夏風邪をひいた人。

健康・アンチエイジング

夏風邪の効果的な予防法、4つのポイント。かかるとなかなか治らない。

夏風邪は、冬の風邪よりかかりにくいのですが、いったんかかってしまうと、意外に長引き、想像以上のダメージがあります。

夏風邪の予防のポイントを4つお伝えします。



夏でも風邪をひくし、しかも胃腸にくる

風邪の原因はウィルスです。ウィルスは一般に温度が低くて、乾燥した場所が好きですが、高温多湿で活動的になるウィルスもあり、これが夏風邪をおこします。

夏に発生するウィルスの代表格はエンテロウィルスです。

人が「夏風邪にかかった」と思ったとき、このエンテロウィルスに感染している可能性が高いです。

エンテロウィルスは別名「腸管ウィルス」とも呼ばれます。腸管の中で増殖するからです。

腸管ウィルスですから、このウィルスに感染すると、お腹の調子が悪くなります。

夏風邪は、冬の風邪と同じような呼吸器を中心とした症状(くしゃみ、咳、鼻水、喉の痛み、発熱)に加えて、おなかが痛くなったり、下痢をしやすい、という特徴があります。

もちろん、ウィルスの種類はほかにもあり、エンテロウィルスにしても、いろいろな種類があるので(今のところ71種類ほど確認されています)症状は多岐に渡ります。

ウィルスに感染しても、何の症状も出ない人もいるのは、冬の風邪と同じです。

エンテロウイルスD68について

エンテロウィルスに感染する人は、毎年たくさんいて、別になんということはない(というのも変ですが)ウィルスです。

ところが、アメリカで、2014年の秋、エンテロウイルスD68に感染した子供たちの何人かが、発熱だけでなく、からだの一部が麻痺するという症状を起こし、話題になりました。

ふつうの風邪の症状が出始め、その後、筋肉が痛くなったりし、麻痺に至ったそうです。風邪の症状はおさまっても、麻痺から完全に回復していない人が多いようです。

最初は子供たちの麻痺の原因がよくわからず、エンテロウィルスのせいだとは言われていなかったのですが、今は、何らかの関係がある、とされています。

麻痺が出たのは子供だけですが、大人でも感染して呼吸困難になったあげく亡くなったケースがあります。

エンテロウィルス属には、ポリオ(小児麻痺)を起こす、ポリオウィルスもありますが、エンテロウイルスD68はポリオを起こさないウィルスです。

けれども、同じエンテロウィルスの仲間なので、ちょっとしたことで、形が変わって、ポリオウィルスと似たようなことをしてしまうのかもしれません(素人の推測です)。

エンテロウィルスD68は、1960年代に見つかったばかりのウィルスで、リサーチの歴史も浅く、ワクチンもありません。このウィルスに感染すれば免疫はできますが。

日本では症例が少なく、エンテロウイルスD68のことはそんなに話題になっていないと思うし、私のまわりでも知らない人が多いのですが、なんとなく今後感染する人が増えそうな気がします。

ウィルスはその年によって、流行が違いますから、今後何年かのあいだに、秋ごろ大流行するかもしれません。

エンテロウィルスD68の感染症について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ⇒エンテロウイルスD68(EV-D68)感染症

こんな例もあるので、「ただの夏風邪だ」と甘くみないほうがいいでしょう。呼吸器をやられるのもいやですが、胃腸にダメージがあると、体力を奪われてしまいます。子供の様子がおかしかったら早く病院に連れていったほうがいいですね。

ただの風邪から胃腸炎になったりする可能性もあります。まさしく風邪は万病の元です。

とはいえ、ちょっとしたことを気をつけるだけで、感染しても症状が出ません。以下のことに注意してください。



冷房をかけすぎない

きつい冷房をかけすぎると、体に負担がかかります。冷房そのものが悪いというより、涼しすぎる室内と暑すぎる外を移動すると、病気になりやすい体になるのです。

寒いと血管が収縮して、血の流れをおさえて、体温を逃がさないようにします。暑いときはその逆です。これを夏の間、何回もやっていたら、心臓に負担がかかります。

涼しい外気温に合わせて、血管が収縮すると、鼻や喉にも酸素が行きにくくなるので、異物(この場合はウィルス)を撃退するメカニズムが低下します。病原体が入りやすくなるから、冷房のかけすぎは禁物です。

たとえめちゃめちゃ外が暑くても、冷房はほどほどにしておいたほうが、体力を温存できるのです。

冷房のデメリットはこちらにも書いています⇒夏を元気で健康に過ごすための、シンプルな4つの生活習慣 「3.エアコンをかけすぎない」をお読みください。

冷房を使わず暑さをのりきる方法⇒夏を元気で健康に過ごすための、シンプルな4つの生活習慣

手をしっかり洗う

冬場の風邪の予防と一緒で、手洗いをして病原菌を落とします。

手の洗い方の動画をこちらで紹介しています⇒インフルエンザや風邪をできるだけ自然に予防する方法

腸管ウイルスによる夏風邪は、人のくしゃみだけでなく、排泄物からウイルスをもらってしまう恐れもあるので、トイレに行ったら、いつも以上にしっかり手洗いをしたほうがいいでしょう。

特に、家族に患者がいるときは。

夏は、外でBBQしたり、ホットドッグ食べたり、プールのそばでパーティをしたり、お祭りで歩きながら何かを食べる機会が多いものです。このような集まりに出席したあとも、しっかり手を洗うことをおすすめします。

免疫力を高めておく

夏風邪は冬の風邪にくらべて、かかる人が少ないです。日本でどのぐらいの人がかかっているのか、調べてみましたが、適当な数字が見つかりませんでした。アメリカでは、夏風邪は、冬の風邪の4分の1ぐらいだそうです。

ということは、夏風邪をひく人は本当に少ないのです。それなのに毎年のように夏風邪をひいていたら、免疫力が落ちているのかもしれません。免疫力を高めることを検討してください。

睡眠不足、ストレスが多い、酒量が多い。こういう人は確実に免疫が落ちています。

夏は昼が長いから、夜更かししがちだし、先にも書いたように、アウトドアのイベントが多いので、昼間からビールを飲む機会が増えます。

お酒の量は真っ先に減らせます。睡眠も心がけ次第でしっかりとれます⇒人を老けさせる5つの習慣。若返りメイクより生活習慣の見直しを。 「1.慢性的睡眠不足」をお読みください。

ストレスマネジメントとしては、ストレスの元を取り去れないか考えてみてください⇒ストレス発散法を探す前に、捨てたほうがいい4つのもの。

免疫をあげる方法をまとめています⇒免疫力を上げるために手放したほうがいい6つの習慣

水をたくさん飲む

熱中症対策で、水分の補給はしっかりできていると思いますが、あまり水を飲んでいないようなら飲んでください。

夏風邪のウィルスも、鼻の中が乾燥しているほうが、侵入しやすくなります。水をたっぷり飲んで、全身にうるおいを与えておきましょう。

いったん感染したあとも、水をしっかり飲んでおかないと、症状がひどくなります。

熱があるということは体温があがるということであり、代謝が活性化されます。代謝するとき、水と酸素がいります。病気になると、呼吸が早くなるのは、酸素を取り入れたいからです。

代謝について⇒50代でも遅くない。無理せず代謝を上げる5つの方法。

呼吸が早くなると、吐く息に含まれて出て行く水の量も多いのです。二酸化炭素も出ていますが。

だから、汗が出ている、鼻水が出ている、吐いている、下痢をしているという、明らかに体から水が放出されている症状がなくても、熱が出ていたら、平常時よりも、水分が奪われています。

そこで、水をしっかり飲んでおいてください。

水をたくさん飲む方法⇒免疫力を上げるために手放したほうがいい6つの習慣
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夏風邪をひくケースは少ないけれど、いったんひくと症状は重いし、治りにくい、というのが通説です。2週間ぐらいは風邪の症状が出ています(もちろんケースバイケースです)。

ほかの人は、太陽の下で、いろいろ楽しいことをしているので、「なんで自分ばっかり」と暗い気持ちになってしまうでしょう。するとますます治りにくくなります。

冬の風邪だったら、ほかの人もひいているから、たとえひいても、「ああ、人と一緒だ、私、バカじゃなかったんだ」と安心感があったりするものです。

風邪はいったんひくと、体の免疫システムがウィルスを撃退するまで、治りません。もしひいてしまったら、あせらず、養生に努めてください。





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