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タンスやクローゼットに服はたくさんあるのに、なぜか、いつも「着るものがない」とストレスを感じていませんか?
そんな人は、ファッションに「レス・イズ・モア」の考え方を取り入れることをおすすめします。
ミニマリズムの考え方を取り入れ、自分には似合わない服、もう不要な服を排除し、おしゃれで、満足できるワードローブを作る方法をお伝えします。
レス・イズ・モアとは?
レス・イズ・モアは、簡単に言うと、少ない方が豊かである、という考え方です。
詳しくはこちら⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
今、服がたくさんあるのに、着る服がないと思っているわけです。ということは、これ以上服を増やしても、やはり朝、「着るものがない」と鏡の前でためいきをつくことになるでしょう。
これまでと同じことをしていたら、同じ結果しか得られません。
ミニマリズムや「持たない暮らし」という考え方を知らない人には、信じられないかもしれませんが、服を減らすことで、逆に着るもの、着たいものが浮かび上がってきます。
この記事は、服を50着以下にするとか、そういうコアなミニマリストのやり方をおすすめするものではありません。
ごくふつうの、服を持ちすぎている人が、服を減らすという手段を使って、よりおしゃれになり、ファッションを楽しむ方法を提案します。
ためしにこんなことをやってみてください。
1.買い物をするときは目的を明確にする
服が増えすぎたのは、買い過ぎたからにほかなりません。たくさん買ったのに、「着る服がない」事態に陥ってしまったのは、買うときに、あまり後先のことを考えていなかったからではないでしょうか?
ミニマルファッションは洋服を買うときから始まっています。
「セールだ、安い」「素敵」「最新流行らしい」「みんな着ている」。こんな感情的な理由で服を買うのは控えてください。
特に、「これは安いから」という理由で洋服を買い続けていると、いつまでたっても、理想のワードローブはできあがりません。
安い服でもいいのですが(実際私の服はかなり安い服)、その服を買う一番の理由は値段ではないほうがいいです。
セール商品の誘惑に負けない方法⇒断捨離の天敵、無料サンプルや値引き品の誘惑に打ち勝つ5つの方法
チープな服を買うのをやめる方法⇒安いけど、すぐにタンスの肥やしになる服を買わない6つのコツ
その服が「自分のワードローブに必要だから」という理由で買えば、よけいな物は増えません。
最低でも、買う前に、自分の手持ちの服を思い浮かべてください。
安い物をたくさん買うより、質の良い物を少しだけ買ったほうが、失敗がありません。
これから自分らしいワードローブを作っていきたいなら、季節を選ぶ服でなく、通年で着られる物から揃えていくとよいでしょう。
2.色や柄を使い過ぎない
カラフルな服が好きな人やプリントが大好きな人でもミニマルファッションを取り入れることはできます。
今より少し制限をかけてください。
ちょっと前までノームコア(Normcore)というのが流行っていました。ノームコアとは、ひじょうにコアなノーマルスタイル。つまり究極の普通。シンプルで地味なスタイルです。
普通で自然体な感じがノームコア。
アイテムとしては、ふつうのジーンズに白いTシャツ、トレーナー、デニムシャツ、黒いスキニーパンツ、紺色のスカート、白いスニーカーなど。ほとんど無地で、人によってはダサいファッションになります。
気張ったが感じがなくて私の好きなスタイルです。
私のワードローブはこちら⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)
実は、ノームコアが流行ったとき、「とうとうニューヨークのファッションが私に追いついたか」と思っていました。
ノームコアは2014年頃に出てきたトレンドです。ここ数年地味で普通だったのですが、さすがに揺り戻しが起きています。
最近のトレンドは、spontaneous (スポンテニアス)。スポンテニアスとは、自発的な、自由な、のびのびした、といった意味です。
地味ではなく、派手な雰囲気です。ノームコアだって自由なのですが、もともと流行の服を着ることが好きな人は、ノームコアは「なんかおもしろくない」と思っていたかもしれません。
ノームコアの服はシンプルなので、ある意味ごまかしがききません。その人のセンスがありありと出ます。いろいろなファッションをして別人になる感覚を楽しみたい人や、装いではったりをきかせたい人向きではないのです。
2016年~2017年の秋冬物のトレンドを見ていると、大きなリボンがピラピラしていたり(日本の80年代アイドルのフリフリ系とは違います)、不思議なところにジッパーがあったりして派手です。
アニマル柄やチェック柄もたくさんあります。
別にそういう服を着るのはかまわないのですが、異質な柄を合わせるのはほどほどにしておいたほうがいいです。
ポイントになる柄を1つだけ決めるのがミニマリスト流。
アクセサリーもつけすぎないほうがいいです。細かいものをじゃらじゃらつけるのではなく、何か目立つ物を1つだけつけたほうがいいでしょう。
☆服の捨て方、減らし方はこちらをチェック⇒洋服を減らしたいならこれを読め:ファッション関連記事のまとめ
3.デザイン、色、柄ではなくサイズを重視する
おしゃれに見えるかどうかは、その服がその人のサイズに合っているかどうかで決まると思います。
服が素敵である、かわいい、色合いがいい、最新流行のデザイン、ということは関係ないのです。
ファッション雑誌も、ファッションブログも、そのアイテムのデザイン、スタイル、柄にフォーカスしすぎてはいないでしょうか?
もちろんこういう要素も大切ですが、一番大事なのは、その服が自分の体型にあっているかどうか。
個人的に、服を選ぶ基準の優先順位は
1.サイズが合っている(着心地がいい)
2.シルエットがきれいである
3.バランスがいい、自分の良さが引き立つ
4.色、柄、デザイン、予算、その他の要素
こんな感じになるのではないかと思っています。
1番~3番の要素は、口で言い表すことはできないし、視覚的にもうまく表現できません。
実際にその服を着て、鏡の前で動いてみなければわからないのです。「なんとなくしっくりこないな」というのは、1番~3番の要素が関係していると思います。
そこを無視して、4番にある要素で服を選び、買ってしまうから「着るものがない」と思ってしまうのです。
多くの服が、タンスの肥やしになっているのは、数が多すぎるせいもありますが、実は自分の体型に合っていないからではないでしょうか?
どうということのない服でも、しっかりサイズがあっていたら、おしゃれに見えてしまうのです。
現代人はほとんど既製服を買うので、なかなか自分の体型にパーフェクトにフィットした服を買うのは難しいでしょう。
けれども、服を買うときに、これまでとは違う優先順位を適用すれば、今より買い物の失敗が減ると思います。
私は、おしゃれではないし、「動きやすくて着ていて楽だったら何でもいいや」と思っているので、あまりサイズは関係ない服を着ています。
ですが、おしゃれが好きな人、服を買うのが好きな人、服選びやショッピングに時間やお金を投資している人、そしてかけた投資に見合う見返りがほしいと思っている人は、服選びの優先順位を検討し、しっかり試着して買うべきです。
多くのファッションブロガーが、「私はこんなアイテムを持っています、こんなコーディネートをしています」と紹介しています。
しかし、写真では、その服を自分が着た時のフィッティング具合も、シルエットもバランスもわからないのです。
コーディネートとか、どんなアイテムを持つべきなのかということより、それを自分が着た時の着心地や、どんなふうに見えるのかということを重視して服を選んだほうが、より自分らしい、使えるワードローブになるのではないでしょうか?
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今回は書きませんでしたが、ワードローブにレス・イズ・モア精神を取り入れるためには、もちろん服を少し断捨離しなければなりません。
まずはもう何年も着ていない服、サイズの合わない服、もう2度と着ないと思われる服を手放してください。