寝室

ミニマルな日常

心地よい部屋にするために見直したい7つのポイント(前編)

一人暮らしを始めた人や、引っ越しをしたばかりの人は、心地よい部屋づくりをしたいと願うものです。

このような人たちは、インテリア雑誌やインスタグラムを参考に、おしゃれな家具や雑貨を揃えようとします。けれども、そんなことをする前にやることがあります。

今回は、快適な空間づくりをするために、見直したほうがよい7つのポイントのうち3つを紹介します。



大前提:住む人が心地よく感じる空間を作る

まず前提として、その部屋に住む自分や家族が快適に感じる空間を作ることを忘れない、ということをお伝えします。

人によって生活環境も価値観も違うので、とりあえず、誰かの真似すれば心地よい部屋になる、ということはありません。

昔、「私の部屋」みたいな、素敵な部屋の写真がたくさん乗っている雑誌やムックをじーっと穴のあくほど見つめて、「こんなふうにできたらいいなあ」と思ったことがあります。

幸か不幸か、私はすでにガラクタや本をたくさん持っており、それらを捨てるという発想もなかったため、真似をすることはできませんでした。せいぜい、部分的に収納を真似して、さらにゴミを増やしたぐらいです。

主婦になってからは、1冊だけ持っていた「栗原はるみのすてきレシピ」や、「天然生活」を見てちょっと真似したり、石黒智子さんの本に影響をうけて、食器を買ったりしました。

けれども快適にはなりませんでした。

夫は、私が選んだものを使いたがらず、台所でバトル(勢力争い)が起きたからです。

いま思うと、私も夫も、相手のことを考えて、キッチンに物を持ち込んではいませんでした。自分のことしか考えていなかったのです。

夫はいまだに、台所のはしっこに、自分の物を入れたダンボール箱を積むという、はた迷惑なことをしています。私はこれらの箱を見るたびに、うんざりして、不快な気分になります。

居心地のいい部屋というのは、そこに住む人のことを考えて作られた空間である、というのを忘れるべきではないですね。

部屋にいる人の気分が明るく、前向きになったり、疲れが癒やされたり、心が落ちついたりする空間にすることがいちばん重要だと思います。

それでは、見直したいポイントを紹介していきます。





1.入ってすぐ目に入るところに何があるか?

玄関や、自分の部屋に入ってすぐ目にするものは、その部屋の快適度を決める大きなポイントです。

私の実家には、わりと大きな玄関があり、引き戸をあけると、前の廊下に置いてある本箱が目に入ります。

わたくしが本を持ちすぎていたので、母が、収納量が大きい、新しい本箱を買って、居間(たたみの部屋)に入れました。30年ぐらい前の話です。そのとき、古い本箱を居間の外に出して、玄関の前にあるスペースに置いたのです。

以来、ずっとこの本箱があります。

玄関から少し距離があるし、本箱は横向きに置いてあるので、そこに入っているガラクタや、本が見えるわけではありません。ですが、この本箱はかなり玄関のエネルギーを下げていると思います。

しかも、玄関の左手の廊下には、やはり、大昔、母が使っていたタンスの上の部分だけをとったもの(引き出しやらがついている)が置かれていて、よくわからない物が入っています。そのタンスの上は、植木鉢置き場でもあります。

右手は下駄箱で、下駄箱の上には、たくさんの飾り物が置かれ、下駄箱の中には、もう履いてない靴やぞうりがほこりだらけになって入っています。

おまけに、じゃらじゃらして通行の邪魔になる珠のれんが、左手に進む廊下の入り口につりさがっています。この珠のれん、かなり大きい(長い)のですが、母はのれんに、自分で作った編みぐるみや、誰かがクレーンゲームで取ってきたセーラームーンの人形をくっつけています。

母は物をつりさげることが好き⇒吊り下げ収納?何でもぶらさげる母に資本主義社会の構図を見た~実録・親の家を片付ける(15)

実家とはいえ、いまは人の家なので、母の好きにすればいいとは思います。

ですが、このように、家や部屋に入ってすぐ視界に入るところに、ほこりだらけの本箱や、周囲との調和を乱すチープなおもちゃ、物がごっちゃり入った何かがあると、見た人の気分は、かき乱され、落ち込むのです。

2.危険はないか?

地震が多い日本に建設される家は、カナダの家に比べるとずっとしっかりしています。

ところが、せっかくきっちり建てた家の中に、不用意に物を入れ、さらに配置して、部屋の危険度をあげる人がいます。

家の中が危険なんて、そんなことがあるのか、と思うかもしれませんが、お年寄りが怪我をするのは、自宅であることが多いです⇒なぜ高齢者は転びやすいのか?その原因と対策。50代の今から予防すべし

部屋の中に障害物が多すぎて、けつまずいて転んでしまうのです。

家具に足をぶつけることもあります。

じゅうたんの下にコードを伝わせているため、その部分が盛り上がり、そこにつまづくこともあります。

我が家にも、変なところにコードがいっぱいあります。あちこちにコードがのさばっている、といってもいいぐらいです。このようなコード類は見た目にも不快感を与えますが、人の足をからめとる大きな危険をはらんでいるのです。

本や雑誌を高く積み上げすぎて、リスクをあげる人もいます。

タンスの上に物を重ねるから、何かを取るとき、ほかの物が頭の上に落ちてきたりします。物の出し入れがスムーズにできないところは、たとえクローゼットでも、ある種の危険をはらんでいると考えるべきでしょう。

また、照明が暗すぎる部屋も危険です。

照明や窓からそそぐ太陽の光を、そこらに積み上げた物がさえぎることがあります。暗すぎるところはないか、日当たりが悪いエリアはないか、考えるべきですね。

部屋を清潔に保つことも大事です。

汚い部屋に寝ていると、不衛生ということもありますが、睡眠や休息をしっかり取れないことが問題です。

部屋が汚いと眠りの質が落ちる話⇒寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22

睡眠の質が悪いと、免疫力が落ちるので、さまざまな病気にかかりやすくなります。

物が多すぎたり、変なふうに積み上げられている部屋にいると、心安らかに暮らせません。そのストレスが、病気のもとになってしまうのです。

本格的に病気にならなくても、体力を奪われているので、ふだんのパフォーマンスが落ちます。

アレルギー体質の人には、部屋の汚さがダイレクトに影響を与えますね。

アレルギーについて⇒意外と知らない花粉症やアレルギーを悪化させる7つの生活習慣

3.必要な物にさっと手が届くか?

必要だと思うものにさっとアクセスできないと、大きく快適度が下がります。

特に人がストレスを感じるのは、各種リモコンです。ティッシュペーパーや、スマホのチャージャーなんかも、必要なときに、さっと手に取りたいものです。

宅配便が来た時に押すはんこもそうですね。

毎日持ち歩く鍵、メガネ、財布、バッグなども、ほしいときにさっと手にできないとストレスがたまります。

台所で毎日のように使う鍋も、さっと取り出したい物の1つです。鍋の前に、よけいな物があって、いちいちどかしてから取る、というのはストレスを感じますが、意外とこういう配置をする人はいます。

我が家のキッチンも、はかり(立てて収納)をひっぱりだすと、はかりにたてかけてある、まな板が右に倒れて、伏せてある夫のフライパンの上に落ちます。

このフライパンは、夫しか使わないので、私はそのまま放置していますが、夫は、フライパンを出すとき、はかりをどかすというプチな作業をせねばならず、毎回かすかにストレスを感じているはずです。

シンクの下や押入れのような、奥に深い収納場所は、こうしたストレスを生みやすいです。いちいち上に置いた物や、手前に置いた物をどかしてから、目当ての物を取る、という行動が部屋の快適度を下げます。

年に1、2度しか使わない物ならいいのですが、毎日のように使う物が取り出しにくいと、ストレスが倍増します。

以前、本をたくさん持っていた時、わざわざ、この手のストレスを増やす収納をしていました。すなわち、奥に本を一列に並べ、さらにその手前に背の低い本(文庫本とか)を並べていたのです。

奥の本を取り出すとき、手前の本をどける必要があります。そのとき、そばにある本がばさばさと倒れたりします。

さらに、文庫本を立てずに、積み重ねる収納をしていたこともありました。本を立てて並べるより、積み重ねるほうがたくさん入りますが、目当ての本を探しにくくなります。

縦書きされているタイトルが横になりますから。

この場合、首を横にまげて、無理やり読もうとするか、横向きに寝転がって読まないと、目当ての本が見つかりません。本が高いところにあると、寝転がっても読めませんね。

結局、その積み重ねを上から1冊ずつチェックすることになります。

このように、よけいな動作を何回もしないと目的の物に到達できない部屋は、心地よくないです。

何かを取ろうとしたとき

◯どこにあるのかわからない

◯すぐに手に取れない

◯手前や横、上にある物をどかす必要がある

こんなことがひんぱんに発生しているなら、見直しが必要です。

☆後編はこちら⇒気分よく暮らせる部屋づくり、7つのポイント(後編)。

*****

今回は、快適な部屋にするために、見直したいポイント7つのうち、3つを紹介しました。

「心地いい部屋」と聞くと、「おしゃれな部屋」「素敵なインテリア」を連想する人が多いです。

しかし、真の心地よさの追求は、単に、見た目を少しばかりおしゃれっぽくすることではありません。そこに住む人の使いやすさ、ストレスのかかり具合を考えるほうがずっと重要なのです。





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