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かなり片付けて、物が減ってきたら、残すべきものがわからくなってきた、というお便りをいただきました。
こんなときに、捨てるものと残すものの線引きをする、ごくシンプルなルールをお伝えします。
この記事を参考に、自分ルールを作ってみてください。
明らかなゴミやガラクタを捨て終わると、残りはすべて大事なもの、必要なものに思えるかもしれません。
しかし、新品でも、きれいでも、美しく収納してあっても、本質的なガラクタはたくさんあります。
では、まずメールを紹介しますね。Tさんのお便りです。
このお便りは、質問の回答に対するフィードバックです。12月半ばにいただきました。返信が遅くなってすみません。
何を残せばいいのやら?
件名:ありがとうございます(^∇^)
先日、子供の作品の相談をさせていただいたTです。
すぐにブログでお答えいただき、本当にありがとうございます。
印刷をしてじっくりと読ませていただきました。
子供の作品についてはみんなに考えを聞いてみました。主人と長女は筆子さんのお考え通りで、頑張って作ったものだからすぐに捨てるのは…と言う考えでした。価値がそこにあったのです。
しかし、当の本人に聞いてみたところ、どうやってもうまくいかず、できた作品も納得いかない。同じような作品を今も飾っていますが、そこに並べて飾るのは嫌だ、見たくない。と言うことでした。
今回に関しては、捨ててもよかったなと思いました。
おっしゃる通り、みんなの気持ちを聞いてみると、それぞれの考えがあり、よく分かりました。
話をよくしてから行動すべきだなと感じました。今後はそのようにします。
そして私の頭のグルグルも、何を選択して残せばよいかだんだん物が少なくなるにつれて難しくなってきたのだと思います。
今までは壊れたものや極端に古くなったものを処分していたのでハードルが低く、家族もいらないでしょ、と言うものでした。
しかし、さらにものを処分するときに、まだ使えるものを捨てるのは家族の目が気になります。
私は捨てたいのに…と言う気持ちが余計にグルグルさせていたのだと思います。
それだけ物が溜まっていたのです。
今後は、家族とよく話をしてから、家族の誰かが使うなら残し、私しか使わないものは私が判断することにしようと思います。(ほとんどのものが私なのですが笑)
そして、これ以降は、本当に必要なものかを自分も家族ともよくよく考えて買うようにします。
年末で仕事も家庭も子供達のことも忙しいですが(3人の子全員受験生なのです汗)、ボチボチ自分のペースで片付けていきたいと思います。
本当にありがとうございました。寒いですので、お体ご自愛くださいm(_ _)m
Tさん、こんにちは。メールありがとうございます。
記事がお役に立てば、何よりです⇒すぐに物を捨てるのは、物を大切にしていないことなのか?
家族がいる人は、家族の物には手を出さず、まずは、ひたすら自分の物を捨てていると、たいていの場合、家族も触発されて、捨てるので、とりあえずは、Tさんご自身の物を徹底的に断捨離してください。
我が家にも、夫の物がたくさんあり、「私なら、即捨てするよね」「前世紀に捨てていたはずだ」と思うものばかりですが、基本的に手を出しません。
Tさんは、仕事も忙しいのですから、人の物はその持ち主に管理を任せてしまうほうが、自分も楽です。
さて、残すものがわからなくなってきたら、以下のように考えるといいでしょう。
実用品
衣類や靴、バッグ、水筒、お椀、目覚まし時計など、日々の生活に使うものは、使っている物だけを残します。
いかに、頻繁に使っているか、がバロメーターです。
「ここ1年使わなかったものは捨てる」と決めておくと判別が楽ですよ。
非実用品
毎日使うものではないが、自分の生活を豊かにしてくれるものってありますよね? そうした物は、別のルールを適用します。
飾り物
実際に、飾ることがあるものだけを残します。
たくさんあるときは、ローテーションして飾るといいでしょう。
ローテーションをしたとしても、ここ2~3年、飾っていない物はもう手放してはどうでしょうか?
たくさん飾りすぎると、見た目がごちゃごちゃして疲れるし、小さな飾り物でも、数があると管理が大変です。
センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール
書類
ステップ1:ないと困る書類(契約書とか権利書など)を残す
ステップ2:なくてもいいが、あると自分の暮らしが豊かになるものを少量残す。
私は、語学の資料(ネットにあるのを印刷したもの)で、参照するものは残しています。まあ、ほとんどありませんが。
このとき、ホルダー1冊分、クリアファイル1個分など、自分で容量のリミットを決めるといいです。
ステップ3:残りはみんな捨てる
家中に紙がたまる5つの理由。これがわかれば、書類の整理は簡単になる。
書籍
既読、未読にかかわらず、今後1年以内に、さわる可能性のある本だけ残します。DVDも同じです。
思い出の品
手紙、写真、記念品といった思い出の品はこんなふうに考えるといいでしょう。
ステップ1:関係のないものを捨てる
まず、今の自分とは関係のないものを捨てます。
それが何なのかわからない、とか、なぜこんな物があるのかわからない、思うものは、もう自分とは関係のない物体です。
人の結婚式でもらった引き出物で、ずっとしまってあるだけのものも自分とは関係ありません。
むしろ、それは、その引き出物をくれた人の思い出の品です。
ステップ2:自分にいい影響を与えるものを残す
残った思い出グッズの中から、今の自分に何らかの価値をもたらすものだけを残します。
今の自分に深い関係やつながりがあるもので、そのつながりをこれからも大事にしたい、と思うものです。
価値の例:
・気持ちを明るくしてくれる
・生活しやすくしてくれる
・快適にしてくれる
・前向きになれる
ざっくり言うと、ポジティブな気持ちになれるもの、なごめるもの、笑顔になるもの、「人生っていいなあ」「人っていいなあ」「生まれてきてよかった」と思えるものを残してください。
この逆のもの、たとえば、いやな気分にさせるもの、負担を強いるもの、頭を疲れさせるもの、気持ちを焦らせるもの、心を乱すものは捨てます。
ここで注意してほしいのは、1つひとつは、「見ているとほっこりするもの」であったとしても、数が多すぎると、全体として、「気持ちをずーんと重くさせるもの」に変わることです。
ポイント:できるだけ数を減らす
多くの人が、思い出の品の片付けに苦労するのは、そもそも、数が多すぎるからです。
ステップ1の段階で、ぐーんと数を減らしください。
極端な話、思い出の品なんて1つもなくても、私たちは生きていけます。なぜなら、何度も書きますが、思い出は自分の心の中(脳の中)に残っているからです。
その記憶(思い出)は忘れたと思っていても、無意識の中にあります。
ただ、私たちは、無意識の領域に、自由にアクセスできませんから、その記憶が、いつどんなふうに出てくるかは自分ではコントロールできません。
ですが、そんなことまで、コントロールしたくないですよね?
何かの拍子にぽっと思い出すから、不思議な気持ちになれて楽しいんじゃないでしょうか?
思い出の品をたくさん残しておいて、「思い出Aを思い出したいから、きょうは思い出の箱Aをあけよう」なんて生活は味気ないと思います。
無意識の領域にアクセスしたいと思うなら、精神分析を受ければいいでしょう。
思い出したくないことまで思い出すかもしれませんが。
明らかな思い出品でなくても、家にある大半の物が、思い出の品や過去に属する物だと思います。
思い出品を、さっさと捨てられるようになると、かなりスッキリしますよ。
残す理由のあるものを残す
何かを残すとき、「これは残すべきである。なぜなら◯◯だから」という理由を確認してください。
ちゃんと理由を考えて、その理由に納得したら残します。
「捨てたくないから残す」という理由づけをすると、みんな残ってしまうので気をつけてください。
残す理由はなんでもかまいません。ただ、自分が納得しているべきです。
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何を残していいかわからなくなったときの判断の仕方をお伝えしました。
リンクした記事にも書いていますが、なくてはならないものだけを残そう、と決めてしまうと、頭がグルグルすることはないでしょう。
それではあなたも、感想や質問などありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。