ページに広告が含まれる場合があります。
読者の方から、「捨てられないものがあります。筆子さんならどうしますか?」という質問をいただきました。
自分のものではなく、古い友達と元彼の物だそうです。
この記事で回答しますね。
まずメールをシェアします。ちゃきさんからです。
先輩に借りた物と元カレの忘れ物、捨てられません
件名: 捨てられないもの
いつもブログ楽しく拝見しております。
関東に住む20代後半のOLです。
筆子さんのブログは、人と比べて悩んでいたときに、下の記事をたまたま見つけたことをきっかけに知りました。
どうでもいいことで張り合ったりマウンティングする心を捨てるには?
私はもともと大のズボラ、人が来ないとなかなか掃除をしないタイプで、一人暮らしを始めてから長らく散らかった汚部屋だったのですが、半年ほど前にたまたまカレンキングストンさんの本を読んで一念発起。
筆子さんのさきほどの記事からパラパラ別の記事を読むうちに、気持ち的な悩みへ向き合うだけでなく、当時始めていた断捨離のモチベーションをキープするための刺激にもなり、よくサイトに訪れるようになりました。
断捨離を重ね、まだミニマムな暮らしとまではいかないですが、不要なものをどんどん捨てると、収入こそ上がるわけではないですが、以前よりも気持ち的な余裕が増え、身軽になるので不思議です。
そんな私にもまだ手放せないものが2つあり、筆子さんに意見をお聞きできないかとメール致しました。
どちらも元々は私のものではなく、人のものです。
一つは、学生時代の先輩から借りたゲームソフト。
データは綺麗に残っているものの、当の先輩は卒業後結婚され、今は遠方で暮らしていらっしゃいます。
連絡は学生時代から数年以上取っていないのですが、SNSでの繋がりがあるため連絡が取れないわけではありませんが、なかなかタイミングがなく連絡を取れずにいます…
もう一つは、元彼が私の家に忘れていったボールペンです。
本人とは正直円満に別れたとは言えず、今すぐには会いたくない関係です。
また、今の自分にはパートナーがいるため、不用意にコンタクトを取るつもりもありません。
元彼とのプレゼントや思い出の品など自分のものだったものは容赦なくすべて処分したのですが、このペンだけは無いと思いながらも万が一形見のような大切なものだったら、、と思うと捨てるに捨てきれず。
(そこまで大事なものだったら、連絡を取ってくるのかも、とは思うのですが。)
このようなとき、筆子さんだったらどのように折り合いをつけますでしょうか。
突然のご相談となり申し訳ありません。
お手すきの際で構いませんので、お目通し頂けますと幸いです。
ちゃきさん、こんにちは。メールありがとうございます。
借りた物は相手に返す
ちゃきさんが、その2つの物を捨てられない理由は自明です。
自分の物ではないからです。
元の持ち主に返すのがベストである、というのが私の考えです。
そうなると、どうやって返すか、が問題になります。私ならこうします。
先輩から借りたゲームソフト
先輩とはSNSでつながっているそうですから、話は簡単です。メッセージに、借りたゲームソフトを返したいと書いて送信し、郵送先を聞き出し、郵送します。
メッセージには、
◯挨拶
◯突然の連絡すみません
◯用件
これらを手短に書いてみては?
たとえば、
こんにちは。大学で一緒だったちゃきです。
突然の連絡、すみません。
実は、先輩から◯年前に借りたゲームソフトを返しそびれて、まだ手元にあります。
その節はありがとうございました。
このソフト、ご自宅に郵送したいのですが、ご迷惑でしょうか?
郵送先、教えていただけると助かります。
こんなふうに書けばいいでしょう。
しばらくすると、先輩から返事が来ます。
たぶん
ああ、ちゃきさんか。
久しぶり。
ゲーム? そんなの貸してたっけ。
もういらないからそっちで処分してください。
では、元気で。
こんな感じです。
その後、そのソフトを捨てます。
しばらく待っても返事が来なかったなら、私ならそのソフトは捨てます。待機期間は半年ぐらいでしょうか?
返す努力はしたので、捨てても後悔はないはずです。
まあ、十中八九、そんなゲームソフトはいらないと思います。ですが、人の物を勝手に捨てるべきではないです。
そのために、連絡したほうがいいです。
相手はもう亡くなっていて、身内の人もどこにいるのかわからない、という状況ではないのですから。
ちゃきさん、なぜさっさと連絡しないのですか? その理由を知りたいですね。
フェイスブックのような、リアルの人たちとつながるSNSは、こういう時のためにあるのだと思いますが。
「タイミングがない」とはどういうことでしょうか?
突然、先輩が、「そういえば、貸したゲーム、返してくれますか?」とメッセージを送ってくることを期待しているのでしょうか?
そんなこと、何年待っても起きません。
借りたものは返す。これ人間として当然のことです。
元カレが忘れていったボールペン
こちらも本人に返したほうがいいでしょう。
昔の恋人なら、住所を知っていますよね? 私なら封筒に入れて郵送します。
ボールペンの入る手頃な大きさの封筒に、まず相手の住所と名前、差出人の住所と名前を書きます。
次にボールペンをプチプチ(バブルラップ)にくるみます。付箋に「忘れ物です」と一言書いて、ペンをくるんだプチプチに貼り、封筒に入れます。
あとは、重さをはかって、必要な切手を貼りポストに投函するだけです。
これは、元カレの物を本人に返す行為ですから、別に失礼ではないです。もちろん嫌がらせでもストーキングでもありません。
元カレが、ちゃきさんから届いた封筒を見て、「けっ!」と思い、そのまま、捨てたとしても、それはちゃきさんには関係のないことです。
もし、「自分から郵便物を出すなんて死んでもいや」と思うなら、共通の友人に託す、という手もあります。
私なら、郵送します。
やらない理由・できない理由は何か?
正直に書くと、お便りを拝見して真っ先に思ったのは、「なぜ、こんなこと悩んでいるんだろう? さっさと返せばスッキリするのに」です。
大学の先輩にメッセージを送るのも、元カレにボールペンを郵送するのも、とても簡単なことです。
ちゃきさんの問題は、物を捨てられないことではなく、こんな簡単なことをできないところにあると感じます。
どうして、できないのか、その理由を考えてみてください。
◯めんどくさいから先延ばししている
お便りに、自分はすごいズボラ、と書かれています。
ズボラな性格ゆえの先延ばしならこちらをお読みください⇒人が先延ばしする4つの理由とその対策
◯先輩や元カレの反応を過剰に心配している
突然、連絡して、変な人と思われないかしら、まだ未練があると思われないかしら、なんてあれこれ気を回しているのだとしたら、それは無用の心配です。
相手がどんなふうに考え、どんな反応をするかなんて、いくら自分が一生懸命、時間をかけて考えてもわかりません。
行動を起こせば、反応が返ってきます。
まだ何もやっていないうちから人の反応を気にしすぎてしまうなら、こちらを読んでください⇒世間体を気にするから物もストレスも増える。気にしない方法教えます。
もしかしたらメールには書かれていない深い事情があるのかもしれません。その場合も、「やるべきことがわかっているのに、なぜ自分はそれをできないのか?」と掘り下げて考えてください。
自分で解決法を見つけられます。
未処理の物はさっさと処分して次へ行く
家の中にある他人の物は、持ち主に返すべき物です。
それが行われない限り、ずっと未処理物件として、手元に残ります。
未処理物件がそばにあると、自分の心のエネルギーが奪われます。処理していないものは、なるべく早く処理して、終わらせてください。
未処理のものがあると疲れる話⇒梅雨で気分がスッキリしないあなたに~毎日5つだけ捨てて暮しを変える
実際、ちゃきさんも貴重な時間をうじうじ悩むことに使っています。
不用なものを捨てると身軽になるのは、未処理物件がどんどん減るからだと思います。
使うわけでもない、好きなわけでもない、だけどなんとなく中途半端に家にある雑多な不用品たち。こうした物は、宙ぶらりん状態の未処理物件なのです。
使うなら使う、使わないなら捨てる、人にあげるなら、さっさとあげる、しばらく様子を見るなら保留品として期限を定めて手元に置く。
このように、自分の物、1つひとつに落とし前をつけること、それこそが物を片付けることではないでしょうか?
どんなに小さな物でも片付ければ、とても気分がスッキリします。
ちゃきさん、この記事を読んだらすぐに行動してください。
******
今回は、家にある他人の物の処置方法について提案しました。
いつもそこにあるのが普通になり、風景の一部になってしまった借り物。ですが、心の奥ではひっかかっています。
できるだけ早く返したほうがいいです。
それに貸した方は、わりといつまでも覚えています。相手は相手で、「どうやって返してもらおう??」と悩んでいるかもしれません。