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歯茎を切って歯の根にたまった膿を出した体験記~根管治療(2)

歯を3本抜いて、インプラントすることになった体験をつづっています。今回は、根管の再治療(ルートカナルの再トリートメント)を受けた話です。

5年前、私が51歳のとき、突然右上の奥の歯が痛くなりました。

25年以上前に、ひどい虫歯のため抜歯して神経を抜き、ブリッジをかけました。そのブリッジを支えている歯の根にバイキンが繁殖して膿がたまったのです。

つまり、炎症が起きたわけ。

いつもの歯医者さんに、エンドドンティスト endodontist(歯内治療専門医)のドクターを紹介してもらい、施術を受けることになりました。



歯の根の治療はどうやるのか?

施術の話を書く前に、歯の根の治療(根管治療)についてちょっと書いておきますね。

といっても、私は医者ではないので、専門家の記事にリンクいたします。

こちらに詳しく書いてあります⇒歯の寿命はこれで決まる!歯の根の治療の根管治療と全情報を大公開

私が、虫歯の治療の過程で神経を抜いたのは、20代の半ば頃。そのときちゃんと根管にバイキンが入らないに治療されているはずです。

ドクターにその話をしたとき、「25年もよく持ったね」と言われたので、いったん根管治療をすると、あとで問題が起きるのはめずらしくないのかもしれません。

とすると、最初から虫歯にならないことがとても大切ですね。

症状が出たのは25年後ですが、それまでも、少しは炎症があったようです。というのも、風邪をひくたびに、歯茎がうずくような痛みがありましたから。

ただし、これはこの場所だけでなく、両奥歯を中心に口の中全体で感じていました。うーん、私、口腔内に爆弾をかかえているのかもしれませんね。

私に出ていた症状

根管の再治療前に出ていた私の症状は、レントゲンで影(炎症がおきて膿がたまっている)が見え、そのあたりが腫れてひどい痛みがある、といったものでした。

まず痛みがあり、歯医者に行ってレントゲンをとったら影があったのです。

最初に腫れたときはずきずき、ずきずき、ものすごく痛かったのですが、痛みは、2週間ほどでおさまりました。

あとは時々痛い日もある、という感じ。

私の場合、場所的に掃除しにくいところだったので、歯茎を切開したようです。

上で紹介した記事には、根管治療をしても再発しやすい、とあります。

ドクターも、治療してもまた再発する可能性は半分ぐらいある、と言いました。

「その場合は、ブリッジもとって全部やり直しですね。大変なお金がかかりますよ」とも。

彼の予言どおり、ブリッジどころか結局歯を抜き、インプラントをすることになってしまいました。

ちなみに、ドクターの腕は悪くはなかったと思います。

北米は日本と違い、医者の分業が進んでいるので、根管の治療をする歯医者は、根管治療ばかりやっています。

従って、器具もそれに適したものを持っているし、いろんなケースの患者の治療をしているから、経験も豊富で必然的に腕もいいはずなのです。

前回の記事はこちら⇒51歳の冬、突然やってきた歯の痛みの正体は?~インプラントへの道(1)

施術の話に移ります。

歯の根の再治療を受ける

これまでずっと健康で、病院に入院したのは出産したときだけ。手術というものを受けたことがなかった筆子はドキドキして歯医者さんに行きました。

治療費がどのぐらいになるかも、ドキドキの原因の1つでした。

予約は12月15日の朝の8時。当日はすごい吹雪で、8時ギリギリにクリニックに到着。

道はひどく渋滞しており、そのせいかどうか、ドクターは私より後にやってきました。

8時5分くらいに治療台にのって待ちます。
アシスタントの女性2人が道具をスタンバイしています。

ドクターは中国人(チャイニーズカナディアン)だからか、アシスタント2人も中国人です。

私の体験では、白人より、中国の方のほうが、手先が器用で仕事も早いので、少し安心できます。と言っても、よく考えたら、これまでの歯医者さんは、中国系の方ばかりでした。

カナダに来てから、今のインプラントの医者を合わせて4人の先生を体験していますが、インプラントの先生だけが白人です。

インプラントの先生には、歯を3本抜いてもらいましたが、この先生もうまいと思いました。

最悪だったのは、昔、日本でお世話になった2人の歯医者さんです。

歯医者さん選びは大切です。今は、インターネットで治療の感想なども読むことができ、歯科医院の良し悪しを判断できますが、昔は情報がありませんでした。少なくとも私は適当に選んでいました。

そしたらこんなはめに。まあ、歯医者のせいばかりではないでしょうけどね。

これから歯医者さんにかかる人は、できるだけリサーチしてよいお医者さんにかかることをおすすめします。

施術の話に戻ります。





施術が始まった

ドクターがやってきて、「じゃあやってみましょう(Give it a try)」と言い、麻酔の注射を打ち始めました。

膿を取り除いたからといって、炎症が完全におさまる保証はないので、「やってみましょう」ということなのです。

確かに何でもやってみなければわかりません。

麻酔を4,5本ブスブス打ったあと、ドクターはどこかに消えました。薬が効くのを待っているようです。

と、思っていたらまたやってきて、さらに3本ほど、麻酔を打ちます。

「まだ打つんですか?」と聞いたら、「だって痛いのはいやでしょう?」という返事。

もちろん痛いのはいやですが、こんなに麻酔の注射を打たれたのは初めてだったので、それだけで心が折れそうになりました。

とはいえ、すでにこの時、最初に打った麻酔が効いてきたので、「もう何本でも好きなだけ打てば?」という気持ちになっていました。

さていよいよ施術です。

治療する箇所は右上の奥のほうの歯の2本の根本です。厳密にいうと14番と16番です。

歯の番号ですが、日本と欧米では数え方が違うので、参考までに歯の番号を書いた記事にリンクしておきます。

歯の種類・名称・番号・歯式

私のお医者さんたちは、FDI方式で数えてると思います(たぶん)。

口をあけたらまず左からサクションを突っ込まれました。サクションは、口の中のものを吸引する細い管です。施術中、このサクションはずっと口の中に入れっぱなしです。

ドクターは右から何かガーガー音のするもので切っている様子です。左からはアシスタントの女性がそれぞれ1本ずつチューブをを口の中につっこんでいます。

膿をそうじするものと消毒液でしょうか。こちらはシューシューとモーターと水の飛ぶ音がします。

麻酔が効いているし、自分は口を開けたままのなので、何をやっているのかさっぱりわかりません。

ガーガーッ、シューシューという音のなか、されるがままになっていました。

1度、アシスタントの持っているチューブがはずれて、私の顔に水がザザっとかかりました。これ以外は特にアクシデントもなく、20分ぐらいそのままの状態でいました。

ミクロン単位の細かい作業でしょうが、ドクターは慣れているのか、わりにリラックスしていて、時々「大丈夫 (Are you alright?)」と声をかけてくれます。

アシスタントの女性2人も「大丈夫?」と聞きます。特に2人のうち1人は、ひまなのか、「大丈夫?大丈夫?大丈夫?」としつこいまでの声かけ。

「大丈夫ではないけど、今さら何もできないし、このまま最後までがんばるからほっておいてください」と、目で訴えてみました。

この続きはこちら⇒歯茎を切った翌日はひどく顔がはれた~インプラントへの道(3)

☆後書き
いつも行く歯医者さんは、とてもゆったりした待合室がありくつろげるのですが、この歯医者さんは、街中のビルの一室なので、受付の前に硬い椅子が並んでいるだけ。

人の出入りも多く、なんだか殺伐とした雰囲気です。

そういう環境って、けっこう治療を受けているときの気分を作用しますね。





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