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今回はつい紙をためこんでしまう5つの心理を紹介します。
紙は特にたまりやすいもののひとつです。
郵便物、パンフレット、チラシ、レシート……。
不要なはずなのに、「捨てるのはちょっともったいない」「あとで見返すかもしれない」と思って、取っておいてしまいがち。
シンプルに暮らすためには、いかに紙と付き合うかが鍵です。
紙をためてしまう理由のほとんどは思い込みによるもの。この思い込みを手放す方法もお伝えするので、ぜひ試してみてください。
紙ゴミを増やす5つの心理:目次
1.「紙=大事なもの」という固定観念
デジタルツールが登場する以前は、重要なことはすべて紙に記録されました。
契約書や証明書、卒業証書のような書類はもちろん、手紙やノートもすべて紙で管理しました。
そのため、「紙=大事なもの」という意識が、私たちの中に根付いています。
この固定観念のせいで、本来は不要な紙までなんとなく捨てにくいと感じてしまうのです。
すべての紙が大事なわけではない
「紙=大事なもの」と思い込んでいると、どんな紙も重要に見えてしまいます。
大事な紙とそうでない紙がある、と考えるようにしましょう。
まずは、自分にとって本当に必要な紙とは何かを考えてみましょう。
たとえば、以下のような紙は重要だと言えます。
・公式な書類で、紙媒体でないといけないもの
最近は、銀行や役所の書類もデジタル化が進んで、紙で保管する必要がないものも増えています。不要なものは思い切って処分し、必要なものだけを管理しましょう。
・「今の自分」にとって必要なもの
10年前の雑誌の切り抜きや、昔のメモが今もあなたの生活に役立っていますか?
「いつか使うかもしれない」という気持ちで取っておいても、ほとんど見返しません。
「いつか」は来ませんよ。
今の自分にとって本当に必要な紙だけを残すことにすれば、自然と紙の量が減っていきます。
2.「紙なら安全・確実」という思い込み
「デジタルデータは消えるかもしれない」「やっぱり紙のほうが安心」と思っていませんか?
紙は目に見え、手に取ることができるので、「ここにある感じ」が得られるので安心感がありますよね。
でも、今はクラウドやデジタルデータの管理技術が進み、多くの情報は紙でなくても安全に保管できます。
逆に紙が多すぎると、どこかに紛れ込み、手に取りたいときに取り出せず、劣化もします。
「紙なら確実」「デジタルだと信用できない」という認識は正しくはありません。
デジタルでも安全
デジタルデータが不安な人は、物理的に持っていなくても情報は手に入ると考えてください。
「紙で持っていないと不安」という気持ちは、「情報がなくなるかもしれない」という恐れからくるもの。でも、今の時代、多くの情報は必要なときに再び手に入れることができます。
・説明書・レシピ → 公式サイトで見られる
・健康情報・ライフハック → インターネット検索ですぐ出てくる、AIが教えてくれる
・古い雑誌の記事 → 電子書籍やアーカイブが利用できる可能性あり。
「手元にないと困る」と思うのはなく、「必要になったらどうやって探すか?」を考えると、紙を持つ必要性がぐっと減ります。
紙で保管しなくても情報が得られるとわかると、安心感が増します。
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3.情報を追い求めすぎる
人は向上心があるので、情報を集めることが好きです。
「この情報、後で役に立つかも」「あとでじっくり読もう」と思って、フリーマガジンを残し、新聞や雑誌を切り抜いてスクラップします。
役立ちそうな情報を集めること自体は悪いことではありません。しかし、作ったスクラップブックをちゃんと活用している人がどれぐらいいるでしょうか?
現代は情報があふれているので、「役立ちそう」と思ったものをどんどん集めてしまうとそれに応じて紙も増えます。
本当に必要な情報か考えてみる
あとで読むために取っておく習慣を見直し、情報との付き合い方を変えてみましょう。
・必要な情報だけ探す
まず、本当に必要で切実に求めている情報だけを探すようにしましょう。
情報は無限にあるので、絞り込んで探さないとキリがありません。
・必要ならまた探せると考える
健康情報やレシピ、ライフハック系の知識は、必要になったときにネットで探せばすぐに見つかります。今は、AIに聞くこともできます。
むやみにストックせず、今必要な情報だけを手元に残しましょう。
情報を使ったら、紙はその場で処分してください。
情報をため込むことよりも、情報を活用していくことを意識すると、紙が山になりません。
4.思い出や記憶と結びつける
紙に思い出や感情を紐づけすぎると、紙ゴミが増えます。
昔の日記や家計簿、子どもの絵や手紙、旅行のパンフレット、映画の半券……。
確かに、こうした紙を見れば、懐かしい思いがこみあげてきます。
そのため、「これを捨てたら記憶まで消えてしまうのでは?」と不安になり、不要になっても手放せなくなります。
しかし、本当に大切なのは、紙ではなく、そのときの体験や感情です。
記憶は心の中にある
思い出の紙を手放すことが不安なら、記憶は紙の中ではなく、自分の心の中にあると考えてみましょう。
大切なのは、紙そのものではなく、その瞬間の出来事や気持ちです。紙を持っていなくても、体験したときの感情はなくなりません。
また、「思い出をすべて残したい」と思うと、キリがありません。特に大事なものを厳選し、必要以上に取っておくのをやめるだけで、紙の量はぐっと減ります。
紙に依存しすぎず、思い出を大切にする方法もあります。写真に撮って保存する、SNSで発信する、10年日記に書いてコンパクトに残すなど、自分に合った形で記憶を残しましょう。
「思い出=紙」ではなく、「思い出=経験」と考えると、紙をため込まずに、大切な記憶を残せますよ。
5.紙がもったいない
裏が白紙の紙はメモ用紙に使えるので、捨てるのはもったいないと感じませんか?
私はそうです。
裏が白紙のカレンダー、使いかけのノートはもちろん、読み終えた雑誌のグラビアを封筒に作り変えていたこともあります。
節約意識やエコ意識が高い人ほど、この傾向は強いでしょう。
必要以上に持たないことにする
「何かに使えそうな紙」を実際に使えたらうれしいですが、量が多すぎるとなかなか使えず、スペースが圧迫されます。
再利用できそうな紙をたくさん持ってしまう人は、紙を使い切ることに執着しないようにしましょう。
紙を無駄にしたくない気持ちは大切ですが、そのために紙だらけの部屋に住むのはまずいです。
すぐに必要になる分だけ取っておき、あとはリサイクルしたほうが暮らしの質が上がります。
使う気があるなら、本当にどんどん使っていくことも重要です。
使い道を明確にして、使い切る意識を持ちましょう。
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つい紙をため込んでしまう心理を紹介しました。
ほかにも、メモ魔だからどんどんメモが増えていくとか、レシート、DM、パンフレットなどをつい受け取ってしまうといった理由もあります。
紙が増えてしまうのは無意識の習慣や思い込みのせいです。
「とりあえず取っておく」「なんとなく捨てられない」という気持ちで暮らしていると、いったん整理してもまた紙が増えます。
紙がなくても困らないと考えてみましょう。
インターネットがある今、多くの情報は、手元になくても必要なときに手に入ります。
なんとなく取っておく習慣をやめ、今の自分にとって必要な紙だけを残すようにしましょう。