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しっかり断捨離しても、また物が増えてしまうのは、相変わらず家に物を入れているからです。
一番問題なのは自分で買ってしまうこと。
そこで今回は、無駄な買い物をするサイクルをこわすためにできることを7つ紹介します。
1.買ったら記録する
どんな形でもいいので、日々の買い物を記録して、時々振り返る習慣をつけてください。トラッキングするわけです。
スプレッドシートに入力してもいいし、スマホでメモしてもいいし、専用のアプリを使ってもいいし、家計簿や小遣い帳をつけてもいいし、そのへんの紙切れに、手書きでだらだら書いてもいいし、形式は問いません。
私のムックにも、買い物を記録するノートの書式(というほどたいしたものではありません)がついてます⇒ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。
買い物するたびにつけるのが理想ですが、週に1度でも、月に1度でもいいです。
書いたら書きっぱなしにせず、後日、必ず、振り返るのがポイントです。
2.すぐには買わないチャレンジ
「あ、これほしいな! 買いたいな!」と思った物を実際に購入するまでに、時間を置いてください。
3月の30日間チャレンジをまだ始めていない人は、ほしいと思っても、すぐに買わず、ちょっと待つ挑戦をしてはどうでしょうか?
スマホで買い物する人は、ネットやSNSで何かを見た直後や、店から来たお買い得品紹介メールのリンクを反射的にクリックして買ってしまうことがあるのではないでしょうか?
インターネットとスマホがあるからこそできる買い方ですが、スマホによる買い物は衝動的になりやすいと思います。
スマホは使いたいときにさっと取り出せて、見たい情報にすぐにアクセスできる便利なツールですが、その便利さが、人間の熟考を妨げます。
読者の方から、いろいろなお便りをいただきますが、スマホで衝動的に書いて、ポチッと送信したメールは、読むとなんとなくわかります。
購入はスマホでするとしても、「ほしい」と思った瞬間と、実際に買い物ボタンをクリックする瞬間の間に、冷却期間を置いてください。
どれぐらい期間(時間)をあけるかは、自分で決めてください。
私は「30日間待つノート」を作って、30日(1ヶ月)、待つことをおすめしていますが、そんなまどろっこしいことはやっていられないと思うなら、一晩はどうでしょうか?
一晩ぐらいなら待てますよね?
ほしいものが出てきたとき、買い物ボタンを押す代わりに、アマゾンの「ほしい物リスト」に入れたり、どこかにメモしたりしておけばいいでしょう。
3.自分と向き合う時間を作る
無駄遣いが多い人は、自分の気持ちと向き合う時間を作ってください。
ストレス解消や心の欠落を埋めるため、つらい人生をなんとか生きていくための手段として、買い物することが多いから、気持ちを整理したり、買い物以外のストレス解消法を見つければ、無駄遣いが減ります。
自分と向き合う方法として、おすすめなのは書くことです。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
じーっと考えても悪くありませんが、頭の中だけで考えていると、いろいろな思考がごちゃごちゃになって、かえって疲れることがあるんです。
何かを考え過ぎることってありますよね? たぶん、これは、頭の中だけで考えているからです。
文章を書くのが嫌いなら、チャートの丸や四角を埋めたり、マインドマップみたいなものに書くといいかもしれません。
たまに、モーニングページを前にすると何も書けないという人がいますが、罫線が並んでいるから、そうなってしまうのかなと想像しています。
丸や四角を埋めるのは簡単なので、罫線や原稿用紙のマス目に怖気づく人は、白紙やチャートを利用して自由に書くといいでしょう。
4.長期的なゴールを考える
5年、10年、20年先、自分はどんな生活をしたいか、どんな方向に進んでいきたいか、人生を長期的な目で見てください。
心理的な欠落を埋めるための買い物は、今、自分がかかえている問題を手っ取り早く忘れさせてくれる短期的な解決法です。
対症療法と言ってもいいでしょう。
ショッピングは、頭痛がするとき、取りあえず飲む鎮痛剤みたいなもので、いくら買い物しても、根本的な問題は解決しません。
状況を引きで見ないと、根本的な問題が見えないので、今日や、明日、いい気分になるための方法(買い物)をとるだけでなく、もう少し先にどんな気分でいたいか、そのために今何ができるか考えてください。
長期的なビジョンを立てると、節約もしやすくなります。
短絡的でお手軽な満足(インスタント・グラティフィケーション)のワナから抜け出すすすめ。
5.誘惑を遠ざける
自分を新たなる買い物へ誘うものがわかっているときは、その誘惑を遠ざけてください。
「私は意志が強いから大丈夫」と思っていても、無用な誘惑は避けるに越したことがありません。
習慣になっている買い物は、自動的な思考によって起きているので、意志の力や自制心では制御できません。
制御しようとすると、メンタルパワー(意識)がたくさんいるので、仕事や子育てなど、べつのところでメンタルパワーを使いたいとき、足りなくなります。
よくある買い物の誘惑を書いておきます。
・ショップから届くメール
・SNS、YouTube
・テレビのコマーシャル、ドラマ
・雑誌
・買い物好きの知人や家族
買い物の記録をするとき、きっかけになったことも書き添えておくと、何に誘惑されているか発見できるでしょう。
6.買わない生活のよさを日常的に確認する
「無駄に物を買わないほうがいいですよ~」とか、「買わない生活はこんなところがいいですよ~」みたいな、買わないことのよさをアピールしている情報にふれるようにしてください。
私のブログでもいいし、他にも似たようなブログや本はたくさんあると思います。
特に買う気がなくても、毎日、買い物情報や、誰かが買った素敵な物、誰かがすすめるお役立ちグッズの紹介を見ていると、誰でも物が欲しくなります。
大手メディアは、たいてい何かを買うことを勧めています。たとえそれが、片付け特集の雑誌やサイトだったとしても。
これまで何冊か、雑誌の記事を監修する仕事をいただきましたが、不用品を捨てるすすめと、収納の仕方が抱き合わせになっていることがよくありました。
まずは、不用品を大々的に捨てて、残ったものを上手に収納しましょう、という流れです。「上手に収納する」ときに、こんな収納グッズがあると便利、とグッズの紹介があります。
私に言わせれば、不用品を一掃してしまえば、収納グッズはそんなにいりません。むしろ、手持ちの収納家具や、カラーボックスが不用になります。
7.断捨離のほうびとして買い物をしない
断捨離した自分をねぎらうために買い物するのは避けてください。
これはとても重要なポイントです。
せっかく不用品を一掃しても、前のように、物をいっぱい買っていたら、遠からず、また部屋が散らかります。
考えてもみてください。
あなたは、何時間もかけて、物を捨てなければならないほど、不用品を持っていたんです。
これを買いすぎと呼ばずして、何をか言わんや、ですよね?
中にはもらった物や、生きてるうちになぜか増えてしまったもの(大昔からずるずると持ち続けている雑貨とか)もあるかもしれませんが、断捨離した物の大半は、自分で買った物ではないですか?
買いすぎをやめれば、部屋は散らかりません。
理屈では、このことはよくわかると思います。
ところが、私たちは、自分に都合のいい理由を作って買ってしまうんです。
たとえば、
・がんばってクローゼットの中を断捨離したから、えらかったよ、私。ごほうびとして、ちょっとぐらい物を買ってもいいよね。
・もう前みたいに無駄な物を買わないから大丈夫よ。
・服を減らしたから、今度はちょっと質のいい、着回しのきくものを1着だけ買おう
こんな調子です。
そして、1つだけ買うつもりで、ネットショップやリアル店舗に行くと、ほかにもいい物や値打ち品が目についてあれこれ買ってしまいます。
私も、リアル店舗に行くと、余計な物を買う傾向が強いです。
いろいろ買っているうちに、また以前のように、いらない物をたくさん買い続ける生活に戻ります。
買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
断捨離をがんばったごほうびは、買い物以外の何かにしてください。
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買いすぎるサイクルをこわす方法を7つ紹介しました。
どれか1つでもまじめに取り組むと本当に効果があります。ピンと来たものがあったら実際にやってみてください。