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断捨離したほうがいいゴミやガラクタには2種類あります。
●目に見える物理的なガラクタ
●目には見えない形のないガラクタ
今回は、目には見えないけれど、ためこむとすごくダメージのあるガラクタを5種類紹介します。もし「私の人生にはいらないものだ」と思ったら、捨ててください。
スッキリします。
1.義務やタスク
最初のガラクタは「やること」です。
学生のうちは学校の勉強とクラブ活動ぐらいしか義務のなかった人も、年をとるにつれてどんどんやることが増えていきます。
会社に勤めている兼業主婦だと
●子育て(子供の学校関係の仕事含む)
●妻としての役割(家事)
●嫁としての仕事
●会社の仕事
●住宅やコミュニティにまつわる仕事
最低でも5つあります。それぞれに、細かいタスクがたくさんくっついています。
ふつうにしていても毎日忙しいでしょう。しかも、今は「忙しいほど充実した人生である」という考え方が主流をしめているので、積極的にスケジュール帳にびっしり予定を書く人も多いと思います。
今自分がやっている日々のタスクは、本当に全部必要なのでしょうか?なんとなく長年の習慣でやっているけれど、別にやらなくてもいいこと、実はやりたくはないことがあるかもしれません。
習慣でやっていることの例は、年賀状書きがあります⇒年賀状を出すのをやめる方法。無理に出すのはおかしくないですか?
自分は別にやりたくないのに、つきあいでやっていることもあるでしょう。
3月、4月は職場や学校関係の送別会、歓迎会が多いです。そういう会に出席するのはいいとしても、二次会、三次会まで出る必要はないかもしれません。
家事や育児を1人でがんばりすぎている可能性もあります⇒家事嫌いなら試してほしい、4つの「やらない」で家事の負担を大幅に減らす。
年度が変わる3月、4月に1度スケジュールを見直して、やらなくてもいいことはどんどん手放してみては?
確実にストレスが減ります。忙しくならない方法はこちら⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
2.習慣や考え方のクセ
目に見えないガラクタでもっともやっかいなのは、思考のクセです。人の物ごとの受け取り方や考え方の大部分は、習慣になっていてパターンがあります。
もし「自分はやっかいなパターンを持っている」と思ったら、変えてみてください。特に捨てたほうがいいのは
●完璧主義
●仕事至上主義
●見栄を張りがち
●マイナス思考
●自分の正しさを証明したい
●異質なものに不寛容すぎる
●人の言いなり(ノーと言えない)
●頑固(自分のやり方にこだわる)
●他人軸すぎる(すぐに他人と自分を比較する)
こんな思考のクセです。
何ごとにも表と裏、プラスとマイナスという二面性があります。だから、それぞれの考え方のクセには、良い面もあります。
ですが、この思考のせいで、自分の幸福度は下がっている、よけいなモノが増えている、トラブルに巻き込まれがちだ、ストレスが多い、と思うなら、そのクセを改めてください。
それが、不用な思考の断捨離になります。
長年の思考のクセはなかなか直らないかもしれませんが、習慣なので、必ず変えられます。
悪い習慣の変え方はこちら⇒悪い習慣を断ち切る簡単な方法(TED)マインドフルネストレーニングのすすめ。
3.つきあう人々との関係
次に捨てたいのは、自分の暮らしを毒してしまう人々との関係です。
人間は見えますが、「関係」は見えません。実は、同じ相手とのつきあいでも、関係を見直すことによって、ストレスがかなり減ります。
周囲にこんな人はいませんか?
会うたびに、自分の気持ちが暗くなることを言う人、自分のだめさ加減をあげつらう人、不用な買い物や過剰消費に誘いこむ人、他人の愚痴や不満を言い合う世界に引きずりこむ人が。
このような人との人間関係は、あまり自分の人生をよくするのに役立ちません。
ただ、先にも書いたように、何ごとにもプラスとマイナスがあるため、ある人との関係が、必ずしも悪いとは言い切れません。見方によっては、自分の人生がよい方向に向かうのに、寄与しているものもあります。
反対に、世間的にみると「きわめて良好な関係」だけど、実は心の重荷になっている関係もあります。
今の自分の生活や、これから実現したい生活に大きくマイナスになる人間関係は捨てたほうがいいと思います。
その相手と全く縁を切る必要はなく(切ってもいいですが)、ちょっと距離を取るとか、交際の仕方を変えるとかすればいいのです。
人間関係の見直しも、3月、4月はやりやすいです。これまで長時間一緒に過ごしていた人と疎遠になりたい場合、「新生活になってスケジュールが変わったから」と相手に説明すれば、そんなに角は立ちません。
尚、「人間関係を捨てる」と書くと、「そんな冷たいことできない」とか「それは不遜な考え方だ」と思うかもしれません。ですが、自分を大事にしなければ、他人も大事にできないと私は考えています。
この点について詳しくはこちらをお読みください⇒人を断捨離するという考え方に違和感を感じる、というメールに回答します。
4.過去のトラウマや後悔
4番目のガラクタは、過去に起きた悲しかったできごと、つらかったこと、悔しかったこと、残念だったごとを反芻(はんすう)する気持ちです。
反芻とは、一度飲み下した食物を口の中に戻して、またかんで、味わい直し、また飲み込むことです。
できごとはとっくの昔に終わっており、今さらどうしようもないのですが、そのできごとが起きたときに感じていた悪感情を思い出します。これを何度も何度も繰り返します。
記憶は思い出すたびに強化されるので、人によっては、過去に感じた感情より、マイナスの感情が増大しているかもしれません。
このような過去のできごとが起点となっている悪感情を捨ててください。
過去のできごとを思い出し、そのたびに体験し直してくよくよ、イライラする行為は、心にガラクタをためこみ、動けない状態です。先に進むためには、この「うじうじ、イライラ」を捨てなければならないのです。
捨てる方法は2つあります。
1.今の生活に集中する
脳は1度に2つのことを考えられないので、今の生活の何かについて考える時間を増やせば、過去のできごとを反芻する時間が減ります。
やり方はこちら⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
2.過去のできごとの再定義(視点を変える)
過去に起きたことを捉え直すと、仮に思い出したとしても、もうそんなにいやな気分にはなりません。
起きたことの意味を捉え直すことを私は「再定義」と呼んでいます。
再定義の参考になる動画⇒60歳以降は可能性に満ちている「人生の第3幕」ジェーン・フォンダ(TED)
再定義する1つの方法として、視点や立場を変えるといいと思います。
ネガティブな思い出を反芻しているとき、自分は、嫌だったできごととがっぷり四つに組んでいます。
「がっぷり四つに組む」は相撲用語です。両力士が向かい合って、胸をあわせ、回しを引き合っている状態です。
このとき、自分は嫌だったことをズームアップで見ています。その渦中にいるわけですね。
そこで、相撲取りではなく、行司や観客、テレビを見ている視聴者の目になってみるといいのではないでしょうか?どこか遠くから見てみるのです。すると、また違った考え方ができます。
このように視点を変えて、過去のできごとを解釈しなおすと、そんなにストレスにならないと思います。
簡単にはできないでしょうが、昔のことに引っ張られて暗くなることが多い人は試してみる価値があります。
5.取り越し苦労
目には見えないガラクタ、最後は、未来に対する不安や恐怖です。
こうした取り越し苦労の捨て方は、先日記事にしました⇒取り越し苦労をやめる7つの方法。先のことを心配して物をためこむあなたへ。
私はどちらかというと細かいことが気になるほうで、心配性でした。自分が心配性だと自覚したのは中学生のときです。
今思うとすごく恵まれた子供時代を過ごしており、何の心配ごとも起こりようがなかったのです。
ところが、日記に「きょうは何の心配ごともなかったよい日だった」と書いたことを覚えています。
何を心配していたのか?
たぶん、ちゃんと宿題ができるか、とか、授業中ちゃんと答えられるか、とかそういうことだったと思います。
「ちゃんとやること」や「良い生徒と思われること」「先生に怒られないこと」にこだわっていたから、余計な心配ごとが発生していたのです。
この傾向は長年続きました。ですが、モノを減らしながら、思考の断捨離も心がけたところ、だいぶ心配ごとが減りました。
今のさしあたっての心配ごとは、「確定申告の書類をちゃんと期日までに作れるであろうか」という、わりとささいな(しかし本人にとってはストレスフルな)ものです。
ですが、これは目の前に迫っていることなので、心配すべきタイミングで心配しています。
将来に対するぼんやりとした不安はあまり感じないようになりました。
問題が起きたら、その時対処すればいいし、きっと何とかなるだろう、と楽観的に考えています。
よけいな思考を断捨離すれば、こんなふうに考えられるようになります。
不安や心配に脳内を占拠されている時間が多い人は、その原因をつきとめ、改善するようにしてください。
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今回は目には見えないさまざまなガラクタを5つに分けて紹介しました。
こうしたガラクタ、完全には取り除けません。ですが、時々意識して片付ければ、ストレスレベルがぐんと下がります。
意識しないと見つからないので、まずは探すところから始めてください。