ゴミを捨てる

断捨離テクニック

仕事から帰ったあと、断捨離する習慣をつける5つの方法。

職場から戻ったあとに、たとえ疲れていても、そのへんを片付けるくせをつけるコツを5つ紹介します。

仕事が忙しいから、部屋を片付ける時間がない、というお便りをときどきいただきます。

確かに昼間、毎日、会社に行っていると、早朝か夜しか、片付けに当てる時間はありません。

しかし、夜、30分~2時間ぐらいは、自由になる時間が見つかるのではないでしょうか?

その時間をテレビやスマホにささげていると、片付ける時間が残りません。

以下のことをお試しください。



1.前もって計画を立てる

家に帰る前に、きょうは、どこを片付けるか、考えておきます。

何も考えていないと、仕事から戻って、食事をして、後片付けをしたら、ソファの上に横になってテレビを見ているうちに、お風呂に入って寝る時間になります。

翌日も、次の日もこの繰り返しで、気づくと週末になっていて、また次の週も同じことを繰り返し、冬が終わり、春になり、夏が来て、秋が来て、また冬になり年末になり、1年が終わります。

そして、「ああ、今年も汚部屋で終わる…」と思うのです。

ほんの少しプランニングするだけでこの負のサイクルを断ち切ることができます。

ふだんから、片付けたい場所、捨てたいもの、もうちょっとどうにかしたいスペースなどを、リストアップしておきます。

アナログのノートに筆記具で書いてもいいし、スマホでメモしてもいいし、写真を撮っておいてもいいです。

あとは、そのリストを見ながら、きょうはどのあたりにタックルするか、何を捨てるか、大物であれば、何を捨てる準備をするか、昼間のうちに考えるだけです。

あるいは、週末に、その週、捨てたいものを、だいたい心づもりしておいてもいいでしょう。

昼休みにリストを見直したり、電車やバスを待っている間に、スマホのメモを見て、その日するべきことを決めておけば、家に帰って、すぐに片付けを始められます。

プランニングするときに、一度、脳内でシミュレーションしておくと、いきなり着手するより、スムーズに作業が進みます。





2.捨てる準備をしておく

家に帰ってすぐに物を捨てられるように、朝のうちに、捨てる物や作業に必要な物を、スタンバイさせておきます。

たとえば、その日、新聞や雑誌のバックナンバーをしばって外に出したいなら、捨てるべき雑誌は、、廊下など作業スペースに出しておき、そのとなりにビニール袋とはさみも置いておけば、すぐに作業に取りかかれます。

たまっている段ボール箱をつぶしてまとめる、という計画があるなら、つぶすべきダンボール箱を廊下の一角に出しておけばいいのです。

朝、ジョギングをする習慣をつけたいときは、あらかじめ、枕元にウエアを置き、玄関にシューズを出しておくことがすすめられます。

仕事の後、ジムに行きたいなら、ジムバッグに必要なものを入れてスタンバイさせておきます。

これと同じ戦略を片付けにも使ってください。

片付けの準備として日頃からやれることは、

・ゴミ収集日の把握

・ゴミ袋の用意

これぐらいです。

いずれも簡単なことなので、その場で対応すればいいと思うかもしれません。

しかし、どんなに簡単なことでも、先にやっておくと、メインの作業にすぐに取りかかれ、考えることが1つ減ります。

日頃から、「何か、前もってやっておけることないかな?」と考えるクセをつけると、片付けだけでなく、ほかの家事や仕事も、前倒しでどんどんすすめられるようになります。

つまり、先延ばし体質が改善されます⇒片付けの先延ばし癖は今すぐ捨てる。

3.人と一緒にやる

たいていの人は、1人でやるより、仲間といっしょのほうが、作業がすすみます。

お子さんがいるなら、朝のうちに、「きょうは、帰ってきたら、漫画の本をちょっと片付けるよ」と宣言しておき、帰宅後、いっしょに片付けてください。

一緒に住んでいない家族や友だちと示し合わせて、作業をしてもいいです。

シンプルライフを目指していることや、断捨離をがんばっていることは、家族や親しい友だちにどんどん話したほうがいいです。

すると、「私もそうなのよ」と言う人が必ずいます。その人と、最近の片付けに関する話をすれば、情報交換ができるし、励みになるし、モチベーションもアップします。

読者のお便りを読むとやる気が出る、というメールをもらいますが、一番、インパクトを受けるのは、やはり口頭でじかに誰かと話をしたときです。

人間は、話をしているとき、ごく自然に、共通の話題を見つけようとしています(たまには、自分本位で自分の言いたいことしか話さない人もいますが)。

ですから、持たない暮らしを目指していると言えば、「そういえば、私のおじいちゃん、すごいミニマリストなんだよね」といった話を聞けたりするのです。

それに、シンプルライフを実践していることを伝えておけば、よけいな物をもらうことも減ります。

4.意識的に時間を使う

何かで忙しくて、片付ける時間がない、と人が言うとき、実際は、時間はあります。

誰でも1日24時間ありますから。

その人は、片付けや断捨離よりも、優先順位の高いことに時間を使っているため、物を捨てたり、整理したりする時間が残らないのです。

その「優先順位の高いこと」が、本当に重要なことや、自分が大事にしたいことなら問題はありません。

しかし、ただ単にダラダラ、テレビを見ている、なんとなく、スマホでSNSを見ている、ゲームをしている、さしたる目的もないのに、雑誌をパラパラ見ている、という行動を優先的にしているのなら、優先順位を見直すべきです。

1週間~1ヶ月ぐらいのスパンで、自分が何にどれぐらい時間を使っているか調べて数字を出してください。

時間は目に見えないから、ふと気づくと、きょうも知らないうちに夜になります。

ときどき、自分の時間の使い方を可視化してみると、望ましくない行動に気づくことができます。

無駄に時間を使ってしまう代表は、テレビの視聴、スマホやインターネットをだらだら見ること、考えてもしかたのないことをぐだぐだと思い悩むこと、人と会ったとき、用件は終わったのに、いつまでもダラダラと話し込むこと、などです。

こうした行動をいっさいするな、とは言いません。どれも、いい気分転換やリフレッシュになっているでしょうから。

しかし、メリハリをつけて、ポイントを押さえ、さっさと切り上げることを意識すると、もっと片付けに回す時間が残ります。

時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)

5.短時間の片付けのパワーを知る

平日の夜、15分の片付けができない人は、「断捨離は半日ぐらい時間のあるときに、まとめて一気にやるものだ」と思っています。

そして、その気になったときに(捨ての神様が降りて来た時に)がーっとやればいい(だから、きょうはテレビを見てのんびりしよう)という選択をして、ソファの上に横になります。

しかし、実際は、毎日、短時間の片付けを積み重ねたほうが、部屋は早くきれいになります。

「時間があるときにやろう」と思っていても、その時は来ませんし、仮に来たとしても、一気にやるとリバウンドします。

毎日、少しずつ捨てていると、物は確実に減りますし、考え方も変わります。

捨てていると、「なんでこんな物がこんなにたくさんあるんだろう? 何も考えず、衝動買いしすぎた結果だ」とか、「使わずにしまいこんでいる物が、こんなにあるなんて」「買ったけど、すっかり忘れていた」などなど、いろいろ気づきます。

この気づきを学びに変えることを意識すれば、もう物がたまる生活をしなくなります。

1日15分の片付けは、想像以上に威力があります。

考えてもみてください。1日15分の片付けをしないで、何百日も過ごすから、あとで、大がかりな断捨離をする羽目になるのです。

忙しい人むけの過去記事もどうぞ

仕事で忙しい人が断捨離をする7つのヒント。あきらめずにプロセスを楽しむ。

忙しいからこそ家事のルーティンが必要。汚部屋掃除の手順はこうして身に付ける

忙しい日は1日5分の断捨離を~5分で片付けられる10の場所

なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法

すきま時間に片付ける、物がたまってしまう7つの場所。

どうでもいいことで迷って時間を無駄にするのはもうやめる。

自分の時間を増やす方法:ロリー・バーデン(TED)

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夜、つまらないことに時間を投資せず、ほんの少しの時間を片付けに費やす方法をお伝えしました。

今年の私の断捨離系の目標は

・できるだけ家にある物を使う(死蔵品を減らす)

・毎日1個ずつ捨てる

この2つです。

1000個捨てチャレンジは終わったので、いまは、毎朝、起きたら15分以内に何か1つ捨てる、というチャレンジをしています。

数える必要も記録する必要もないので、ものぐさな人におすすめな方法です。





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