買わない

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「買わない生活」をするためにコンビニと100円均一ショップへ行くのをやめてみる

私は最高の節約は、「買わないこと」だと思っています。
もちろん、5人家族なのに洗濯機を買わずにがまんして、すべてコインランドリーですませていたら節約にはなりません(たぶん)。

ここで買わないのは「不用品」です。

きょうは不用品を買わない習慣を身に付けるためにコンビニエンスストアと100均に行かないことを提案します。

さらに、コンビニと100均に行かずにすむ方法も考えてみました。



コンビニと100均に行かないと決める

ミニマリスト暮し追求のために、1年間何も買わない生活をする人がいます。『365日のシンプルライフ』のペトリもそうですね。

関連⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話です

でもこれはなかなかハードルの高いことです。もちろん挑戦する価値はあります。できるだけお金を使わずに生きるのだから、お金もたまります。

しかし、いきなり大きな目標をたてると挫折しやすいのも事実。

それよりも、まずはコンビニと100円均一ショップに行くことをやめてみてはどうでしょうか?

1年とはいいません。

最初は1週間。
それができたら10日間。

次に2週間、次は1ヶ月とだんだん期間を伸ばしていきます。

私自身は、コンビニもダラーストアも今年になって1度も行ってません。もともとカナダのコンビニエンスストアに行ったのは、過去19年間で数えるほど。

なぜ行かないかというと特に買うものがないからです。

ダラーストアも、物を買わない挑戦を始める以前から、年に数回しか行ってませんでした。ダラーストアで買ったものは、ラッピンググッズや子供のクラフト用の材料です。

子供が小さいときはよくバースデーパーティに呼ばれましたからね。

ただ最近はドラッグストアに、2ヶ月に1度ぐらい行ってます。

といっても今年になってドラッグストアで買ったものは、デンタルフロスなど歯の関係のもの、娘の生理用品、娘の好きなmini eggs というチョコレート菓子、バレンタインデーのチョコレートだけです。

ドラッグストアでは買うものがしっかり決まっているので、売場に直行して、他のものには目もくれません。

なぜコンビニと100均を避けるべきなのか?

「買わない暮し」をするためには、うっかり物を買ってしまう生活習慣を改める必要があります。

買わないことが習慣になってしまえば、「無理にがまんしている」状態ではないので、後日がまんした反動でたくさん買ってしまうことがありません。

買わないためには店に行かないことが1番です。

以前の記事でも書きましたが、物を衝動買いしてしまうきっかけは、その商品を目にすることです。

元浪費家のミニマリストが教える衝動買いの心理とそれを防ぐ5つの方法

店側は、1つでも消費者に多くのものを買ってもらいたいので、実にたくみに店内に商品をディスプレイしています。

たとえば、こちらのスーパーでは、人が日常的によく買うミルクの棚は、店の奥のほうにあります。そこへ行くまでに、あるいは、ミルクを持ってレジに行く前にいろいろな物を目にするようにできているのです。

店内には「お買い得品」を集めたコーナーがあるし、「テレビショッピングに登場した話題の商品」を集めたコーナーもあるし、「季節のイベント用の何か」を集めたコーナーもあります。

いい匂いのする香りグッズもあるし、カラフルないかにもおいしそうなお菓子も並んでいるし、この誘惑に勝てる人はなかなかいないのではないでしょうか?

食料品は買わないと生きていけないので、スーパーは別にして、それ以外であなたが頻繁に利用している店に行かない習慣を身につけるのが「買わない人」になる1番の近道だと思うのです。

もしコンビニも100均もめったに利用せず、やたらとデパートに行って不用品を買っているのなら、デパートで買わないようにすればいいし、週末ごとにホームセンターに行っているのなら、ホームセンター行きをやめ、本屋にばかり行っているのなら本屋に行くのをやめてみます。

Ikeaやコストコで大量買いするのが趣味の人は、もちろんそういう店に行くのをやめます。

コンビニと100均に行かなくたって、生活に困ることなんて1つもありません。

コンビニと100均に行かないために

「いきなりコンビニと100均に行くのをやめるのは無理よ」、という人は、まずは自分がふだんコンビニと100均で何を買っているかリストアップしてみましょう。

過去2、3ヶ月のあいだに買ったものを1つ1つ紙に書いて行きます。「買ったものリスト」を作るのです。

サルの絵のついたお皿、賞味期限切れだったナッツ、味のしないワイン、ベージュのすぐにはげるマニキュアなど、覚えている限り具体的に書きます

書き終わったら、横に印をつけていきましょう。

たとえば、

生活に必要不可欠だったもの ◎
そこそこ必要だったもの、たまには使っているもの ◯
必要ではなく欲しいから買ったもの △
完全なガラクタ ☓

こんなふうに印をつけて、生活に必要不可欠だったものを、どこか別のところで調達できないか、あるいは、買う間隔をあけることができないか、それなしでも生きていくことは可能か考えてみます。

毎日コンビニでドリンクを買っているのなら、水筒を利用することを検討しましょう。

あるいはいっそソフトドリンクを飲むのはやめて水を飲むようにします。水道の水なら会社でいくらでも飲めますよね?

参考:
水筒を利用する話⇒水筒(マイボトル)を使って節約、象印を愛用中

水を飲むといい話⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)

リストを使って、100均やコンビニが実は自分の生活にどうしても必要なわけではないのだ、ということがわかればしめたものです。





買った物リストで自分の購買パターンもわかる

買ったものを書き出せば、自分の購買パターンもわかります。

その日1日食べたものを全部書き出してやせる、レコーディングダイエットという方法があります。

これと同じように、買ったものすべてを書き出すのも、消費をおさえるのに大きな威力を発揮します。

特に節約をしたい人は、リストアップが終わったら、ガラクタに使ったお金をざっと計算してみましょう。すると、1つ1つは100円でも、ずいぶん100円ショップにお金を落としていることがわかるかもしれません。

無駄遣いが浮かび上がってくるのです。

さらに断捨離している人は、「ガラクタ」の印のついたものはすぐに捨てることもできますね。

なお4種類の印をつけるときは、自分に厳しくやってください。「必要だ、ときどき使っている」と思うものは、はたして本当にそうなのか、自分の心に正直に。

時間がたってから見直すことも有効です。

100均で何か買ってきて、店ではよさげに見えたのに、家に持ち帰ったら、思っていたのと違って、目当ての用途に使えない。でも、せっかく買ったしもったいないから、無理やり何かに使っている、というケースは、◯ではなく、△か☓です。

100均便利グッズを紹介するコーナーで「ライスバーガーの型でおにぎらず用のご飯を抜いていて便利です」、という意見を見ました。はたして本当に便利なのでしょうか。

おにぎらずは、単にのりの上にご飯を乗せて四角く包み、最後に2つに切るだけ。必要な道具はしゃもじ、まな板、包丁、具をのせるおはしのみです。ごはんを抜く専用の物なんて不用なのです。

せっかく「にぎる」という手間を省いているのに、ご飯を抜くなんて、かえって手間がかかります。

100均に行くと、便利グッズがたくさんありますが、「あると便利」は「なくても大丈夫。むしろあるとやたら物が増えるだけ」という代物です。

さらに余力のある人は、自分がその「ガラクタ」にどれだけ時間を注いだのか書いてもいいでしょう。それを買うのに使った時間と実際に使った時間です。

リストを作るのは、自己嫌悪を感じるためではありません。自分の購買活動を客観的に分析するためです。

*******

これまで、ご飯を食べたり仕事に行くのと同じような感覚で習慣的に買物をしていた人ほど、コンビニと100均に行くのをやめることは効果があります。

コンビニも100均も便利な場所です。

しかし、あまりにも便利を追い求める気持ちが、あなたのガラクタを増やしてしまったのです。

行くのをやめれば、買わずにいろいろ工夫するのも楽しいことに気づきます。まずは1週間から始めてみてください。





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