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年の始め、新しい気持ちで「今年こそ片付ける!」と意気込んだ。でも何もしないまま時間はあっという間に過ぎて、今年もあと少し。部屋は相変わらずの状態……
そんな感じの人も多いと思います。
でもがっかりする必要はありません。また再スタートすればいいだけです。
今回は、片付けに挫折してしまった方が、あきらめずに再スタートするコツを11個紹介します。
1.気持ちを立て直す
最初に気持ちを立て直しましょう。
がっかりしたり、後悔したり、自分を責めたりしても、部屋はまったくきれいになりません。
以下のように考えてください。
・挫折はよくあること
人が意気込んで始めたことを途中でやめてしまうのは、よくあることです。
私も、デジタルプランナーを書き始めて今年が3年目ですが、毎回途中で書かなくなりました。でも、来年はちゃんと書こうと思っています。
「失敗しても再び挑戦すればいい」という気持ちを持ちましょう。
・自分を責めない
「どうして続けられなかったんだろう」「なんで私は片付けられないんだろう」と自分を責めるのはやめましょう。大切なのは「今からどうするか」です。
・今からでも遅くない
片付けを始めるのに遅すぎることはありません。今日があなたの再スタートの日です。
・進歩を肯定的にとらえる
これまでに少しでも減らせたものや片付けをできた場所を振り返りましょう。「あの時はできたのだから、今回もできる」と考えてください。
2.原因の分析
挫折した原因を客観的に振り返って、同じ失敗を繰り返さないようにします。これは、自分を責めることではなく、失敗したことから学びや教訓を得る作業です。
よくある理由は、
・忙しすぎた
ほかにもやることや、優先順位の高いことがたくさんあり、片付けに気が回らなかった
・方法が合わなかった
大規模な片付けに取り組んで疲れてしまったり、収納で解決しようとしたり、最初に押入れのサイズに合わない収納グッズをいっぱい買ってしまったなど、方法が自分に合わなかった。
・アクションプラン(実行目標)を考えなかった
「汚部屋からの脱出」という目標は考えたものの、そのために、どうすべきか細かいアクションプランを考えていないと、捨て活を実践するところまでいきません。特に、ふだんものを捨てる習慣がない人は。
3.アクションプランを考える
挫折の原因を分析したら、次は部屋をきれいにするための具体的なアクションプランを考えましょう。
プランは何でもいいですが、以下の3点を意識すると達成しやすいです。
・小さな実行目標にする
「1日1つものを捨てる」「1週間に3冊本を見直す」「週末に引き出し1つだけ整理する」「ワンインツーアウト(ひとつ家に入ったら2つ捨てる)をする」など、ちょっとがんばればできそうな目標を立てましょう。
期限を切らずに1000個捨てをするのもおすすめです⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。
・具体的で達成可能なゴールを作る
何も目標を考えていなかった場合は、「1か月でデスクまわりの床が見える状態にする」など明確なゴールを設定しましょう。
4.ハードルを下げて実践
捨て活のタスクのハードルはできるだけ下げましょう。手軽に始められて、短時間で成果の出るタスクにすれば、継続できます。
とりあえず、捨てやすいものを1日1つだけ捨ててみるのはどうでしょうか?
ノベルティやおまけ、壊れているもの、賞味期限が過ぎた食品、もういらない紙、使い切れない文房具など、汚部屋には「捨て候補」がたくさんあるので、そういうものを朝一番に1つだけ捨てて「きょうの捨て活、終わった!」と達成感を味わってください。
1つずつ捨てるのがやりにくいなら、「3分だけ捨てる」「5分だけ捨てる」という短時間の片付けをするのもいいでしょう。
参考⇒やらないよりはましだ、と思える小さなことを積み重ねよう(TED)
5.捨て活を日常に組み込む
片付けを特別なイベントではなく、日常の一部にしてみます。
すでに習慣になっていることの前後に、片付けタイムを持ってくると習慣になりやすいです。
たとえば、朝のコーヒーを淹れているその時/飲んだ後にキッチンの引き出しからいらないものを1つ捨てる、夜寝る前に机の上を片付けるなど。
6.できたことに目を向ける
「まだ片付いていないもの」ではなく、「片付いたもの」「捨てることができたもの」に目を向けるとモチベーションが続きます。
私たちの脳はネガティブなことに、より意識を向けるようになっているので、これは心がけない限りできません。
たとえば、カレンダーやアプリに「今日捨てたもの」を記録してください。
7.視覚的なインスピレーションを得る
目に見えるイメージは文字情報よりも脳に強力に働きかけるので、ときどき視覚情報を見てモチベーションを保ちましょう。
たとえば、理想の部屋のイラストを描いてみる、写真をネット(ピンタレストなど)で探してスマホにセーブしておき、ときどき眺めるなどしてみましょう。
自分の部屋のビフォー・アフターの写真を撮ることも効果があります。
片付けの進捗を写真に残しておくと、成長を実感できるし、また散らかったら、「アフター写真」を見て、自信を取り戻せます。
8.捨て活を楽しむ
捨て活を「つらくて面倒な作業」と思うのではなく、「おもしろい趣味」「日々をスパイスアップする活動」だと考えてください。
片付けの嫌な部分ではなく、そのメリットに目を向けましょう。
たとえば、小さな場所が片付いたあとのスッキリ感や、少しでも見えるようになった床のスペースを楽しんでください。
不用品を必要な人に譲れば、誰かの役に立てた満足感を得られます。
9.短い節目に振り返る
片付けの進捗状況を短い節目で振り返るようにしましょう。
「年始に片付けを決意したのにできなかった」と思っている人は、1年経って振り返っていますが、振り返るまでの時間をもっと短くすれば、行動を立て直すチャンスももっとたくさん生まれます。
毎晩、毎週、毎月など、短めのサイクルで、片付け状況をチェックし、次のステップを考えてください。
10.不要な買い物はしない
ある程度部屋が片付くまではものを増やさないことを意識しましょう。
そのために、もっとも見直すべきなのは日々の買い物です。
新しいものを買う前に、「本当に必要か」じっくり考えてください。
買い物する前に自分に聞きたい10の質問、セールで買いすぎないために。
11.完璧主義を手放す(最重要)
断捨離というプロジェクトを邪魔しているのは、本人の完璧主義だと私は思っています。
「自分は完璧主義ではない」と思っている人でも、片付けに関して知らず知らずのうちに完璧主義的傾向を発揮してしまう場面があります。
以下はその例です。
・一気に完璧に片付けたいので、少しずつ捨てるなんてやろうともしない
・「どうせやるなら完璧に」「自分に一番合った方法で」と思って何も始めない
・手放したあとのことを心配しすぎて、何も捨てられない(未来を完璧にコントロールしたい)
・何もない部屋を「完成」とみなし、小さな進歩を評価しない⇒やる気を失う
・他人の部屋や成果と自分のそれを比べる(誰よりも完璧にやりたい)
・捨てるかどうか迷いすぎる(完璧な選択をしたい)
「完璧でなくてもいい、とりあえず、今日捨てられるものを捨てよう」というマインドセットを持てば、捨て活はもっと進みます。
汚部屋の片付けを完璧主義が邪魔する7つのパターンとその対処法。
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汚部屋の片付けを再スタートするコツを紹介しました。
まずは、気持ちを立て直し、小さな「捨て」から始めましょう。
まだ今年は今日を含めて1週間あります。来年に連れて行きたくないものを手放してください。