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100個チャレンジをして人生を変える・デーブ・ブルーノ(TED)

よりよい人生を生きるための参考になるTED動画を紹介します。今回は、「100個チャレンジ」というプロジェクトを実践し、本を書いた、アメリカのデーブ・ブルーノさんの The 100 things challenge (100個チャレンジ)という講演です。

100個チャレンジは所持品100個だけで1年間生活するチャレンジです。



100個チャレンジ:プレゼンの要約

大量消費社会は間違っている。物や借金が増え、みんな不幸になっている。この解決策はシンプルに生きることだ、私は100個チャレンジをしたら、それで充分幸せに暮らせることがわかった。

みんなも1年間だけ、シンプルな生活を送ってみてほしい。

それは人生を変えるはずだ。多くの人がシンプルに暮らし始めたら、世界も変わる。

この動画では具体的な100個チャレンジのやり方は紹介されていません。(100個の中身を知りたい人は本を読んでください)。

12分あるうちの8分、つまり66%ぐらい、大量消費社会はよくない、と言っており、ちょっとこのあたり退屈です。

彼は、シンプリシティ(シンプルに生きること)はアクションだ、と言っているのですが、なかなかそのアクションまで行きません。

動画は12分。TEDxのイベントなので日本語字幕はありません。動画のあとに和訳(抄訳)をつけました。しかし最初の8分は同じことの繰り返しなので、あまり詳しく訳していません。

※TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

「物をたくさん持つこと」が発展や成功だと考えられてきたが

私たちは「行動」を求められる社会に生きています。

何かいいアイデアがあっても、実際にそれをやることができるかどうかが問題です。

今日、お伝えしたいのはシンプリシティ(simplicity シンプルであること)は、「行動」である、ということです。実際に行動に移せる考え方なのです。

シンプリシティこそ、現代社会に生きる私たちが取り入れるべき考えです。

近代社会が始まって、成功とは、個人が豊かになること、国の経済が発展することだと考えられてきました。

たくさんのものを手にすることが「発展」なのです。

人は、より多くの物があるほうがいい、という考えのもとに、社会的、文化的に発展してきました。これは、ルネサンスの頃から始まりました。

とはいえ、私たちがより多くのものを欲しがる気持ちは人類の歴史がそうさせたというより、もともと人の心の中にあるのです。

大昔、キングソロモンは All the toil of man is for his mouth, yet his appetite is not satisfied (人の災難のすべては口があるからだが、それでも食欲は満たされることがない)と言っています。私たちもこのことがわかっているものの、「満足できない」という点で、共犯者です。

特にアメリカでは、人が満足できない気持ちが、極端な消費主義となって表れています。





大量消費社会は間違っている

リザベス・コーエン(Lizabeth Cohen)が著書、「ア・コンシューマーズ・リパブリック」(A Consumers’ Republic 消費共和国) という本で、第二次世界大戦後、アメリカ合衆国は過剰な消費主義を推進し、システムを作り上げ、たくさんの物があふれたと言っています。

その結果、どんな惨状になったかみんなわかっています。ガレージを見れば一目瞭然ですね。

アメリカ人は物を買い集めるために11兆ドル(11.52 trillion 1300兆円ぐらい、といってもピンと来ませんが)の借金をかかえています。これはふつうの人の借金を集めたものです。国全体で言うと16兆ドル(およそ1900兆円)以上の借金があります。

みんな、自分で買えない以上のものを持っているわけです。

こんなに借金があるのに、この問題を解決するために、もっと買え、と言われています。

たとえ、この消費主義社会のせいで、より人が幸せになり、経済が発展しているとしても、正しいやり方ではありません。

この瞬間の楽しみのために、長期的な責任が果たせないのです。これは徳のあるやり方ではありません。

相変わらず人は幸せになりたいと思っているし、発展途上国の経済はうまくいっていません。もし、この大量消費を促す経済モデルが正しいのなら、今頃、もっと恩恵を感じているはずです。

確かに私たちは物を持っています。けれども、やはり不安を感じているし、多くの国の経済は崩壊寸前です。過剰な消費主義は、近代社会の大きな重荷(albatross)になっています。

シンプルに暮らすことで問題を解決できる

この問題に関して、あなたや私のような個人は何ができるでしょうか?とるべき行動は、「シンプリシティ」です。

もし私たちがシンプリシティを実践したら、幸せに生きるためにたくさんの物は必要ないと証明することができます。

例をあげます。

ガジェットや贈り物といった物質的な物があるから人は関係を結ぶわけではありません。それが証明できれば、余剰な物は不用だと明らかにすることができます。

贅沢な車や、家を何度も改築することが、仕事上の成功を意味するものではないとわかれば、消費主義社会は間違っていると言えるでしょう。

みんながシンプリシティを追求すれば、今の大量消費社会は、人の幸せには貢献しないと証明することができるのです。

自分のポリシーと行動が一致していなかった

私はずっと以上のように考えていましたが、実際の行動は違いました。

物を買ってためこんでも、なりたい自分に変われるとか、幸せにはならないと、頭ではわかっていました。

たとえば、ロック・クライミングの道具を買ったところで、ロック・クライミングをする人にはならないとわかっていたものの、カタログを見ながら、あと一つだけ買ったら、そうなれるんじゃないかな、なんて思って買ってしまいました。

信じていることと、やっていることが違っていました。

数年前に、自分のポリシーと行動を一致させるために何かしなければ、と決意し、100個チャレンジ(100 things challenge)という生活プロジェクトを始めました。

100個チャレンジが人生を変える

所持品を全部捨てました。100個、あるいはそれ以下を除いて。そうやって1年暮らすことにしました。

このチャレンジのゴールは、余計なものを持たなくても、一定期間、ちゃんと暮らすことができると証明することです。

細かいルールはさほど問題ではありません。

100個チャレンジの結果は革新的なものでした。

実際に100個チャンレンジをした人や、このアイデアにインスピレーションを得て暮らした人は、みんなこう言っています。

シンプリシティを追求したら、大きな自由やパワーを得ることができた、と。現代社会の、過剰なまでに物を求めるやり方は間違っていると証明しました。

ほかの多くの人も、自分が信じていることと、自分のやっていることが一致していないという問題をかかえていました。

誰も偽善者にはなりたくありません。

ここにいる皆さんは私の意見に同意してくれると思います。たくさんの物を手に入れたって、人生はよくならないということに。ところが、みんな、店に行くと、「あとこれさえあれば、物事はよくなるんじゃないか」と思ってしまいます。

私はシンプルライフについて、たくさんの人と話をしました。みんな極端な消費社会に生きることは、息苦しいし、物がいっぱいになるだけ、と感じています。

ガレージを開けても、車を入れることができない。クローゼットを開けても、中に入れない。地下室には物がいっぱい。屋根裏部屋にも物がいっぱい。貸し倉庫にも物がいっぱい。クレジットカードの限度額はいっぱい。借金につぐ借金です。

ガラクタがいっぱい、不満もいっぱい。

どうしたらいいのでしょうか?

シンプリシティは「実践」です。そんなことできないと思っているかもしれませんが。

皆さんに1つのチャレンジを提案します。人生の中で1年だけ、シンプリシティを追求してみませんか?そうすれば、たぶん人生が変わります。

もし私たちの多くが、1年だけシンプルライフを送ったら、自分の人生が変わるだけでなく、世界をいい方に変えることができます。

ぜひやってください。

—– 抄訳ここまで —–

何もかも捨てる

物を減らそう。

物はあったほうがいいのか、ないほうがいいのか?

人はもともと欲張りなので、この特性を利用して、アメリカの政治家や実業家が、さらに発展するために、大量消費社会というシステムを作ったのかもしれません。

たとえば、本当は麻を燃料として使えば間に合うのに、石油の利権を持っている人が大儲けできるように石油や石油を使った商品の開発を大々的に推し進めてきた、と考えられています。

詳しくはこちら⇒健康にいい麻の実のとれる大麻と、薬物の大麻の違いとは?

しかし、アメリカがソ連のように共産主義に向かったら、それはそれで行き詰まったでしょう。

物はないと困るし、やはり豊かさを象徴するものだと思います。

日本は、戦後何もなく、焼け野原でしたが、誰もあの頃に戻りたいとは思わないはずです。

過不足なつ持つことがポイントですね。企業の言うことを聞いていると、絶対過剰になります。

自己矛盾を手放すこと

もともとブルーノさんは、自分のブログで、消費社会を糾弾していました。ポリシーとして、物をたくさん買うことに反対していたのです。

しかし、そういう意見を持ちながら、本人はたくさん物を買い、家の中は物がいっぱいでした。

こうした自己矛盾、誰でもあると思います。しかし、やってることと信じていることがあまりに食い違うと、本人はつらいものです。

ブルーノさんは、100個チャレンジをして自己矛盾の1つを解消しました。彼が、「自由やパワーを得ることができた」と感じているのは、物を捨てたことよりも、大きな自己矛盾を1つ、手放したからかもしれません。

☆100個チャレンジについてはこちらでもふれています⇒捨てる壁にぶち当たったら試してほしい。7つの断捨離のやり方

それでも物にこだわっている?

100個チャレンジの話を聞くと、人は、「で、その100個は実際何だったの?」と知りたがります。フィンランドの『365日のシンプルライフ』という映画にしても、ペトリが毎日倉庫から持ち帰った物を知りたいと思った人が大勢いまいた。

『365日のシンプルライフ』について⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話です

また、ミニマリストのブログでは、実際にミニマリストが使っている道具や洋服を公開する記事が人気を集めています。

シンプルライフは自分軸を持って生きる暮らし方なのに、人の持ち物が気になるのです。これもなんだか矛盾している話です。

物がないほうが幸せだ、と言いながら、多くの人は、ある特定の物が、幸せの鍵を握っていると思っているみたいです。

私たちはこれまでずっと、社会や雑誌から、「こういう物を持ちなさい」と言われてきたので、自分で選ぶという能力をすっかり失ってしまったのかもしれませんね。





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