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買い物しすぎない人になるやや変わった方法をお伝えしています。
前編では、以下のコツを紹介しました。
0.買い物習慣を見直すための基本的な方法
1.ギリギリの行動を避ける
2.マイナスすることを意識する
3.付随する買い物に注意する
では、続き、いきます。
4.もらわない挑戦
買い物しすぎる生活から足を洗うために、買わない挑戦をおすすめしていますが、もらわない挑戦も、そこそこ効果があります。
買わない挑戦とは?⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
不用な贈り物や、次の購買を促すサンプルや景品のたぐいをもらうのを控えましょう。
買わない挑戦と同じように、チャレンジする期限や、もらってもいいもの、もらうべきではないものなどのルールを自分で決めて、始めてください。
「え、でも、ただで物をもらうと、買わなくてすむから、もらわないとかえって買い物が増えるんじゃない?」と思うかもしれません。
実は、もらうと、むしろ買い物が増えます。
もらわないほうがいい理由
何かを無料でもらうと、「お返しをしなければ」という義務感が生まれます。
お返しをするために、新たな買い物が発生します。
人によって、程度の差はありますが、「お返しをせねば」という義務感はかなり強力です。
特に日本人は、人に親切にされたり、何かをもらったりしたら、わりといつまでも覚えていて、お返しの機会を無意識に探しているものです。
きょう、誰かに親切にしてもらったら、「ありがとう」とお礼を言うでしょう。
私たち日本人は、1週間後にその相手に会ったら、「先週はどうもありがとう」とまたお礼を言うはずです。
1週間前のことに、まだ恩義を感じているのです。あたりまえのことに聞こえるかもしれませんが、ほかの国の人がみなそうか、というと、そういう人ばかりではありません。
「え? 何? 1週間前のこと? だって、私、もうお礼言ったよね。もう終わってるよね」と考えている人も多いのです。
もちろん個人差はあります。
日本の人は、1週間はおろか、1年前や何十年も前に親切にされたことを覚えていて、「あの人には学生のとき、お世話になったから」「前の職場でお世話になったから」という理由で、いまだに年賀状やお歳暮を贈ったり、相手にすすめられた商品(保険とか)を買ったりします。
このように、義理がたく、親切を返しあうことができるのは、人間としての美徳だとは思います。
しかし、お返しをするために、余計な買い物が増えているのも事実です。
義理がたい人や、「お返しをするのは人として当たり前だ」と思っている人ほど、最初から物をもらわないほうがいいです。
販促品に注意
個人的な贈り物だけでなく、販促品にも注意しましょう。
売り手側は、べつにあなたのことが好きだから、幸福のおすそわけをしたいから、おまけや景品をくれるのではありません。
最初に、無料で、ちょっとした物をあげておくと、後の購買につながるから、ただでくれます。
企業は、倒産したら意味がないので、存続するために、利益をあげ続けなければなりません。売上をあげるのに、無料のサンプルやおまけを配ると、ある程度の効果が見込めるから、配っているのです。
効果がある、ということは、すでにわかっています。
なので、買い物を少しおさえたいと思うなら、後の買い物のきっかけになるおまけをもらうのを極力避けましょう。
最近私がもらったおまけ
カナダに住んでいると、あまりおまけをもらうことはありませんが、数日前、めずらしくおまけをもらいました。
カナダのアマゾンで、キンドルファイヤ(タブレット)用に、イヤホンを買ったら、こんなどんぐりのキャラのおまけ(ケーブル・タイ)と、「買ってくれてありがとう。よかったらレビューしてください。ご満足いただけないときは、お知らせください、対処します。ありがとう、あなたのヴィヴィアンより」
というお便り(英語ネイティブじゃない英語)が入っていました。
アマゾンで最安値のイヤホンを買ったので(日本だったら100均か300均で売っていそうな商品)、きっと中国のバイヤーだと思います。
「は? ヴィヴィアンって誰?」と思ったけれど、こういうパーソナルタッチあふれるお便りやおまけが入っていると、誰でもうれしいだろうし、実際、レビューでそのことに触れている人もいました(☆1つもたくさんありますが)。
私も、どんぐりキャラのタイを使っています。
5.うらやましがらない人になる
他人のことや、他人のもっている物、他人の境遇をうらましく思わない人になってしまえば、よけいな買い物は減ります。
他人が使っているのを見て、特に必要じゃない物を買うこと、誰にでもあります。
それも頻繁に。
人が持っていると、自分も欲しくなること、よくありますよね?
商品のレビューで、みんながそれなりにほめていると、買ってしまうこと、ありますよね?
そこにあるのは、「うらやましさ」だと思います。
その人みたいになりたいという強い渇望があるわけではありませんが、誰かがほめていたり、誰かがそれを便利に使っているさまを見ると、うらやましくなって買ってしまうのです。
その誰かは、べつに家族や知人である必要はありません。
見ず知らずの誰かの言葉でも、その人が、同じ人間ならば(ときには、犬や猫が使っている様子を見せていても)私たちは、羨望を持ちます。
実例:筆子の塗り絵グッズ
毎回、同じ話ばかりして恐縮ですが、2年前、よく塗り絵グッズを買っていたとき、私はユーチューバーの影響を受けていました。
会って話をしたこともなければ、メールやコメントのやりとりもしたことのない見ず知らずのアメリカに住んでいる人たちです。
ようは赤の他人ですが、何本か動画を見て、親しみを感じ、「ああ、あの人が使っている色鉛筆、私も使って見るべ」と思って買ったのです。
もともと知らない人なので、その人の境遇がうらやましいというわけではなかったし、その人と入れ替わりたいとも思っていません。
ですが、うっすらと、「あの色鉛筆、持っていてうらやましいな」という気持ちがあったと思います。
フォローするユーチューバーを選ぶとき、私は、どちらかというと消去法を使っています。
うるさくない、売り込みがきつくない(チャンネル登録してね、とかそういう文句)、動画が長すぎない、動画のアップの頻度が頻繁すぎない、自慢話が少ない、嘘をついていない、過剰な演出がなくて自然体だ、
こんなポイントを、総合的に、しかし無意識に判断して、ごく何人かの動画を定期的に見ていました。
塗り絵うんぬんより、その人の物腰や人間性で選んでいたと思います。
そのように選んだ人たちが、使っている色鉛筆は、私にとって、「あったほうがいいかもしれない物」になったのです。
やたらとうらやましく思わない方法
人のことをうらやましく思うことが多いなら、以下のことをして、うらやむことに注ぐエネルギーを減らしてください。
1)レビューを読みすぎない
購入者のレビューや、使用した体験者の言葉は参考になりますが、読みすぎないようにしてください。
みな、そこそこ真実を書いていると思います。しかし、レビューを書いている人は、自分ではないし、そこに書かれていないことも、たくさんあります。
2)感謝する習慣をつける
1日に1回、感謝できることを思い出したり、家族に話したり、ノートに書いたりすると、人のことがそこまでうらやましいとは思わないでしょう。
来年のスケジュール帳を買ったら、ウィークリーの予定を書くページに、感謝することを書くらんがついていました(読みにくいですが、I am grateful for 私が感謝することは、と書いてあります)。
来年はここに、感謝していることを書いていきます。
3)裏の裏を考える
誰かをうらやましいな、と思うとき、その人の表面しか見ていません。
裏にある深い事情なんて、何も想像しませんよね?
1ヶ月ぐらい前に、仕事の悩み相談のメールをもらったことがあります。
その方は、いまの仕事が不本意で、モーニングページや感謝ノートを書いてはいるが、世の中の人が、うらやましくて、毎日がみじめである、と書いていました。
「自分 対 世の中の人全員」と、安易に、2つにぱかっと分けないほうがいいです。
人はそういうことをしがちですが。
なんでも白黒つける考え方をやめるススメ。思い込みを手放して可能性を広げるには?
それぞれの人に自分と同じように、幼年時代があって、悩み、心配ごと、苦労があります。
人間だから、病気になったりもします。
そういう背後にある事情について考えられる想像力を持つと、「うらやましい、私はみじめ」という気持ちにはなりません。
想像力を持つためにおすすめなのは、
・人間の心理が詳しく書かれている小説を読む
・自分の境遇とは全然違う世界で生きている人が出てくる映画を見る
・自分のことばかり考えない(自分にばかりフォーカスを当てないこと)
この3つです。
この続きはこちら⇒どんどん買う生活をやめるためのちょっと変わった方法(後編):欲しいと思ったら、まずすることは?
前編はこちら⇒どんどん買ってしまう生活をやめるためのちょっと変わった方法(前編)
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買い物の例で、いつも塗り絵グッズをあげるのは、そのほかの物で、「買いすぎたな」と思う物がないからです。
ただ、毎年、春夏より、秋冬のほうが買い物の頻度や、買い物にかけるお金が増えます。
私は、セールだから物を買う、ということはしていません。ですが、
9月半ば:娘の誕生日
10月半ば:アマゾンプライムデー
11月の第4金曜日(アメリカの感謝祭の翌日):ブラックフライデー⇒ブラックフライデーとは?大勢のアメリカ人が命がけで買い物をする日の由来
サイバーマンデー(アメリカの感謝祭の次の月曜日)
12月25日:クリスマス
こんなふうに、秋冬は、物が大量にちまたに出回り、安くなることが多いです。
私が消費する可能性のある、語学のアプリや、ネットのサービスもブラックフライデーには必ず安くなるので、そうしたセールを利用して購入することもあるし、冬場は、日が短いから、キャンドルの消費量が増えるため、買い足しも増えます。
1つ何か買うと、続々と買ってしまうことがあり、そういうことをしやすい時期なので、気をつけたいですね。
それでは、この続きをお楽しみに。