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部屋に物がありすぎるなら、少しいらない物を捨ててみませんか?
今回は、物減らしがうまくいく、5つのシンプルなルールをお伝えします。あまり断捨離についてご存知ない方を対象に書きますが、すでにガンガン捨てている方にも役立つお話です。
物がたくさんありすぎると、いったいどこから手をつけ、どのように断捨離を進めていけばいいのか、迷ってしまうかもしれませんね。
その上、今は、捨て方のアドバイスがいろいろと世の中にあふれています。ますます、どうしたらいいのか途方にくれるかもしれません。
ですが、断捨離とは、結局、いらない物を捨てるだけのことなのです。基本的なやり方は、ごくごくシンプルです。
こんなことを心がけると、断捨離で成功しやすくなると思います。
1. まず何がガラクタなのかを知る
何がガラクタなのかわからない人が、断捨離をしても、物はたいして減りません。みんな大事な物に思えてしまうからです。
断捨離を始める前に、不用品とは何か、しっかり認識しておくべきです。
ガラクタにはいろいろあります。わかりやすい物で言えば
●賞味期限を過ぎている食べ物
●使用期限を過ぎている何か
●もう着られなくなった服
●こわれている物
不用品だけど、一見そうは見えないものは
●今は使っていないけど、いつか使うかもしれない物
●なりたい自分になるために買ったけど、使っていない物⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
●ありすぎる思い出の品⇒思い出の品をさくっと断捨離するコツ~6つの思考で今を生きよ
何がガラクタなのかよくわからない人は、そもそもなぜ、家の中にこんなに物がたまってしまったのか、考えてみるといいでしょう。
たとえば、やたらと服がいっぱいあるなら、たぶん服を買うことが好きだからです。しかし、服はそんなに必要ではないので、クローゼットの中にびっしりたまっているのです。
すべて必要で、うまくローテーションして使っているのなら、クローゼットやタンスがぎっしりになったりしません。
そんな状態だと、服を取り出すのが大変です。すべて、活用しているのなら、自然に、服を片付けて使いやすくしているのではないでしょうか?
家のどこかに物だまりが起きていて、手出しできない状態なら、それは「それらの物を使っていない」証拠です。その「使っていない物」がガラクタです。
ガラクタの判断に自信がない人は、こんな質問を自分にしてみるといいでしょう。
1.)私はこれを使っていますか?
2.)私はこれを大好きですか?
3.)これは私の人生をよくするお手伝いをしていますか?
4.)ちゃんとしまい場所はありますか?
5.)私はこれが必要なのですか?
6.)今、これがなかったとして、またお金を出して買いますか?
2. 物がびっしり詰まっている収納場所からやる
まず、引き出し、食器棚、本棚、押入れ、クローゼットなど、いわゆる「物をしまう場所」の中身から捨ててみてはどうでしょうか?
それも、特に物がみっしり入っている場所を見つけてください。
机の上や、テーブルの上、床の上に出ている物を片付ける場合、捨てるものは捨てて、残すものはどこかにしまわなければなりません。
すべて捨ててしまえば、こんな簡単なことはありませんが、多くの人は、残したいものもあるでしょう。
すると、それをしまう場所が必要です。
その時、収納するスペースが物でいっぱいなら、しまいたくてもしまえません。そうなると、取っておくものは、取りあえず、そのまま机の上や床の上に放置されるか、びっしり詰まっている収納場所に押し込まれてしまうのです。
物にはすべて、適正な定位置を決めないと、いつまでたっても片付きません。
そこで、まずは、物をしまう場所からタックルすることをおすすめします。別に大きな場所でなくてもいいのです。
むしろ、小さな場所からやったほうがいいです。机の引き出しなど、小さな場所を1つずつ攻略して、その後、机の上に出ている大量の紙や雑貨の片付けに移ります。
しまい場所がないと、多くの人は、「収納スペースが足りないんだ」と考えて、カゴや、ケースなど収納グッズを買ってしまいがちです。
これはやるべきではありません。収納する場所があればあるほど、物は増えてしまいますから。
まずは手持ちの収納スペースを少しずつ片付けてください。
3. 断捨離中、家の中に入れる物はきびしく選別
なぜ、物がそんなに増えてしまったのか?
それは買ったりもらったりしたからです。断捨離を早く終えるためには、物が入ってくるルートを「断つ」か、それができないなら、入ってくる物をきびしく選別してください。
こうしておけば、断捨離のリバウンドも起きにくくなります。
物を買うときは、それが本当に必要なのか、それを買うと自分の人生がよい方向に向かうのか、シビアに考えてから買うことをおすすめします。
よく、「自分が本当に好きなものを買いなさい」と言われますが、この判断基準は、やや危険です。
自分が本当に好きかどうかなんて、そんなに簡単にわかりませんからね。やはり、必要かどうかで決めたほうがいいでしょう。
金子由紀子さんは、物を買うことは、子犬を飼うようなものだ、と書いています⇒買わないわけじゃない。「引き算する暮らし」の買い物術~金子由紀子流
このように物は生き物、生物(なまもの)だと考えておくと買い物の失敗を防げそうです。
買ったら、新鮮なうちに使い始めなければなりません⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ
そのまま放置していると、だんだん腐っていきます。つまりガラクタ化をたどるのです。
以前、私は家に入ってくる物をきびしくモニターしていました⇒私が試してうまく行った物を増やさない方法~ミニマリストへの道(48) 「3.家に入ってくる物を冷静に観察する」をお読みください。
「どうしても必要だから、買う」と決めたものでも、できるだけサイズの小さなものを選ぶことをおすすめします。
4. 断捨離には終わりはないことを知っておく
一気に不用品を片付けたら、もうリバウンドしない、というのはこんまり先生の主張です⇒近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある?
しかし、現実問題として、かなり物を減らしたあとも、3ヶ月とか半年ごとに所持品を見直して、いらないものは捨て続ける必要があります。
私たちは物を使わずに生きていくことはできないので、物は常に家の中に入ってくるのです。
逆に言えば、思うように、捨てられなくても気に病むことはありません。断捨離は生涯続きます。
ミニマリズムもそうですが、それは1つのライフスタイルなのです。ライフスタイルというのは、ライフが続く限り、ついてまわります。
断捨離のゴールは、不用品を捨てることではなく、できるだけガラクタを持たず、必要なものをうまく配置して、居心地よく生活することです。
捨てることをゴールにすると、失敗したり、途中でいやになったり、あきたりしますので気をつけてください。
5. 完璧主義に囚われない
「いついかなる時も、断捨離的ライフスタイルを貫こう」と思うとかえって失敗します。
明らかに不用品なのに、捨てられない時なんていくらでもあります。私も、まだまだ不用な本を持っております。
買うべきでないものを買ってしまうことだってあるでしょう。いらないのに物をもらってしまうこともあります。
完璧に「持たない暮らし」を目指す必要はありません。常に物を増やさない心がけをするべきですが、まあ、だいたい6割から8割できたらよし、としたほうが、ストレスにならなくていいです。
まじめな人は、「何でもきっちりやらなくては」と思ってしまい、結局、その気持ちが足かせになって、何もできなくなります。
私が、いらない物をほぼ捨てられるようになったのも、数年前に、完璧主義を手放したからです。
本来の気質があるので、きっちり捨てられたわけではありません。が、少なくとも、「自分には完璧主義の傾向があるので、気をつけよう」、と思うことはできるようになりました。
完璧主義のデメリットはいろいろありますが、断捨離で言えば、まず行動を起こせなくなることです。
「もっと時間ができてから、捨てよう」というように。多くの人は、断捨離における完璧なタイミングを待ってしまうのですが、実はそんな時はありません。
今が捨てる時なのです。たとえ、1つでも2つでも。
こんまり先生の言うように、いらない物を一気に完璧に捨てることを目指すのは、かえって失敗する道筋のように思います。
もちろん、目標や理想は高く持つほうがいいです。
ですが、一気に決着をつけるより、心の中に、小さな火を燃やし続けるほうがいいように思います。捨てて、物を増やさない行動をある程度の期間、継続するほうが、身辺がきれいになるのではないでしょうか?
捨てることがうまく行かない時や、気が乗らない時があってもいいのです。しかし、「持たない暮らし」を求める火だけは、心の中に絶やさないでおきます。
あまり気負うことなく、淡々と捨てることが成功の秘訣です。