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在宅ワークのコツ~机まわりの片付けで集中力アップ

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在宅ワークを快適に続けるために、机まわりの片付けポイントを紹介します。

在宅でする仕事は通勤がなく、自分のペースで仕事ができますが、自宅で仕事するので公私の区別がしにくく、思ったより仕事が進みません。

特に、仕事をする机や周囲が散らかっていると、生産性が落ちます。

何気なく置いたマグカップや文房具、書類、郵便物などが積み重なって、作業するはずの場所が、物置き場になっていないでしょうか?

「あとで片付けよう」と思っているうちに、散らかった状態がいつものことになり、集中力の低下や仕事の停滞を招きます。

いったんリセットして、仕事をしやすい環境に整えましょう。

まず、片付けるモチベーションをあげるために、なぜ机が散らかっていると生産性が落ちるのか説明します。

散らかった机は集中をさまたげる

仕事をする場というと、たいてい机ですが、この作業エリアはきれいにしておいたほうが仕事の効率があがります。

こう書くと、「でも、アインシュタインの机はぐしゃぐしゃだったじゃないか!」と言う人がいますが、私たちの多くは天才ではないし、画期的な物理学の理論を生み出すのが仕事というわけでもありません。

一般的な仕事は、机がきれいなほうがはかどります。机が散らかっていると以下の問題が発生します。

視覚的ノイズで気が散る

机の上にある必要のない書類や文房具、読みかけの本が視覚的ノイズとなって集中を乱します。

このような状態だと、仕事と関係のない情報のせいで気が散るし、よけいな情報を処理するために脳に負担がかかります。

私は、引っ越しをして(タメコミアンの夫と別れて)、仕事環境を完全に自分でコントロールできるようになってからのほうが集中して仕事に取り組めるようになりました。

探しもののせいで作業が止まる

必要な書類や道具がすぐに見つからないと、そのたびに探さねばならず、作業が止まります。一度中断すると、元の状態に戻るには時間がかかるため、生産性も低下します。

カリフォルニア大学の研究によると、スマホの通知などで集中が途切れたあと、元の集中状態に戻るまで平均で約23分かかるそうです。

しかし、私の経験では23分では戻れません。もっと時間がかかります。たとえば、うっかりメールチェックをしてしまい、メール返信などの作業を始めてしまうと、軽く、1時間や2時間は失います。

認知的ストレスが増大

散らかっている状態は、無意識に「片付けなくては」という心理的負担を生みます。

仕事以外のタスクが頭にひっかかっていると、なかなか仕事に集中できません。

このように、散らかった机は視覚・動作・心理のすべての面で集中力を削ぐ存在です。快適に働くためには、机まわりを整えることが不可欠なのです。





集中できる机環境を作るための3ステップ

次に机をきれいにするステップを紹介します。

ステップ1:不要なものを机から取り除く

仕事中の机の上は、今使うものだけを出しましょう。

書類や郵便物、飲みかけのカップなど一時的に置いたものは、別の場所に移動させてください。

ケーブルや周辺機器も必要最小限にし、普段は使わないものは出しません。

こうすると、視界に余計な情報が入らず、脳が仕事だけに集中しやすくなるし、作業を開始するとき、迷いなく取りかかれます。

必要なものだけにするために、今、机の上に何が乗っているかリストを書くといいでしょう。

ちなみに私の仕事机の上には以下のものがあります。

・モデム(インターネットに必要)
・ノートパソコン(ブログ執筆に必要)
・キーボード(これで文字を入力)
・マウス(カーソルを動かす、トラックパッドより速い)
・時計(アナログ時計のほうがわかりやすい)
・温度計(温度や湿度を確認するのが好きだから置いてある)
・カレンダー(紙に印刷して、記事を書いたら日付を消し込む、エッセオンラインなどよそから依頼された記事の執筆スケジュールや外出の予定もメモ)
・ペンケース(立てることができるタイプで、筆記具が数本入っている)
・電子辞書(たまに言葉を調べる)
・マグウォーマーとマグカップ(仕事中はたいていハーブティを飲んでいる)
・ライト(暗い時照らす)

こんなふうに、それを置いている理由も書いてみると、いらないのに机の上にあるものがよくわかります。

ステップ2:同じ種類のものは最小限に絞る

用途が同じものは、数を絞りましょう。

似たようなものがたくさんあると、机の上が散らかります。

ペン立てに何本もペンが差してあったり、使いかけのノートが数冊重なっていたり。どれを使うか迷うだけでなく、ものが増える分だけ片付けの手間も増します。

以下のことを意識して、もののスリム化をはかってください。

・1カテゴリ1アイテムルール :たとえば、ペンはお気に入りの1本だけを机に置く

・使う頻度で選別する: 机の上に出すのは、毎日のように使うものにする。それ以外は引き出しへ

・似たものはまとめて収納: 使わないけど捨てられないものは、箱やポーチにまとめて視界から消す

筆記具がたくさんあるときは、使いやすいものやいつも手に取るものだけを机に出し、ほかはどこかにまとめておくといいでしょう。こうすると、机の上を片付けられるだけでなく、使い切りチャレンジもできます。

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ステップ3:終わったらリセットする

1日の仕事を終えたら、そのまま机を放置せず、何もない状態、もしくは散らかっていない状態へ戻す習慣をつけましょう。

所要時間はわずか3〜5分です。私の場合、3分もかかりません。

使った道具を元の場所に戻し、不要なメモや紙ごみは処分します。

たったこれだけですが、翌朝の仕事のしやすさを大きく左右しますよ。何もない机にしておけば、すぐに仕事にとりかかれます。

終業時にリセットすると、「仕事が終わった」という区切りにもなり、公私の切り替えがしやすくなります。

ふだん机をそのままにする習慣がある人は、まずは、片付けを習慣化しましょう。

パソコンをシャットダウンしたら、机の上を片付ける、〇〇時になったら片付けるなど、きれいにするタイミングを決めておくと習慣にしやすいです。

仕事を終えたあと、すぐにできないなら、夜寝る前でもかまいません。

机まわりだけじゃない~周辺もきれいに

机の上をきれいにしても、周辺が散らかっていると集中力がそがれます。

視界に入る情報量が多ければ多いほど、脳は余計な処理を強いられ、結果的に疲労や注意散漫を招きます。

仕事中、視線の先に入るものを意識し、壁に貼りっぱなしの紙、棚の上に積み重ねた書類、置きっぱなしの小物を減らしましょう。

正面だけでなく背後も重要です。オンライン会議では背景が映るため、乱雑だと印象がよくないのはもちろん、自分自身も「片付いていない部屋で働いているのを見られてしまった」と感じます。

セルフイメージが下がると、やる気やパフォーマンスに影響します。

背景はできる限りきれいに整えるか、必要に応じてバーチャル背景を活用しましょう。

また、床にものを置かない、コード類をまとめるなど、足元や机周辺の整頓も忘れずに。机の上だけでなく周囲全体をすっきり保つと、視覚的なノイズが減り、在宅勤務の集中度が格段に高まります。

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おわりに:片付けも仕事のうち

机の上をきれいにすることをおすすめしました。

在宅勤務では、仕事環境を整える責任は自分にあります。オフィス勤務なら清掃や整理整頓は誰かがやってくれるかもしれませんが、自宅ではそうはいきません。

片付けに時間や労力を使うことは、集中力や成果に直結する重要な投資です。

整った机と周辺環境は、作業効率を高めるだけでなく、1日の始まりと終わりにメリハリをつけ、生活全体をスムーズに回す効果があります。

きれいな空間は気分を安定させ、自己肯定感を支える役割も果たします。

つまり、片付けは単なる掃除や整頓というより、仕事の質を管理することなのです。

大がかりな模様替えや収納グッズの購入は必要ありません。仕事が終わったら、3分だけ机の上をリセットし、視界にあるノイズをひとつずつ減らすことから始めましょう。





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