝したり、散歩したり、読書してください。
プロの家政婦でなくても、親戚の人(甥や姪)がいたら、お小遣いをあげて、買い物や掃除、子守りを頼むことができます。
「時間を買う」という発想をする主婦は少ないので、とても贅沢に感じられるのではないでしょうか。
8.ご褒美を買う
ふだん自分では買わないちょっとぜいたくな物をご褒美として買っても、気分が上向きます。
物を増やしたくないなら、花やごちそうなど、消費するとなくなってしまうものを選んでください。千疋屋のフルーツの詰め合わせとか。
物が増えない「ちょっといいもの」はこちらに集めています⇒買わない人の贈り物。ミニマリストのクリスマスプレゼント選び
9.貯金する
すぐには使わず、特定の目的のために貯金をします。
「貯金するのは夢がない」という人もいますが、使う目的がある貯金なら、よいのではないでしょうか?
私も、週ごとに予算をたてて使っている食費が余ったら、ガラスのジャーに入れて貯めてます。
こうすると、節約してお金を残す練習ができます。 ときどきこのお金から、ちょっとしたご褒美を買えば、節約のガス抜きにもなります。
これは、「年収200万円からの貯金生活宣言」(横山光昭著)から学んだことです。
この本について、詳しくはこちら⇒5分でできる小さな節約4選。小さなことが大きな効果を生む。
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こうやって考えてみると、色々な使い道を思いつくんじゃないでしょうか?
いちばんわくわくすることに使ってください。
「買い物に行っても、失敗しないように、後悔しないようにと、悩みそうだ」と書かれていますが、ここはそんなに悩むところじゃありません。
断捨離する前は、すっかり忘れていたお金ですから、臨時収入みたいなもんです。
使い道に悩む性格なら、やはりどこかに寄付するのが一番満足感が大きいかもしれません。あるいは、家族でごちそうを食べにいくとか。
パーッと使ってしまうのは、無駄使いだと思うかもしれませんが、楽しい時間を過ごすのに使うわけですから、とても有意義な使い方ではないでしょうか。