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長年「筆子ジャーナル」を読んでいるけど、なかなか衣類を手放せない人、最近、「筆子ジャーナル」を読み始めた人、いったん洋服を減らしたけど、また増えてしまった人。
そんな人に、あまりハードルの高くない衣類の減らし方を7つ紹介します。
服が多すぎるとストレスが増えるし、今後も、いらない服にお金を払い続けることになります。これを機会に、ワードローブを縮小してみてはどうでしょうか?
1.一箇所に収納する
衣類の収納のために、家のあちこち、場合によっては外部の収納スペース(クリーニング屋、トランクルーム、実家など)まで使っていると、服は増える一方です。
まず、衣類を1箇所に集めることを目標にしましょう。
私も、服をたくさん持っていたときは、複数の場所に収納していました。
自室のファンシーケース、洋服ダンス、母の部屋の押入れ、裏の部屋のたんすなどなど。
収納場所が増えれば増えるほど、どこに何があるかわからなくなりますから、活用できない服が増えます。
どうしても、複数の場所に置くしかないときは、どこに、どんな服があるのか、記録をとってちゃんと把握してください。
2.しまいっぱなしの服を捨てる
服の収納場所を1箇所にしようとするとき、しまいっぱなしの服を発見したら処分を検討してください。
しまいっぱなしということは、全然着ていないということですから。
たとえば、ウエディングドレス、学生時代の制服、かつて、趣味で着ていた服(スキーウエアやダンスウエア)、昔、通勤で着ていた服など。
ウエディングドレスや昔の制服は、もはや服ではなく、思い出の品です。
思い出の品としてとっておきたいならそうすればいいですが、現役の服と同じ扱いをせず、心理的にも物理的にもしっかり分けて考えましょう。
思い出の品の捨て方⇒思い出の品を捨てにくい理由と、それを乗り越えてうまく捨てるコツ~夏休みは思い出の品を見直そう。
3.ダブっている服を捨てる
女性は似たような服を何着も買ってしまうことがあります。
若い頃、私は、黒のトップスをたくさん持っていました。一つはハイネック、一つは丸首、一つは綿、一つは化繊など、厳密に考えれば皆違う服ですが、「黒いトップス」というくくりで見れば、みな同じです。
おしゃれな人は、合わせるジャケットによって、襟元のデザインの違うトップスを着たいと思うかもしれません。
しかし、こういう考え方が、着ない服を増やします。
もし、服の数を減らして、衣類の管理を楽にしたい、朝、いちいち着るものに迷う生活をやめたい、手持ちの服はどれも漫勉なく着たいという希望があるなら、ジャケットごとに襟首を微妙に変えたいという希望は捨てましょう。
4.もう合わなくなった服を捨てる
サイズが合わない服や、今の自分の生活や雰囲気に合わない服は手放してください。
もはや自分のワードローブに入れておく意味がないですから。
「やせたら着よう」と思って、とっておきたい気持ちはわかります。
私も、1980年代後半、30代のときに買った、キャサリン・ハムネット(だったと思う)のショートパンツを40代なかばすぎまで持っていたことがあります。
このショートパンツには、取り外せる共布の巻きスカート部分があり、スカートとしても使えるいかにもデザイナーものの凝った服でした。
買ったとき、すでにウエストがきつかったのですが、40代以降、全く入らなかったのに、いつか「やせるかも」と思って持っていたんです。
でも、仮にちゃんとやせて、着用できたとしても、そのときは、こういう服が似合う自分ではないし、着ていく機会もないのです。
雑誌で、「母親が若いときに着ていたスーツが今の私にぴったりなので、愛用しています」と、古い服を女優やモデルが素敵に着こなしている記事を見るかもしれません。
しかし、これはレアケースだし、人々が、こういう生活にあこがれるから記事になります。
なぜ、あこがれるのか?
服を受け継いで大事に着ているところが魅力的に思えるのです。
もし、そういう生活をいいと思うのなら、なおさら、今着ていない服はどんどん捨てるべきですよね。着ない服を押入れに押し込んでおくことは、決して服を大事にしているとは言えませんから。
「やせたら着たい」と何年も持っている服は、野望ガラクタです⇒すぐに捨てることができる野望ガラクタ~コツは現実を受け入れること。
本当に着る日がくるのか、もう1度、考えてください。
5.部屋着やウエス用の服を捨てる
もう着なくなった服を、「部屋着用」、部屋着としての役目を終えた服を、「ウエス用」として、新たに存在価値を与えて、いつまでも捨てない。
このくせを改めてください。
ウエスとは? ⇒ ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
部屋着は、外出着に比べて、ひんぱんにコーディネートを変えたりはしません。
つまり、数着あれば十分ですから、部屋着のストックを作るのは、問題の先送りです。
まだまだ着られるから、と思うなら、無理に自分で着ようとせず(というか、着ることができないから、ガラクタになっているわけです)、古着の寄付を受け付けているチャリティ団体に送ったほうがいいでしょう。
「自分で買ったものは、たとえ着なくても、使わなくても、末代まで持ち続けるのだ~~~」という欲が、あなたの生活を複雑にしています。
ウエスにするからしまっておく:着ない服を捨てない理由とそれを乗り越える方法(その9)
6.着ない服をあぶりだす
「明らかに着ていないな」ということがわかると、その服を手放せるので、どのぐらい着ていないか、トラッキング(追跡)してください。
トラッキングする方法はいろいろあります。
・ノートにつける(アナログでもデジタルでも)
昔、プロジェクト333まがいをやっていたとき⇒ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
なにかを着るたびに、チェック印を入れていたことがあります。
全然、チェックが入らないものが、着ない服です。
・着たら一番手前に戻す
私は、服を着て、クローゼットに戻すとき、いつも、一番左にかけます(右でもいいけど)。
いつまでも右側でくすぶっているのが、着ない服です。
これは、「超整理法」という本で野口悠紀雄氏が提唱しているの「押し出しファイリング方式」と同じやり方です。
書類を整理するとき、案件ごとに、A4の古い封筒(上を切る)に入れ、封筒には内容と日時を入れます。
書類を使うたびに、封筒ごと左側にもどし、右側にある封筒から不要なものはどんどん捨てていきます。
つまり、古い書類が勝手に押し出されるのです。
書類でも、衣類でも、どれが大事で、どれがそうでないかわからないときは、こんな方法で物理的にあぶりだすといいですよ。
ほかにも、使った服をハンガーにかけるとき、逆にかける方法もありますが、めんどくさいので、おすすめしません。
7.軸になる服を決める
普段着用するメインの服を決めてしまい、残りを捨てることにすると、いちいち、「これはときめくかな、ときめかないかな?」とか、「これは将来着るかな、着ないかな」と迷うことがありません。
「将来着るかな、どうかな」などと、いつくるかわからない未来に決断をまかせるのではなく、今、この瞬間に自分の意志で、これからも着ていく服や末永くつきあっていく服を決めてしまえばいいのです。
そのさい、軸になる服はあまり欲張らないように。
シーズンごとに、どのぐらいもつのが、自分らしいか考えて、その数より、もう一段階少なめにするといいと思います。
捨てる服を選ぶ方法。2段階ルールでミニマリストのワードローブも夢じゃない
■筆子がやった服の捨て方⇒必ず知っておきたい洋服を減らすコツ~私はこんなふうに衣類を断捨離しました
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ハードルが低めの、服の捨て方をお伝えしました。
服が減らなくて困っている人に、私が言いたいのは、「捨てない限り数は減らない」というあたりまえのことです。
「もったいない」と思う気持ちはよくわかりますが、私に言わせれば、そうやって迷っている時間がもったいないです。
私はかなりたくさんの服を捨てましたが、「捨てなきゃよかった」と思ったことは一度もありません。
「もっと早く捨てればよかった」と思いました。