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私のベーキングソーダ(重曹)の基本的な使い方を7つを紹介します。ナチュラルクリーニングが好きなので、いわゆる住宅用洗剤はいっさい使っていません。重曹とお酢と水があれば、たいていのものがきれいになります。
特に重曹はシンク磨きに毎日使っています。
ベーキングソーダ(重曹)とは
重曹(じゅうそう)は、炭酸水素ナトリウム(sodium hydrogen carbonate)という名前の物質。別名重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ。常温では白い粉末です。
重曹の「重」は、2つあること、「曹」は曹達 (ソーダ)の曹です。
お菓子をふくらませるのに使うベーキングソーダは重曹と同じものです。ベーキングパウダーは違うので間違えないでください。
北米では、重曹はベーキングソーダなので間違えようがないのですが、日本だとベーキングソーダという名称は一般的でないかもしれません。
重曹の原材料は塩化ナトリウム溶液。つまり塩です。これを電気分解して水酸化ナトリウム溶液を作り、これに二酸化炭素を反応させて作ります。
天然の鉱石などからも作れます。
重曹は弱アルカリ性。だから酸を中和させることができます。また、タンパク質を分解します。この性質があるので、肉を柔らかくするのに重曹を使うことがあります。
酸性の匂いを中和するので、臭い取りに威力を発揮。洗濯するとき水に入れれば、水のPHバランスを整え、洗剤の効力を高めることも。
重曹は加熱したり、水と酸性の何かとうまく反応させれば、泡(炭酸ガス)が出るので、お菓子などをふくらませることができます。
工業的に大量生産していますが、お菓子に入れるぐらいなので、子供が誤って口に入れても大丈夫だし、下水に流しても環境を汚しません。
だからナチュラル家事に使われるのです。
重曹は実にいろいろな家事に利用できます。単体でも使えますが、弱アルカリ性なので、酸性のお酢とうまく組み合わせて使うのがコツです。
☆私の重曹の使い方7つ
1.ベーキングソーダで消臭
酸性の匂いを中和する重曹の消臭効果は有名です。ベーキングソーダで、冷蔵庫の中を拭いたり、箱の口をあけて冷蔵庫に入れ、匂い消しに使います。
最近は冷蔵庫の消臭用のベーキングソーダも販売されています。箱の一部分がメッシュ状で、匂いを吸収しやすいデザインになっています。
ほかにも靴やブーツにぱらぱらいれたり、トイレに重曹を入れた小皿を置いておいたり。
私は、キッチンのごみ箱に重曹をふりかけ、その上からゴミ袋を入れています。
2.シミ取りに
カーペットや布のしみの上に重曹をたっぷりふりかけて、その上からお酢をスプレーするか、ちょろちょろとかけます。すると泡が出てきます。そのまま洗濯機に入れてふつうに洗濯。シミが取れます。
お酢の使い方はこちら⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
3.研磨剤として
重曹の粒子は細かく、水にとけにくいので磨き粉として使えます。市販の磨き粉よりマイルドなので、こするものの表面を傷つけません。もちろん漆器などデリケートなものに使ってはだめですよ。
私はキッチンのカウンターや流しに重曹をふりかけてよくこすっています。バスルームでもカウンター、トイレ、浴槽の汚れ落としに使用。
4.鍋のこげつきを落とす
こげた鍋もベーキングソーダを入れてこするときれいになります。焦げ付きがひどいときは、鍋の底に重曹をぱらぱらふりかけ、コンロでちょっとあたためて、1分ぐらいしてからお酢をいれると焦げ付きや汚れが浮いてきます。
5.キッチンとバスルームの排水口の掃除に
シンクの排水口に重曹を入れ、その上からお酢を流すと泡がぶくぶくして、排水溝をきれいにできます。ふだんからまめに重曹とお酢で掃除をしておけば、汚れがひどくなって、きついドレインパイプクリーナーを使う必要もありません。
その他の排水溝の掃除の仕方はこちら⇒お風呂の水が流れない!~排水口の詰まりを取る簡単な方法10個
6.ヘアブラシやくしの汚れをとる
湯シャンをしていると、ヘアブラシやくしに白い汚れがつきます。これは地肌の「垢」なのだと思います。古い角質とか。
この汚れをとるために、時々、重曹をとかした水にクシとブラシを漬け置きして洗っています。
重曹は水にとけにくいので、重曹を入れすぎると重曹水というより、「水の中に重曹が沈殿している状態」になります。
もっとしっかり重曹を溶かしたいときは、ぬるま湯を使うとよいです。
クシにつく汚れについてはこちらをどうぞ⇒湯シャンで髪がべたつく問題を解消する洗い方:私が湯シャンに至るまで(7)
7.重曹を入浴剤に
重曹をお風呂にいれると、血管を広げて、血行がよくなります。私は毎晩お風呂に重曹とラベンダーかユーカリの精油を入れてます。
また虫刺されやおむつかぶれなどでからだがかゆいときは、かゆみを和らげてくれます。
弱アルカリ性で皮膚のタンパク質をうまい具合にとかし、お肌がつるつるになるとも言われています。しかし、私は実感がありません。
石けんやボディシャンプーなど、化学的に合成されたきつい洗浄剤を使っていませんし、最近はドライブラッシングもしているので、特に重曹のせいで肌がつるつるになっているのかどうかわからないわけです。
日本にあるほとんど温泉のお湯は弱アルカリ性なので、つるつる効果があるかもしれませんね。
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このほかに、歯磨きやシャンプーに使うこともできます。顔のスクラブに使う人すらいます。私はやりませんが。
重曹をシャンプーに使う話はこちら⇒プールのあと湯シャンでも大丈夫?塩素で髪を痛めない方法はこれ
また花瓶に小さじ1杯ぐらい重曹を入れると切り花の持ちがよくなります。
最近は、重曹を使うナチュラル掃除がはやっていて、本やインターネットを調べれば、ありとあらゆる重曹の使い方がでてきます。
ですが、重曹は万能ではありません。
何にでも重曹を無理やり使おうとするのは、不自然だと思います。昔から重曹が使われている家事の方法にとどめておくのがシンプルでよいのではないでしょうか?