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視覚的ノイズ(見た目のごちゃごちゃ)をなくすシリーズ。今回は、郵便物の山を作らないすすめです。
私信、DM、カタログ、チラシなど、毎日ポストに届くものを、そのへんに置いてしまうと、だんだん紙の山が大きくなり、視覚的ノイズになります。
そんな事態にならない方法を7つのステップに分けて紹介します。
1.今ある紙の山を全撤去
すでに郵便物の山ができているときは、できるだけ早く、処分してください。
やり方は過去記事にあります⇒今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その3):紙ゴミを捨て切る。
大事な書類もどうでもいい紙も床の上で堆積しているときの片付け方(汚部屋改善)
特に台所のテーブルやカウンターに置きっぱなしにするのはやめましょう。
キッチンは、紙ゴミがなくても、視覚的ノイズが多い場所です。
ふきん、調味料、家電、調理ツール、食べものなどが、傍若無人に外に出ていることが多いですから。
郵便物まで置いて、わざわざ事態を悪化させる必要はありません。
今ある紙ゴミの撤去をしながら、郵便物の山を作る生活から卒業しましょう。
2.そのへんに置かない
ポストに入っているものを全部取り出して、家に入って、そのへんに置く。そして、この行動を毎日繰り返す。
これが、郵便物の山を作ってしまう原因です。
この行動をやめましょう。
下駄箱の上、ダイニングテーブル、キッチンのカウンター、茶の間にあるこたつテーブルの上などに、無造作に置かないように。
置いたとしても、24時間以上、そこにとどまらせないてください。
郵便物の山が小さいうちに処理するのは簡単です。しかし、何でもそうですが、山が大きくなると、処理する気分になれません。
「大変な作業になりそうだ」と思ってしまい、気持ちが負けます。
汚部屋の掃除をするときも、ためた事務仕事をするときにも起きることです。
「火事は小さなうちに消せ」という言葉を聞いたことがあると思います。
郵便物は火ではありませんが、心理的には似たようなものです。「処理しなければならないものがある」という気持ちは、大きなストレスをもたらします。
3.置きっぱなしにする理由を考えて対策
なぜいつもそのへんに置いて、どんどん重ねてしまうのか、その行動の理由を考えてみると、そうしなくてもすむ対策をほどこすことができます。
ちょい置きがクセになっている
理由も信念も何もない。ただ、ダイニングテーブルの端っこに郵便物を置くのが習慣になっているだけ。
こんな人は、その習慣を変えるだけで問題が解決します。
どうしても郵便物の山を置かないと気がすまないなら、同じキッチンでも、もう少し視覚的ノイズの少ない場所に置きましょう。
たとえば、食器棚の引き出し1つを、郵便物入れ専用にしてそこに入れるとか。
習慣の変え方⇒今の自分を変えたい。3Rで新しい習慣を身につける方法
届く量が多すぎる
家族が多い、ポスティングの多い地域に住んでいる、テレビショッピングが好き(私の母)などの理由から、一般家庭よりも、郵便物が多いので、その場でさっと処理できない。
こんなときは、カタログを止めたり、ポストに「チラシお断り」のステッカーを貼りましょう。
うちのポストにも貼っています。
コピー用紙に、「私信以外はいれないで」と書いて、雨に濡れても大丈夫なように、クリアファイルみたいなのに入れてポストのそばに貼っておくだけでもOKです。
ただの広告なのに捨てられない
DMやチラシがいっぱい届いても、その場でさっと捨てれば、山にはなりません。
ところが、「後ででいるかも?」と思ってしまって捨てない人がいます。
先日あるライターの方が、「水道修理の業者のマグネットがものすごくたくさん入る」とおっしゃっていました。
コレクションしているのでない限り、こんなものは、即捨てしましょう。そして、「広告お断り」のシールを貼ってください。
焼却するときに有害ガスが発生しない、環境にいいマグネットシートもありますが、ばんばんポストに入るマグネットシートが、環境にやさしいとは思えません。
水道修理屋さんのマグネットはカラフルで、中にはキティなどがついていて、一瞬、「かわいいかも?」と思ってしまうものもあるかもしれません。
しかし、このマグネットをうっかり冷蔵庫の扉に貼ってしまうと、強力な視覚的ノイズの磁場となります。
いかにして私はキャラクターグッズを卒業したか~大量の「かわいい物」を断捨離して得た境地とは?
「夜中に突然トイレや台所が水浸しになったとき、このマグネットがあると助かる」などという、わけのわからない未来予測をもとに、マグネットシートを捨てない人は、シートの写真だけ取っておけば、必要な情報を残すことができます。
ほかのチラシも、必要な情報だけ写真で残しておけばいいのです。本体はいりません。
決め事が苦手
いろいろな郵便物が届くから、要不要の判断がさっとできない。
そんな理由から、仕分けや処分を後回しにして山を作る人は、郵便物の行き先のルールを作っておきましょう。
次の項目を読んでください。
4.郵便物の仕分け方
家庭によって、どんな郵便物がどれぐらい届くかは違いますが、以下の4つに分けてしまい、あとは必要に応じて、調節するといいでしょう。
1)ゴミ(即捨て可)
パッと見て、すぐにゴミとわかるもの(DM、チラシ)は、すぐに捨ててください。
私の家は、チラシやパンフレットはリサイクル用のゴミなので、それ専用のゴミ箱に入れます。
割引券やクーポン券がついているものも、すぐに捨てましょう。
この手のものを持ってしまうと、新たに買い物をするはめになります。
50円、100円、200円ほど割引になるのがうれしくて、さして必要でないものをいらないのに無理して買ってしまうのです。
すると別の視覚的ノイズができます。本当に視覚的ノイズを減らしたいなら、割引券をキープしてはいけません。
ポテト半額券や、飲みもの無料券なども、捨てましょう。ハンバーガーやら何やらをお金を出して買うはめになります。
2)要アクション
結婚式の招待状、法事の案内状など、出欠を伝えなければならないものや、フォームに記入して送らなければならないものは、すぐには捨てられません。
できるだけその場で、出欠を決めて、返信用ハガキを書いてしまってください。
時間がかかるものは、「返信するもの」専用のクリアファイル、カゴ、箱、引き出しに一時的に入れておき、こちらもできるだけ早く処理しましょう。
ポイントは、「さっさと行動する」ことです。
視覚的ノイズの多い家に住んでいる人は、すべての行動が遅いと考えられます。
出欠なんて、予定をちらっと見て、すぐに決められることです。決断に何日も要す必要はありません。
3)残すもの(厳選する)
別にアクションやフォローアップはいらないが、残したい。そんなものが届いたら残します。
カタログや定期購読、毎月楽しみにしているフリーマガジンなど。雑誌なら、書棚の所定の位置に入れておくといいでしょう。
ただし、残す前に、捨てない理由を明確にしてください。
「あとで必ず読むから」とか、「あの仕事の資料に使うから」など。
表紙がきれいだし~、なんて理由でなんとなく残すと、「残すもの」がたまって、後日、仕分けしたり捨てたりする仕事が発生します。
捨てないイコール家の中に入れることです。家の中に入れたものは、すべて管理する必要があることを忘れないでください。
4)その他
他人(家族)に届いた郵便物や、すぐには判断がつかないものは別途対応が必要です。
家族に届いたものは、本人の机の上などに乗せておけばいいでしょう。
ちょっとの間だけ持っていたいとか、アクションが必要かどうかわからない郵便物もこのカテゴリーに入れて、専用の置き場に入れましょう。
専用の置き場はテーブルやカウンターの上ではありません。
テーブルやカウンターはほかの作業に使うスペースで、郵便物置き場ではありません。
5.完璧主義は捨てる
完璧主義がわざわいして、古い郵便物や書類をいつまでもためこむことがあるので、完璧主義的傾向が強い人は注意していください。
たとえば、届いた手紙、カタログなどは、種類ごとにきれいにバインダーに閉じておきたい、完璧なファイリングシステムを作りたい、とか。
おしゃれな収納ケース、収納しやすい書類ケースに入れたい、とか。
いつもこんなことを考えていると、手紙の仕分けや収納がいっこうに進みません。
今日のゴールは、郵便物の山を作らないようにすることです。
このさい、収納方法なんてどうでもいいのです。
そもそも、届く郵便が少なければ、収納方法に頭を悩ます必要もありません。
6.すぐに処理する
捨てるのも、届いた郵便物に対するアクションもさっさとしてください。
一通につき、3秒~5秒で終わります。
私の夫は、古い書類をたくさんためこんでおり、よくシュレッダーにかけています。
書類をためるから、夜な夜なシュレッダーにかける必要が生じるのです。
その郵便物や書類を手に入れたとき、上の仕分け方に従って、しかるべき処理をさっさとしていれば、こんな事態にはなりません。
個人情報がのっている書類でも、1通だけなら、手でびりびり破ってすぐに捨てることができます。
7.元から止める
水道修理屋のマグネットシートの話でも書きましたが、不用な郵便物は元から止めてください。
方法:
・カタログの送付を止める
・ポストに「広告お断り」の意思表示をする
・銀行やカードの明細、学校行事のお知らせなどデジタルで参照できるものはデジタルで見る
この3つをやると、ポストに入るのはほぼ私信だけになります。
さらに
・同窓会や、趣味の会の広報誌を止める・デジタルで見る
・惰性で続けているだけの会はすべて退会する
ここまでやれば、もう郵便物の山に悩まされることはなくなるでしょう。
☆初回の記事はこちら⇒視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
☆関連記事もどうぞ⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ。
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郵便物の山を作らないことをおすすめしました。
紙の定期購読誌を止めると、郵便物の山が減ります。
しかし、新聞や雑誌は紙のほうが読みやすいし、紙だからこそ楽しめる部分もありますよね? まずは、7番でおすすめした5つをやって、その後必要を感じるなら、購読誌を止めるといいでしょう。
もちろん、全然読んでない雑誌は、すぐに止めてくださいね。