ストレス

ミニマム思考

最終更新日: 2017.09.21

ミニマリストになると解決する主婦が抱える7つの悩み。

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多くの主婦が抱えている典型的な悩みの大半はミニマリストになることで解決するのではないでしょうか?

この記事では、ミニマリストになれば解消できる主婦のよくある悩みを7つ紹介します。

まず、この記事で話題にしている「ミニマリスト」について説明しますね。



ミニマリストとは?

ミニマリストは、ミニマリズムと呼ばれるライフスタイルを送っている人です。

ミニマリズムは、いらない物を手放して、必要なものだけで暮らすこと。

通常、余計な物を手放すと、暮らしの質があがり、心豊かに暮らせるようになります。そのせいか、ここ数年、話題になっている生き方です。

雑誌やテレビでは、何もない部屋の映像や写真がフィーチャーされ、どちらかというと、「物の持たなさ加減」が取り沙汰されています。

空っぽの部屋を見ると、「味気ない」「いったい何が楽しくて生きてるの?」「これは独身だからできること」と思う人もいるでしょう。

さらに、一部ではミニマリストは嫌われてさえいます。

「所持品全部捨てて、こんなふうに暮らしています。とっても快適ですよ」「部屋はこんなふうにからっぽで何も持ってません」

「洋服は10着だけ」「フローリングにエアーマットレスがベストです」などと、きわめて個人的な生活ぶりを人に見せて、偉ぶっている(ようにみえる)ところが反感を買うのではないでしょうか?

こうした態度に、謙譲の美徳はありません。

「そんなの、私は前からやってるし、家のおじいちゃんだってミニマリストだけど、わざわざテレビなんて出ない」という人もいるでしょう。

しかも、そのライフスタイルが、一般庶民の暮らし方とかなり違うので、なかなかすんなりとは受け入れられません。

こんな理由から、「ミニマリストってなんかうさんくさい」と感じている人も多いかもしれませんね。

確かに机や食卓を取っ払って、フローリングの上でじかにご飯を食べたり、パソコン作業をするのは背骨が痛くなるし、とても楽しい生活には思えません。

私は床に寝ていますが、これとてある人にとっては「考えられない」生活でしょう。

ですが、暮らしにミニマリズムを取り入れるとことは、ちゃぶ台や洗濯機を捨てることではないのです。

それはあくまで結果です。

ポイントはいらない物を減らして、自分が望む暮らしをすること。

不用品を減らしているうちに、自分にとって大事なものがわかってきます。

ある人にとってはちゃぶ台はいらないけど、ある人にとっては、大きなダイニングテーブルが必要かもしれません。

家族や家に訪れる友だちが大事なら、みんなでご飯を食べる大きなダイニングテーブルは必要な物なのです。

テーブルは捨てなくてもミニマリズムを実践できます。

もしあなたが以下のような問題をかかえているのなら、ミニマリストになることを考えてみてください。今より楽しく暮らせると思います。

1.家事や片付けに時間がかかってしょうがない

日々、掃除、片付けに追われてへとへとになっている人には、ミニマリズムの導入を強くおすすめしたいです。

物が減れば、家事がラクになります。

玄関や棚、キャビネットの上を掃除することを想像すればわかります。もし何もなかったら、雑巾でひとふきです。

ところが、この上に招き猫、人形、写真フレーム、花瓶、サボテン、キャンドル、カゴ、スピーカー、ライト、本などを置いたらどうなるか?

置いてあるものをいちいちどかさないとふけないし、そべての物の上にほこりがたまります。

家事が大変だと思っている人の住居では、家全体に渡ってこれと同じことが起きているのです。

居間の片隅に日常的に洗濯物の山ができていますか?

服を半分に減らしてください。それぞれの服を実際に着用する時間が増えます。服は床の上に放置されるために開発されたのではなく、人間が着るために生まれたのです。
数を減らせば、1つ1つの服をもっとちゃんと着ることができます。





2.収納場所がなくて困っている

物を片付ける場所がない、いつも何かを探している、こんな収納の少ないマンションに引っ越さなきゃよかった、キッチンをリフォームして収納スペースを増やさなくちゃ、もっと大きな家に引っ越ししたい。

こんな悩みがある人も、ミニマリズムを導入して、少し物を減らすと片付けの悩みが解消します。

ほとんどの場合、家が狭いのではなく、物が多すぎるのです。

4人家族が住むのに必要な最低限の大きさは(トイレやお風呂を含めて)、80平方メートルだそうです。

この数字はこちらを参考にしました⇒家の間取り。4人家族の場合、最低限どれくらいの広さがあれば生活できますか?

畳に直すと48畳です。つまり1人あたり12畳。12畳なら妥当な線だと思います。寝る場所とお風呂とリビング、玄関も入っていますから。

1人12畳あれば普通に暮らせるのです。

この計算の中には収納が1人1畳分入っています。

この収納スペースは自分の部屋やリビングルームに置いてある収納家具に入らないものを入れる場所だと思います。

自分の家の広さと、自分がふだん(物を置く場所ではなく)居住のみに使っているスペースを考えてみてください。

物や物を入れる収納家具がなければ、劇的に広くなると思いませんか?

3.何を着ようか毎朝悩んでいる

「着るものがない」と毎朝悩む人は、服そのものの数が多いはずです。

「着るものがない」とは、「物理的にたくさんの服を持っているが、今日着る服がすぐに見つからない」ということではないでしょうか?

なぜ見つからないのか?

1.)枚数が多すぎて迷う。
(この服装でいいような気がするけど、あっちの服のほうがもっと合いそうだ、ななどと考える)。

2.)どんな恰好をしたらいいのかイメージが決まらない。
(目の前に服があふれているため、クリアな思考ができない)。

3.)服が片付けられていないので、目当ての服をさっと取り出せない。

以上の3つの問題、すべて服を減らすことで解決できます。

いらない服はばさっと捨てて、3パターンぐらいの服のみ用意しておけば、3つのうちから1つを選ぶだけ。

ところが、現状は100パータン以上あるので迷ってしまうのです。しかもそれぞれのパターンが、脳内で明確になっていません。

3パターンまで減らさなくても、服を減らすプロセスで、自分らしいスタイルがあぶり出されるので、迷いはなくなります。

服の減らし方⇒少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?

服を減らしたらいいことたくさんありました⇒ミニマリスト主婦の普段着とよそ行き~少ない服はストレスフリーで生産性があげる

4.忙しい、時間がない、睡眠不足だ

仕事中

忙しい人。

ミニマリズムのもっとも大きなメリットは時間ができることです。

物を減らすと時間ができる、と言ってもピンと来ない人が多いのですが、これは真実です。

なぜ時間ができるのか?

物の管理をしなくていいから。

これにつきます。

自分の1日のスケジュールを振り返ってほしいのですが、会社で働いている時間は別として、そのほかの時間、思いのほか物のメンテナンスに費やしているのではないでしょうか?

物の管理に費やす時間とは

・次に買うものについて調べる時間
・実際に買い物している時間
・物を片付けている時間
・物をきれいにしたり、修理をしている時間
・物を処分する時間

こんな時間です。

私の場合、物を減らしたら、リサーチと購買に費やす時間が圧倒的に減りました。

シャンプーを例にあげましょう。

私は湯シャンなのでシャンプーを買う必要がありません。

すると、どんなシャンプーがいいのか、あれこれ調べる必要がないのです。

今、すべての消費財の種類がすごく増えています。

日本中に売っているシャンプーの種類、いったいいくつあることか?ちょっと想像つきません。800種類ぐらい?こんなにはないでしょうか?

しかも、アミノ酸系とか石鹸系、高級アルコール系など、カテゴリーみたいなものがあります。

同じシャンプーでもボトルのサイズ(容量)が違ったり、香りのバリエーションがあります。無香料のものもあります。

たくさんあるシャンプーの中から、自分の髪質にぴったりあうものを探そうとすると、とてつもなく考えることが増えてしまいます。

銘柄が決まったら、今度は買い方を選ばなければなりません。

どこで買うか(リアル店舗それともネット?)、いつ買うか、できるならセールでお得に買いたい、こういうことを考えるのもけっこう大変です。

ネットで買おうとすると、同じシャンプーでも、楽天の店によって、微妙に値段が違います。

最安値だからといって、お得とは断定できません。送料込みかどうか見なければ。ポイントの倍率もチェック。

シャンプーを自分の生活から断捨離したら、こういうことすべてを考える必要がなくなりました。

これはシャンプーだけにとどまりません。リンスもコンディショナーも同様です。ヘアケア製品に使う脳内のスペースがあきました。

同じことがほかの消費財にも言えます。

使う物を減らして、買い物にかかわる時間が浮くと、いきなり暇になってしまうのです。

時間は命そのもの。時間ができると、さまざまな可能性が生まれます。

もちろん、5人家族なのに洗濯機を断捨離してしまうと、洗濯する時間が増え、かえって忙しくなるかもしれません。ある程度考えながら捨てる必要はあります。

5.お金がない

お金がない人。

またお金がない。

持たない暮らし、小さな暮らし、身の丈にあった暮らしをすると支出が減ります。

私、シャンプーに使うお金はもう一生、必要ありません。あと20~30年ぐらいですが。

ふだん使う物が減れば、使うお金も減ります。

よけいな物を買うことが少なくなるので、無駄遣いも減ります。

しかも、次に書きますが、ストレスが減るので、ストレス解消のための買い物も減ります。

ほとんどの買い物は、ストレスが原因の感情的な買い物。気持ちが安定すると、よけいな消費をしなくなります。

さらに、物が少ないので、大きな家に住む必要がなくなり、住居費も削減できます。

ミニマリズムは金持ちの道楽だという声もあります。

お金を持っていれば最新のMacBook Air(マックブックエア)やiPadミニやiPhoneを買えるから、テレビや本やCD、ノート、手帳、鉛筆、財布ですら捨てられる。

財布を捨てることができるのは、Apple Pay (アップルペイ)というiPhoneで支払う機能を使うから。

だけど貧乏人は最新のガジェットなんて買えないので、古い大きなノートパソコンと大きなバッテリーチャージャーを持ち歩かなければならない。

お金を持っていれば、何かを捨てても必要なときに、簡単に買うことができる。

だけど、貧乏人はそんなことはできない、という理屈です。

確かに一部のミニマリストは金持ちで、物を持たず、ひじょうにスマートな暮らしをしているようにみえます。

それでも、物を減らすとお金が残るのは真実ではないでしょうか?

ポイントは物を減らすことばかりにフォーカスしない、ということです。4番で書いた洗濯機の例のように、自分の生活に必要だと思うものは残せばいいのです。

6.ストレスが多い

日々のストレスが多い人にもミニマリズムをおすすめします。

物が多すぎると以下のストレスが増えます。

・片付けても片付けても片付かない

・ほしいものがすぐに見つからない(探しものはすごいストレスです)

・狭くて、手足を伸ばせない

・部屋のぐしゃぐしゃが視覚的ノイズになる

・「片付けなきゃ」という罪悪感にさいなまれる

・お客さんを呼びたくても呼べない(突然来られるとすごく恥ずかしい)

・掃除にものすごく時間がかかる

・ストレッチをしようとすると、足が棚にぶつかる

物がいっぱいの部屋にいる人は、「息が詰まりそう」「うんざりだ」という気持ちになるはずです。

部屋の中にたくさんある物は、かなり深刻なストレッサーなのです。

ミニマリストになると、ストレスの元が減ります。

「自分のストレスの元は部屋にあふれる物ではない」と思っても、試しに少し捨ててみてください。

ほかにストレスの元がたくさんあったとしても、自分の部屋が快適な空間になると、ずいぶん気持ちがラクになります。

ストレスの元のほとんどは、自分ではコントロールできないことですが、部屋の中にあるガラクタを捨てることは、自分で何とかできます。

自分で何とかできると、それが自信になり、セルフイメージがあがり、ますますストレスが減ります。

1つの悪習慣を手放すことで、人生が劇的によくなります⇒汚部屋脱却だけでなく人生も変わる3つの最重要習慣とは?

いらない物をたくさん背負って暮らす習慣を手放せば、もっと楽しい毎日になります。

7.毎日つまらない

べつにストレスはないけど、なんとなく毎日冴えない、つまらない、と思っている人も物を減らしてみるといいです。

なぜ毎日つまらないのか?

日々がつまらない理由はたくさんありますが、代表的なのは

・自分の心の声に気づいていない

・環境のせいで自分の力が出せないと考えている(悪いことはみんな自分以外のもののせいという思考)。

・目的意識がゼロ(人生における目標がない)

・目的や目標はあるけど、たくさんありすぎるので、一度に全部追いかけている(欲張りすぎる)

・毎日同じことを繰り返している

・セルフエスティームが低すぎる

・家事や仕事が忙しすぎて、何も考えられない(考えたくない)

こんなところではないでしょうか?

このような状況は、断捨離することでかなり改善できます。

物を大々的に減らすと突然時間ができるからです。時間ができれば、交際や趣味など自分のやりたいことに時間を使うことができます。

忙しい主婦も、もっと家族と時間をすごすことができるようになるでしょう。

心の余裕がないと、いろいろなことに好奇心や興味を持ったり、前向きな気持になれないので、毎日がつまらないのです。

よけいな物やタスクを減らすと、日々の暮らしに楽しみを見つけるゆとりが生まれます。

=========

すべての人にコアなミニマリストになる必要はありません。ですが、ほとんどの人が暮らしをシンプルにすることで何らかの恩恵を得られるのではないでしょうか?

今回紹介した7つの悩みのうち、どれか1つでも、解消したいことがあるなら、目の前にあるいらない物を捨てることから始めてください。





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