ページに広告が含まれることがあります。
望む暮らしを実現するためには、本当に必要だと思うものにお金を使うべきです。
私たちは日々、さまざまな場面でお金を使っています。
店でいいなと思ったものを、特に深く考えずに買い物をしてしまうことも少なくありません。
お金を使うこと自体は悪いことではないです。
けれど、無意識にお金を使っていると、目指したい暮らしから、少しずつズレていくことがあります。
ここで、大切にしたいのは、今の自分にとって必要なもの、本当に欲しいものを選んでいくことです。
節約そのものを目的にするのではなく、自分の価値観に合ったお金の使い方を心がけると、自分らしい暮らし方になります。
この記事では、意図的にお金を使うヒントを紹介します。
価値観に照らしてお金の使い道を決める
お金を使う前に、まず、それが自分の価値観や優先順位に即しているか考えてみましょう。
買い物をするとき、心を動かすものはたくさんあります。
広告やセール情報、友人のおすすめ、SNSで目にする他人の暮らし、こうした外部からの刺激は、想像以上に私たちの判断に影響を与えます。
私たちは、疲れているときや、ストレスを感じているとき、あるいは何となく暇なときに、つい買い物してしまいますよね。
こうしたときは、感情のままに行動しやすくなります。
だから、買う前に、自分の価値観と照らし合わせる作業をしてみましょう。
ただこれをするためには、自分が大事にしたいものを知っている必要があります。
もし、「どんな暮らしを送りたいのか?」「何に一番お金や時間を使いたいのか?」こういった質問の答えがさっと思い浮かばないときは、先に価値観を洗い出しておきましょう。
ノートに書き出してみるのもおすすめです。
価値観が言葉になっていると、自分のしたい暮らしから遠ざかるお金の使い方をしなくなります。
こうやって、価値観をはっきりさせたあと、何かを買う前に、ちょっと立ち止まって、これは私の理想の暮らしに近づけてくれるだろうか、と問いかけてください。
価値観に沿った買い物は、自分が「こうありたい」と思う暮らしに役立つものを選ぶことです。
反対に、周囲の目や流行に合わせて選んだものは、自分にとって本当に必要なものとは限らず、あまり使いこなせないかもしれません。
外から押しつけられる基準ではなく、自分軸をベースにお金を使うようにしましょう。
たとえば、あなたが「すっきりした空間で暮らしたい」と考えているなら、新しい雑貨を買う前に、それが本当に空間をスッキリさせるのか、それとも逆の結果になるのか、よく考えます。
また、自然の中で過ごす時間を増やしたいと思っているなら、よく使うキャンプ道具や、ハイキング用のシューズにお金をかけるのは意味があります。
一方で、「SNSで人気だから」「なんとなくやってみたいから」と、使うかどうかわからない高価なアウトドアグッズを次々に買い集めるのは、望む暮らしを支える支出とは言えないかもしれません。
こうして、自分の価値観に照らして選んでいくと、買い物の満足度が高まり、後悔することがぐっと減ります。
このようにお金を使っていくことが、意図的にお金を使う第一歩です。
自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
時間を置いてから買う
買い物にGoサインを出す前に、気持ちを落ち着かせる時間を取るようにしましょう。
町の店舗やネットショップを見ているとき、ふと心が動く瞬間があります。
「これ、いいかも」「今だけ安いし」。こんなふうに思っても、すぐに買わないほうが得策です。
新しい何かを見つけて、気持ちが盛り上がっているときは、冷静な判断が難しくなります。
本当に必要かどうかよりも、「今手に入れたい」という気持ちが先に立ってしまうからです。
そこで取り入れたいのが、買う前に少し待つルールです。
買いたいと思ったら、すぐに決めず、一定期間待つようにしましょう。
たとえば、24時間だけ待つ。大きな買い物なら1週間待つ。
私は、どんな買い物も、1ヶ月は待つようにしています。
気持ちが高ぶっているときは、脳の「快楽」を司る部分が活発になり、冷静な判断を担う前頭葉の働きが弱くなると言われています。
時間を置けば、冷静になれ、本当に必要かどうかを客観的に見極められるようになります。
外出先で気に入った服を見つけたら、その場では買わず、一晩寝かせてから、本当に手に入れるべきなのか考えてください。
ネットショッピングでも、すぐに買わず、カートに入れてすぐに決済せず、一度閉じる。あるいは、お気に入りリストに保存して、数日後に改めて見直す。こんなことをするといいでしょう。
オンラインショッピングは、クリックやタップひとつで簡単に買い物が完了するため、衝動的な買い物をしやすい環境です。
「今だけ〇%オフ」「あと○点で在庫切れ」という文字を見ると、つい買いたくなりますよね?
「少し待つ」というシンプルな行動をするだけで、納得のいくお金の使い方ができるようになります。
焦らず、ひと呼吸おいて選ぶ習慣を身につけましょう。
支出を記録して振り返る
お金の使い方を意識するためには、支出を記録して振り返る習慣が役立ちます。
私たちは、日々たくさんの小さな買い物をしています。
何も記録しないと、何にどれだけ使ったのかをすぐに忘れてしまいます。
たいして必要ないものにお金を使っていても、全く気づかないこともあります。
そんな無意識の無駄遣いを減らすために日々の支出を記録しましょう。
複雑なやり方をする必要はありません。
レシートをまとめてノートに書き写す、スマホのメモアプリに入力する、家計簿アプリを使う。自分が続けやすいなら、どんな方法でもかまいません。
私は去年の半ばまでは、Excelで記録していましたが、面倒になったので、今年から、デジタルの日記に原始的な家計簿をつけています。
記録するだけでも、日々の買い物に意識が向きますが、時間がたったあと、買い物を振り返ることもしてください。
たとえば、週末にノートを開き、今週使ったお金を眺めながら、「買ったものはちゃんと使ったか?」「この買い物は満足度が高かったか?」「これは本当に必要だったか?」と考えてみます。
実際に記録をつけると、自分でも驚くようなパターンに気づくことがあります。
毎日のコーヒー代が意外に大きな出費になっているとか、ネットショッピングでの「ついで買い」がとても多いとか。
一度意識できると、「次はここにお金を使うのは控えめにしよう」と自然に行動が変わっていきます。
支出を記録する目的は、自分を責めることではないので、ジャッジしないでください。お金の使い方がまずかった週があっても、気にする必要はありません。
記録を取るのは、あくまでも、望む暮らしに向かってお金を使えているかを確かめることです。
記録を続けるコツは、完璧を目指さないことです。
すべての支出を細かく書き出そうとすると疲れてしまうので、まずは「気になった買い物だけ」「特に高額なものだけ」など、テーマを絞って始めるといいでしょう。
ログを取ることも、振り返ることも毎日する必要はありませんが、定期的に振り返る習慣を作りましょう。
家計簿がつけられないズボラ主婦が行き着いたお手軽な支出の記録法とは?
****
価値観に沿って、意識的にお金を使う暮らしは、思っているよりも心地よいものです。
お金の使い方を見直すことは、単なる節約ではありません。
自分がどんな暮らしを望み、何を大切にしたいのか考えながら、生活をデザインすることです。
そのためには、まず価値観をはっきりさせること。
そして、感情に流されそうなときは一度立ち止まり、支出を記録して振り返る。
そんな小さな行動の積み重ねが、大きな違いを生みます。
本当に必要なものにお金を使い、自分らしい暮らしを少しずつ育てていきましょう。