帯を取り出したところ

実家の片付け

実家にあふれる物を減らす長期的な作戦6つ。

まだ両親は元気で、今すぐ、実家をリフォームしたり売ったりする予定はない。

だけど、いつかは私が、片付けを手伝うことになるから、今のうちから物を減らしておいてくれたらいいな。

そんな希望をもっている人に、実家にある物を、時間をかけてゆるゆると減らす戦略を6つ紹介します。



1.自分の物を全捨てする(重要)

過去2回、実家が物だらけになる理由を紹介しましたが、その記事でも書いたように、実家には、そこに住んでいない人の物がいっぱいあります。

せめて、自分の物は、処分しておきましょう。

子供のときに使っていた物や、嫁入り前に集めていた物などを。自分の物なのだから、誰の許可も必要ありません。どんどん捨ててください。

私も、実家にあった自分の物は全部捨てました。

写真が少々残っていますが、これは母親が、「捨てないで」と言ったからで、もはやこれは私の所有物ではない、という判断です。

実録:親の家を片付ける(1)~まずは自分のものをどんどん捨てる

実家の自分の部屋の断捨離。いつ、どんな物を捨てたか?

中には、「思い出」がいっぱい詰まっていてどうしても捨てたくない物があるかもしれません。

そうした物は、実家から引き上げて、現在の自宅に収納してください。

子供が、自分の物をせっせと捨てている姿を見ると、シンプルライフや断捨離にまったく興味のない親でも、「ああ、不用品を捨てるってこういうことなんだ」と、物を捨てることに対するイメージがわき、そのコンセプトを理解する助けになります。

シンプルライフに興味のない人には、まず興味を持ってもらうことが重要です。

子供の物が減って、スッキリした押入れになれば、親の暮らしの質もすぐにあがるので、親孝行にもなります。





2.これ以上親に物をあげない

誕生日、母の日、父の日、敬老の日、クリスマス、帰省のおみやげ。

親に何かをプレゼントする機会はたくさんあるでしょう。こんなとき、安易に物をあげてしまうと、実家の物の絶対量を増やすことになります。

あげるものを決める条件に、「実家の物を増やさない」という条件も入れましょう。

以下に、物を増やす可能性の少ないプレゼントを書きます。

・もらったその時から、親がすぐに使うことがわかっているもの、必ず使うとわかっているもの

・こわれた物の買い替えや代替品(古いほうの処分をうながすこと)。

・消えもの(使えばすぐになくなるもの、消耗品)例:花、食べ物、キャンドル。

石けんや入浴剤も消えものですが、親が在庫をたくさんもっていると、すぐには消えてくれませんので注意しましょう。飲食物も、いつまでも口に中に入れず、冷蔵庫やフリーザーにえんえんと保存する人がいます。

現金やギフトカードも、消えものの一種ですが、物を買ってしまう恐れがあります。

花も、私の母のように園芸好きだと、挿し木して増やす恐れがあるし、ドライフラワーにしてガラクタを増やす親もいます。花をいけるために、新しい花瓶を100円均一ショップで買う人もいます。このあたり、親の性格やふだんの行動から判断しましょう。

・体験(食事やお出かけなど)

買わない人の贈り物。ミニマリストのクリスマスプレゼント選び

3.自分がどこまでもシンプルに暮らす

子供を読書好きにしたかったら、親が本をたくさん読め、とよく言われます。

それと同じで、親にダウンサイジングしてほしかったら、あなたが、シンプルに暮らしてください。

もちろん、親が本好きだからといって、子供も読書好きになるとは限りません。

身近な例で言えば、私は読書好きだと自認していますが、娘は学業に関係のない本はいっさい読みません。

ペーパーバックも1冊持っているだけです(当然、書棚も必要なし)。

料理本は1冊持っていますが、娘が一人暮らしを始めたとき、私があげたからです。

娘と私は違う人間だからそうなるのであり、あなたと親も違う人間だから、あなたがシンプルな暮らしが好きでも、親は物をたくさんかかえこむ生活を好むかもしれません。

しかし、身近にロールモデルがいたほうが、親のダウンサイジングは進みます。

ダウンサイジングとは?⇒持ち物を見直す5つのポイント。ダウンサイジングを意識してみよう。

ダウンサイジングした人⇒ダウンサイジング、そしてさよならを言うこと(TED)

4.話題にダウンサイジングを混ぜる(けっこう重要)

親と会ったとき、いろいろな話をすると思いますが、話題の中に、シンプルライフやダウンサイジングを混ぜてください。

人間はある日突然、「あ~、私の家、大きすぎやん。ダウンサイジングせなあかん。もっと小さな家に引っ越そう。こんな物、みんな捨てたろ」とは思いません。

ここに至るまでに、シンプルに暮らすことや、ダウンサイズすることについて、長い間考えているはずです。

ある考えを実行に移すまでにウォーミングアップ期間が必要なのです。

ある日、外界からの刺激により、ダウンサイジングというものがあることを知ります。

最初は、それが何なのかさっぱりわからないし、自分には関係のないことです。

しかし、その後、別のところでこれについて見たり読んだりし、実際にダウンサイズした人に会ったりもして、だんだんそれが自分ごとになっていきます。そして、ようやくその考えを実行に移します。

この間、けっこう時間がかかるはずです。

私のブログは、シンプルライフに興味のある人が読んでいます。興味があって何年もブログを読んでいても、実際に捨てる行動に出ない人もふつうにいます。

ずっと頭の中で、案をあたためているか、さらなる情報集めをしているか、何をしているのかよくわかりませんが、時間をかけているわけです。

シンプルライフに興味のある人でもそうなのですから、ダウンサイジングというコンセプトを初めて知った親が、すぐに、「はい捨てます」と反応しないのは当然です。

ふだん、シンプルに暮らすことについて話題にしておけば、親はその考えになじむので、捨てることに対する抵抗が少なくなります。

話題の提供の仕方

自分がシンプルに暮らしていると、話題にするのは簡単です。

近況を話すだけでいいのですから。

「最近、筆子ジャーナルっていうブログをよく読んでいるんだけど、筆子、お母さんと同い年だけど、敷布団捨てて、床に毛布敷いて寝てるんだって」なんて言えばいいわけです。

床にじかにシーツをしいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい

これならごく自然にシンプルライフを話題にできます。

多少、作為的ですが、質問を投げかけるのもいい方法です。

「ねえ、掃除する部屋が少ないほうが、もっと楽になると思わない?」

「草むしり、しんどくない?」

「将来、アパートに住み替えたいとか、ある?」

「もし家賃や光熱費がさがったら、そのお金、何に使いたい?」

「ガレージにある古本や新聞、片付けるの手伝おうか?」

ポイントは、会話の流れにそって、さりげなく話題にすることです。押しつけがましいと警戒されます。

わざとらしい言い方しかできない人は、一緒にお片付け番組を見るといいでしょう。

私のムックのように⇒ムック本:『8割捨てて、すっきり暮らす』、著者による紹介。

カジュアルな片付け本をプレゼントするのもいいでしょう。

(余談ですが、このムック、今月増刷されたので、今、セブンイレブンに行けばあるはずです)。

5.自分がもらって捨てる(リスクを伴う)

不用品を自分で捨てるのは心が痛むから、他人に押し付ける人がいますが、この逆をやってください。

親に捨ててもらいたいものを、せがんでもらって、自分が捨てるのです。

「タッパー、古くなっちゃって買い替えたいと思うんだけど、ここに入っているのもらっていい?」と言って、もらったタッパーを自宅で速攻で捨てます。

ただ、この方法は手間がかかるし、自分のストレスが増えるリスクがあがります。なぜなら

・親に嘘をつき続けることになる

・自分の仕事が増える

・親が新しいタッパーを一揃い送ってくる恐れがある

こんな可能性があるからです。

他の方法を試みても、何1つ、改善しないときだけ試してください。

6.帰省するたびに一緒に片付ける(効果あり)

これは私がやっている方法です。里帰りするたびに、母親と実家にあるものを捨てています。

詳しくはこちらをどうぞ⇒「実録・親の家を片付ける」のまとめ

不用品を捨てれば、キッチンも居間もすぐに使いやすくなるので、親に、「シンプルに暮らすよさ」を実感してもらえます。

いいコミュニケーションの機会になるので、やってみてください。

ただし、強制は禁物です。

その家の主(あるじ)は親で、あなたはあくまでアシスタント。主の指示に従ってください。

■関連記事もどうぞ

なぜ実家は物だらけなのか? シニアが物をため込む理由(前編)

巣立った子供の物がありすぎる~シニアが物をため込む理由(後編)

実家の片付け、どこから手をつける?親の家を断捨離する10のコツ

******

長期的な視野に立って、実家にある物を減らしていく戦略をお伝えしました。

早めに着手したほうがあとが楽ですよ。





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