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無駄遣いが多すぎて、お金がちっとも貯まらない。そんな人にはミニマリストの生活をおすすめします。
この記事では、ミニマリストの「買わない生活」を始める方法を5つ紹介します。
よけいな物を手放し、大事なものにフォーカスし、物以外の豊かさを求める、そんな暮らし方をすると貯金もできるようになります。
物ではなくお金を貯めるミニマリストに
「お金を貯めるにはどうしたらいいですか?」と聞かれたら、私は、「ミニマリストにおなりなさい」と答えます。
ミニマリストになると、自分が本当に大事だと思うことを考える心の余裕が生まれます。すると、もうあんまり大量消費社会の渦の中に巻き込まれることがないのです。
「ミニマリスト」と聞くと多くの人は、ただ単に持ち物をどんどん捨てればいいんだ、何もない部屋にすればいいんだ、と思いがちです。
結果的にそんなふうになる人もいるでしょう。けれども、ミニマリストが本当に求めているのは、物以外のところにある豊かさです。
ミニマリストの中には、高価なこだわりの品物を買って、あまりお金を残さない人もいるかもしれません。
しかし、それとて本人にとって必要だから買っているのです。
お金がろくに貯まらない人は、無駄遣いが多すぎる人です。
たとえお金を使っても、それが自分にとって、無駄な買い物でなかったなら、満足しているはずですから。
「お金がない」「毎日つまらない」と不満の多い生活をしているのは、無駄遣いが多いからなのです。
必要でもないし、欲しくもない物を、雰囲気や一時の感情でたくさん買っていませんか?
こうした意味のない買い物習慣を断ち切るために、ミニマリストの暮らし方は大いに役立ちます。
「ミニマリストなんて金持ちの道楽だ」「こじゃれた言葉、使うんじゃねえ」と、ミニマリストに反感を持っている人は、その思い込みをちょっと脇に置いてください。
以下に書くことから始めてみると、「意外に質実剛健な暮らし方なんだ」「シンプルでいい感じ」と思うかもしれませんよ。
1.プラスするのではなくマイナスする
まず、物をたくさん買い集めることが幸せにつながる、という考え方を捨てます。
ミニマリストたちは、いらない物は断捨離します。
なぜでしょうか?
私の場合、物があるとかえって気が散るからです。
机の上によけいな物がたくさんのっていると、気が散って仕事に集中できません。
海水浴に行った海にペットボトルや浮き輪、レジ袋、ビニール袋、その他雑多なものがぷかぷか浮遊していたら、見るのもいやだし、泳ぐのも大変です。
いらない物がたくさんある家は、物がいっぱいのっている机や、プラスチックゴミが浮いている海のようなものだと思います。
大量消費社会においては物がいっぱいあるほうが幸せだと考え、何か問題が起きたら物をプラスすることで解決しようとします。
しかし現実は、物が多すぎてかえって暮らしにくくなっています。
物を買ってもべつに幸せになれません。一時的な「なぐさめ」が得られるだけです。しかもそのなぐさめは後々、罪悪感やストレスに変わります。
この事実に気づいてください。
暮らしで問題が起きたとき、物をプラスするのではなく、マイナスすることで解決できるのではないか、と考える癖をつけると、よけいな買い物が減ります。
2.収納するのではなく手放す
「これ邪魔だなあ」と思ったら、無理にしまうのではなく捨ててください。不用品を捨てていると、自分がいかにどうでもいい物にお金を使っているのかよくわかります。
理想を言えば、家の中にあるすべての物が「そこにある意味」を持っているべきです。
そもそも日本は国土が狭いところにたくさんの人が住んでおり、ふつうに暮らしていても、かなり手狭な住環境です。
余分なものを家の中に入れておく余裕はありません。
そのせいかどうか、何年も前から、家の収納力をあげることで、物の多さに対応しようとする風潮があります。
収納家具や収納グッズ、アイデア収納術などが求められていますね。
しかし、そうやってがんばって収納しようとしている物は、本当に必要な物なのでしょうか?
多くの場合、収納のための収納、つまり、収納することだけが目的になっているような気がします。
確かにきれいに収納すれば、多少、床面積は広くなるでしょう。
けれども、今使わない物や好きでもない物、義理で持っているだけの物をうっかりきれいに収納してしまうと、これからの生涯、ずっと管理しなければなりません。
どんなにきれいに収納していても、物が多すぎれば、目当てのものをさっと取り出すのに余分な時間とエネルギーがかかります。
ほしいものがさっと取り出せなかったら、持っていないのと同じこと。
むしろいらない物と必要な物をまぜこぜに収納して持っている分、よけいな仕事が増えてストレスが増えます。
たとえまだ使える物でも、使っていなかったら手放したほうがいいです。使っていない物まで所有する余裕がある人なんてそうそういません。
使っていない物は、無理して収納しない、と決めてください。
収納できない物を捨てるすすめ⇒収納に困るものを捨てるススメ。片付けにくいと思った時が捨てる時:プチ断捨離26
3.ウィッシュリスト(ほしい物リスト)を書いてみる
ふだん洋服、バッグ、靴、アクセサリー、家電などほしい物を事細かにリストにしていますか?
今後はこのリストに物ではないものを書くようにしてください。
たとえば、転職する、大学へ行って学位をとる、マッサージ師になる、サーフィンする、滝に打たれるなど。
もっと小さなことでもいいです。
子供の宿題をみる、手作りおやつを作る、献血する、外国語を学ぶ、チェスのやり方を学ぶ、ピアノの弾き語りをする、毎日8時間寝る、とか。
ポイントは、ふだん「時間がない」「お金がない」という理由からあきらめていたやりたいことをどんどん書いていくことです。
実際にやれるかどうかは問題ではありません。
多くの人は、いろいろやりたいことがあるけれど、忙しいし、予算もないし、とあきらめて、そのかわり、日々、少額のもの(高くても3000円前後)をちょこちょこ買うことで、気持ちをなだめているのではないでしょうか?
少なくとも私はそうでした。
安物をちょこちょこ買っているうちに、それがすっかり習慣になった人もたくさんいると思います。
この場合、買い物はもっと大事な夢ややりたいことの代償行為です。
本当にやりたかったことを思い出すために、やりたいことや、自分が手にしたい状態をノートにリストアップしてください。
お金がなくて、時間がない理由は、少額のものをちょこちょこ買いしているせいなので、本当にほしいものを追求することで、余計な買い物が減ります。
4.身辺をきれいにする
部屋の中をなるべくきれいに整えてください。すると思考もクリアになります。
まめに整理整頓、掃除をするということです。
部屋の中がぐしゃぐしゃだとストレスが増える一方です。
ぐしゃぐしゃな物があると脳が余計な刺激を受けます。これは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚すべてです。
ガラクタをなめる人はいないと思うので、味覚ははずしましたが、おなかがすいていないのにうっかり食べてしまうスイーツやジャンクフードも、よけいな刺激と言えましょう。
視覚的ノイズは誰でもすぐにわかります。仕事から帰ってきたとき、部屋の中にいろいろな物が散らばっていると、どっと疲れがでます。
よけいな音は、聴覚を刺激します。見落としがちですが、耳障りな音は、私たちをずいぶん疲れさせているのです。
音がストレスになる話⇒年末年始のストレス解消に「音」の断捨離が効く
匂いの情報はフィルタリングされず脳にダイレクトに届くため、不用な匂い、嫌いな匂いもストレスを増やします。
重曹やお酢を使ってエコクリーニングをしていると、しだいに合成洗剤に入っている化学的な香料(合成香料)の匂いをきつく感じるようになります。
よけいな物をできるだけ排除し、身辺を身ぎれいにしておくと、疲れ方も随分違うのではないでしょうか?
よけいなことで神経を疲れさせてしまうと、大事なことが考えられなくなり、ストレスでうっかりどうでもいいものをネット通販で買ってしまいます。
無駄遣いや衝動買いを防ぐためには、思考をクリアに保つことがとても大事です。
5.部屋に余白を作る
大事な物を入れるために、部屋に余白を作ることを意識してください。
1人暮らしなら15枚もタオルはいらないし、マグだって3つも4つもいりません。
その部屋にとって大事なのは、いつ使うかわからないタオルやマグではなく、そこに住んでいる人の生活です。
住む人のほうが大事だなんて、あたりまえのことですが、多くの人は自分の部屋をいつ使うかわからない物のために使っています。
そこは人間が生活する部屋ではなく倉庫なのです。
どんなに「いつか使うかもしれない」「まだ使えるからもったいない」と思っても、今使っていなかったら手放したほうがいいです。
いつか使うかもしれない、ということは、今は使っていない、ということ。
一方、そこに住んでいる自分や家族は毎日、その部屋を使っています。
「まだ使えるけど今は使っていない物」をたくさん溜め込むより、現実にその空間で暮らしている人たちが、心穏やかに生活できるスペースを確保するほうがずっと重要です。
物をいっぱい持ちすぎて、毎日息苦しいなら、それは、自分のことより、物を優先しているからです。
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買い物はべつに悪いことではありません。物も人間の敵ではありません。
大事なのは、必要な物を必要な分だけ持ち、それに満足することです。
本来必要ない物を「幸せになるために」「もっと暮らしをよくするために」どんどん買っているから、いつまでも満足できないのです。
ミニマルライフを追求してみると、ショッピングによって見果てぬ夢を追い求める疲れる所業から、抜け出すヒントが得られます。