毛糸と編み棒

断捨離テクニック

最終更新日: 2017.12.21

持たない暮しをめざすなら知っておきたい~趣味に使う道具や教材をスパッと断捨離する方法

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趣味に必要な道具断捨離する方法をお伝えします。

趣味のものは、たとえばゴルフクラブ、テニスラケット、スキー板、カメラの道具、絵を描く道具、

刺繍やクラフトの道具や材料(編み物、ビーズ、スクラップブッキング)、アロマセラピーの教材、語学の教材、

オートバイ関係のもの、キャンピンググッズ、山登りに使う道具、ガーデニングの道具、ギター、マンドリン、ハーモニカ、積ん読になっている本などなど、いろいろあります。

趣味の道具、教材、材料をどうやって断捨離したらいいのか、自分が捨てたときの体験をもとにお話したいと思います。

考え方(マインド)と実際の捨て方の二段構えで行きます。



趣味のものを手放すときの3つの考え方

こんなふうに考えたら、趣味の道具を捨てられました。

1.時間は有限
2.趣味がたくさんあって忙しいほうが充実した人生である、という誤解
3.物を持っているからといって、なりたい自分にはならない

1つずつご説明します。

1.時間は有限

どんな人も1日は24時間なので、あれもこれもやりたいと思っていろいろ手を出したところでやれるものでもありません。

社会人ともなれば、趣味以外に、仕事、家事、子育て、社会的な活動、睡眠、食事、犬の散歩などで忙しいのですからね。

やりたいことはいろいろあるでしょうが、ちょっと整理して、実現可能レベルに持っていくべきです。

2.趣味がたくさんあって忙しいほうが充実した人生である、という誤解

たまに、毎日予定びっしりだということを、スケジュール帳を片手に、さも自慢げにうれしそうに話す人がいます。忙しぶっている人たちです。

こういう人々は、「スケジュールびっしりの人生のほうが充実した人生である」と思っているようですが、これは誤解です。こう考えてしまうのも無理はないのですが。

「タイムイズマネー」という言葉があります。この言葉、私は、「タイムショック」という番組で、田宮二郎に教わりました。

「現代は時間との戦いです。さあ、あなたの心臓に挑戦します。タイム・イズ・マネー 1分間で100万円のチャンスです」

毎週、こんなふうに言われて、なんかのんびりしてるのは、よくないことのように思わされました。

また、日本はひじょうに効率を重視する国です。もちろんそのおかげで、いい面もいっぱいあります。電車やバスが定時に発車したり、アマゾンで注文すると翌日届いたり。

こんなふうにタイムイズマネーと効率優先の風潮があるため、のんびりしてると、すごく悪いことをしてるとか、さぼっているとか、なんか大損をしていると思いがち。

ですが、私たちは、効率よく仕事をして、合間に「楽しい趣味」に勤しみ、なおかつ経済効果をできるだけ上げるために生まれてのではないと思うのです。

関連⇒ミニマリズム~何もしない時間、何もないスペースを作ってより充実した人生を

私はスケジュールがすかすかのほうが好きですし、そのほうが豊かな生活だと思います。「忙しい」という字は「心を亡くす」と書くように、スケジュールびっしりの暮しは、気持ちに余裕のない、どちらかというと貧しい状態ではないでしょうか?今はゆったりとしたスケジュールで生きるほうがぜいたくなのです。

仕事のほかに趣味もいっぱいやって、スケジュールをタイトにするのは、疲れるだけですから、スカスカのスケジュールを楽しむ心の余裕を持ちたいものです。

本来趣味は楽しむもの。時間と戦いながら、趣味のことをやるのって、なんか変ですよね?





3.物を持っているからといって、なりたい自分にはならない

あたりまえですが、今ここに趣味に必要な物を持っているのと、自分が実際その趣味を楽しんでいるのとでは、大きな隔たりがあります。

英語を学びたくて、アルクのヒヤリングマラソンに申し込みしたものの、最初の1枚しかCDを聞かず、あとのCDは開封せずに手付かずで残っていたとします。

CDを何年持っていたって、持っているだけでは、英語を聞けるようにはならないのです。実際に聞くことをしなくてはなりません。使わないならもう捨てたほうがいいです。

世間には「形から入る」人がたくさんいます。たとえば、ランニングを始めるために、よい靴を買ったり、ウエアを揃えたり、まわりから固めるのです。

確かにこうすることで、モチベーションはあがりやすくなるでしょうが、自分が好きでやる趣味のために、わざわざモチベーションをあげなければならない、というのもおかしなものです。

道具をたくさん持っていたとしても、使わないのであれば、あなたはその趣味には興味がないのです。

次に、実際に趣味の道具を断捨離する方法です。

趣味の道具を断捨離する5つのステップ

ステップ1:趣味に関係する道具を一箇所に集める(こんまり流の全出しです)。

ステップ2:道具を見ながら、自分の「趣味」をリストアップ。これまでに手がけた趣味、今やっている趣味、やりたいと思って道具を買ったけどまだやっていない趣味、すべてです。

ステップ3:それぞれの趣味に、過去1年、どのぐらいの時間をかけたか、書き加える。

ステップ4:過去1年に12時間未満の時間しか費やさなかった趣味の道具は断捨離する。これは1ヶ月1時間(1日あたり2分、1週間あたり15分)という、たいへんゆるい判断基準です。もっときびしくしたい人はハードルをあげてください。

ステップ5:1年に12時間以上やっていたものは、今後1年もやるのかどうか、考えてみる。去年と今年では状況が違うし、新たな興味もわいているかもしれません。

自分の持ち時間、日々のスケジュール、過去の自分の生活からはじきだす未来予想、これらを考え合わせて、現実問題として、自分はこの趣味を本当にやるのかどうか冷静に判断します。

番外:過去1年間、ろくに使わなかったけど、どうしてもその趣味の道具を捨てたくない、という場合は、この日から3日以内にやると決めます。3日以内にできなかったら、やはりその趣味を特にやりたいわけではないので、道具を捨てます。

スノーボードとかスキーなど、特定の季節しかできない趣味もあります。そのときは、スノーボードやスキーツアーを計画するなど、その趣味を実行するための何かをやるようにします。

それが果たせなかったら、その趣味は手放します。

使っていない趣味の道具は、場所ふさぎなだけでなく、それを見るたびに、「高い買い物しちゃったな」「使ってなくてもったいないな」「本当に、私っては三日坊主なんだから」と、いちいちネガティブな感情を生み出します。

こういうのは「ときめく」とは正反対ですから、さっさと断捨離してしまったほうがいいのです。

補足:道具を減らしてみる手もある

趣味の物を減らす方法として、道具があまりいらない趣味を選ぶのもいいやり方です。

こちらに持たない暮しでも楽しめる趣味を17個紹介しています⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい

たとえば私の趣味は、スロージョギング、語学、ブログを書くことですが、どれもたいして道具はいりません。

ジョギングはふだんの格好と靴でやっているし、語学はパソコンと辞書と数冊の本にノートとペン、ブログを書くのもパソコンだけです。

しかも、断捨離やミニマリストがテーマのブログを書いていますから、記事を書けば書くほど、ものが減っていく寸法です。

これが本当の「大人の趣味」、縮小をめざすべき中高年が趣味にとるスタンスではないでしょうか?

使っているなら捨てなくてよし

たまに「筆子さんは、なんでもかんでも捨てろという」というメールをいただきますが、そんなことは記事に書いていません。

今打ち込んでいる趣味で、その道具を毎日のように使っているのなら、断捨離しなくてもいいのです。しかし、もし使っていないのなら、スペースをとり、邪魔になってるだけなので、捨てるべきです。

今使っていない=今の自分の暮しや人生に必要のないもの、ですから。

とはいえ、そう言われても、すぐに捨てられない人は多いでしょう。

「今の暮しに必要がないから、捨て!」と言われて、さくっと断捨離できれば、誰も苦労はしないですね。

私、毎日断捨離してますけど、「なんか、これあんまり使ってないよね」というものが、いまだに身の回りにあります。

みんな、なかなか捨てられないから、片づけの本や、断捨離本があんなに本屋に並んでいるわけです。

私も、中国語の教材を断捨離するのに12年かかりました⇒中国語の教材と本を断捨離するのに12年かかった私がとうとうたどりついた真実とは?~ミニマリストへの道(18)

編み物ができるようになりたくて、千趣会かフェリシモか忘れましたが、通販で、編み棒セットを買ったものの、25年以上使っておらず、去年の暮れにようやく捨てました。

こちらは厳密にいうと、娘がちょっと使ったのです。小学校6年のときに、編み物クラブに入ったので。

その流れで、娘がやっていたときは、私もちょっと編んでいたのですが、編み物ブームは一冬で終わり、その後手付かずでした。

このように私もいろいろな変遷を経て、結局みんな捨てました。

今使ってないなら、やはり不用品だと思います。





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