リサイクル

断捨離テクニック

捨てる手続きがめんどくさい~捨てない言い訳その6

いざ不用品を捨てようと思っても捨てられない。

そんな時に、頭の中でうずまいている捨てない言い訳を1つずつ検証しています。

今回は「捨てるのがめんどくさい」という気持ちを見ていきましょう。

これは、もういらないのはよくわかっているし、この先もまず使わない。だけど、捨てるより持っているほうが、つまりこのままにしておくほうが簡単なので捨てずに持ち続けるケースです。



現状維持を選ぶ理由

不用品がいっぱいあると、生活しにくくなって、自分が苦しいだけですが、多少、物が多くても、なんとか暮らせます。

一方、捨てるのはけっこう大変です。

まず、捨てるかどうか決めなければならないし、捨てると決めても、どこに捨てるべきか、どうやって捨てるべきか考えなければなりません。

処分先が決まったら、今度は実際に「処分する行動」をする必要があります。

つまり仕事が増えますよね。

ただでさえ毎日忙しくてあまり余裕がないのに、さらに捨てる作業をプラスするなんて。そんなめんどくさいことは嫌だ。

そう感じて、多くの人は、現状維持を選びます。

きっと、自分が現状維持を選択しているとは思っていないでしょう。おっくうなことをやらないことにしたら、結果的に現状維持になるだけです。

こんなふうにめんどくさい気持ちのせいで、いつまでも物が減らないときは、以下のことを試して、今度こそ行動しましょう。





1.めんどくささの検証と攻略

めんどくさいと思ったとき、具体的に何が一番めんどくさいのか考えてください。

断捨離にはいろいろなめんどくささがあるので、もっともネックになっている「めんどくささ」を見つけてクリアしましょう。

以下に、よくある「めんどくささ」を紹介します。

決めるのがめんどくさい

捨てる・捨てないのを決めるのがめんどくさくて苦痛だ、またはめんどくさそうに感じている。

この場合は、決め方を工夫してください。

たとえば、たくさんある中から、捨てる物を選ぶのではなく、5つだけ取り出して、そのうちから1つだけ選んで捨てるという作業を何度も繰り返すとか。

本やCDなど、形も性質もよく似ているものがどっさりあるときは、この方法で、20%ずつ減らす作業を何度もやり一巡すれば、全体の20%を減らすことができます。

同じことを繰り返せばさらに減らせます。

5つから1つを選ぶことが苦痛なら、2つのうち1つを捨てるやり方をやってみてもいいかもしれません。常に二者択一して、どんどん捨てていくのです。

必要なもの・どうしても残したいものを先に取って、残りをがさっと捨てるのもおすすめです。

分別がめんどくさい

ゴミの分別がめんどくさいなら、自分がわかりやすいように分別ルールを紙にまとめましょう。

多くの場合、ただぼんやりと「めんどくさそう」と思っているだけなので、自治体のルールを調べて自分なりに図にし、その図を見ながら分別すれば、そこまでめんどくさくありません。

ゴミの分別があるのでスムーズに断捨離できない、と思ったら。

分別が簡単なものから捨て始めるのもおすすめです。

たとえば衣類は、多くの自治体で燃えるごみか資源ごみだと思います。

そんなに悩まなくてもすみそうなので、まずは衣類から捨てるといいでしょう。

紙類も分別しやすいですよね?

自治体のルールを何度読んでも頭がこんがらがるなら、電話で聞きましょう。

私が使っている市のゴミ捨てアプリでは、捨てたいゴミの名前を入力すれば、何ゴミとして出すのがベストオプションなのか教えてくれます。

リサイクルできないものは、たいていふつうのゴミ(燃やすしかないゴミ)です。

寄付するのがめんどくさい

寄付先を探したり、持っていったり、荷造りしたりするのがいやだ。

こう思うなら寄付はやめて、人にゆずるか捨てましょう。

不用品を手放す一番簡単な方法は?

捨て方を調べるのがめんどくさい

有害物質などが入っていそうで、ゴミ箱にぽいっと捨てるわけにはいかない。きっといろいろめんどくさいことをしなくちゃならない。

こんな気持ちが強いものは、いつも書いていますが、作業の細分化をおすすめします。

今日、すべての作業をする必要はありません。1日5分~15分ぐらい捨て作業の時間を作り、その時間内で、小さな作業を積み重ねてください。

最初の5分は捨て方をネットで調べることから始めるといいでしょう。

片付けに限らず、心理的抵抗が強いものは、タスクを細分化するのが一番効果的です。

参考⇒これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法

大きいから動かすのが大変

すごく大きな家具だから、動かすことがめんどくさい。

そう思ってそのままにしているときも、タスクの細分化が有効です。

まず、自分が捨てたいと思っている物のゴミの種類を確認しましょう。種類によって捨て方が違いますから。

次に、処分をするさいに、自分がしなければならないこと(冷蔵庫なら冷媒を抜くとか)、回収日と予約の有無などを調べ、手順どおりに進めます。

実際の搬出を自分ができないときは、できる人に頼む作業もプラスします。

小さなタスクは、頭の中で考えるのではなく、実際に紙に書き出してください。

余白を多めにとり、そのタスクを完了させるためにすべきことを書き込んでいくといいでしょう。

上手に学びたいなら、マインドマップを始めよう(TED)

2.片付けを楽しい作業だと思う

片付け作業を苦しい用事だと考えていると、「めんどくさい仕事だ」と思ってしまうので、それはわりと「楽しい気分転換作業」と考えてください。

実際、片付けはいい息抜きになります。

気分転換に思えないなら、ほかのもっと気軽に楽しめそうな作業だと考えてください。

このように、特定の状況や問題に対する見方や考え方を変え、新しい視点や意味を見出すことをリフレーミング(reframing)といいます。

要するに、別の角度から見るだけです。

今はたいした理由もなく、不用品の片付けを「めんどくさい作業」に認定しているはずです。

でも、本当にそうでしょうか?

リフレーミングしてみると不用品の片付けは以下のようにとらえることもできます。

・ボケ防止:決断して行動する作業を繰り返すから脳にいい刺激を与えることができる

・運動またはダイエット:物を拾い集め搬出するときに体力とカロリーを使う。もたもたやらず、きびきび動くとさらに効果的

・自己改革:生活を変えて新しい自分を創造する

・節約:捨てることによって無駄な買い方に気づき、未来のお金の使い方を変える

・発見の旅A:不用品を捨てていると、なくしたと思ったものが出てくる

・発見の旅B:捨て作業を繰り返すうちに、自分が本当に求めていることが見つかる

・過去の精算:思い出品を一掃し、嫌な記憶と決別する

ほかにもさまざまな形にリフレーミングできます。物を捨てることをネガティブでつらい作業だと思わず、新しいものを手にいれるポジティブなチャンスだと思ってください。

めんどくさい仕事や家事を楽しんでやる7つのコツ。

3.新鮮味や面白味をプラスする

これからする作業に面白みを感じていないと、「めんどくさい」と言いながら、避けてしまいます。

そこで、捨てる作業に目新しさやおもしろさを自分で加味してください。

1000個捨てチャレンジや洋服の捨てプロジェクトであるプロジェクト333などの企画は、捨て作業をゲーム感覚で楽しめるものにしてくれます。

持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。

ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。

数値を用いたチャレンジは、達成度合いを可視化すると、効果や自分のがんばりを実感できて、継続しやすいです。

捨てた物の数を数えたり、ちゃんとできた日はカレンダーにシールを貼ったり、手帳にチェックを入れたりすれば、より達成感が得られますよ。

いつもの捨て方をちょっと変えれば、新鮮味が生まれます。

ずっとキッチンの片付けをしているなら、目先を変えて玄関や庭の片付けをする、朝、作業しているなら、昼間や夜やるなど。

1人で片付けているなら、家族や友人とやってみるのもいいです。

飽きがこない工夫をして、新鮮味を保ちましょう。

■このシリーズを最初から読むなら⇒いらないのに捨てない言い訳をしている自分に気づいたらすべきこと(その1)。

****

「作業がめんどくさいからやりたくないの」という気持ちはよくわかりますが、不用品を捨てないと、いるものもいらないものも区別なくごちゃごちゃと詰め込まれた空間、つまりカオスが生まれます。

やすらぎの場所であるべき自宅をカオスにしていいのでしょうか?

そんな空間にいつまでも住み続けているとストレスがたまるし、時間やスペースももったいないので、できるだけめんどくさくならない方法を取り入れながら、片付け作業をしてください。





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