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たった1本の虫歯が原因で、25年後に、歯の根に膿がたまり、歯茎を切開して、膿を除去。
しかし、また再発してしまい、結局歯を3本抜いて、インプラントをするはめになった私の歯科治療体験をシリーズで書いています。
今回は、歯茎を切開した施術から8ヶ月後の様子を書きます。
歯の根の治療とは
歯の治療といえば、通常虫歯ですが、歯の根に炎症が起きて、治療をする人も多いです。
ただ、虫歯に比べてあまり話題にならないので、「歯の根の炎症」と聞いてもピンと来ない人が多いでしょうね。
ある日突然、歯茎にポチッと白いおできのようなものができたら、歯の根に細菌がたまっていることを疑いましょう。
口内炎という可能性もありますが。
歯の根の治療を「根管治療」と言います。こちらに根管治療について詳しく書いてあります。
⇒歯の寿命はこれで決まる!歯の根の治療の根管治療と全情報を大公開
なぜ私は根管治療をするはめになったか?
20代半ば頃に初めて根管治療をしました。
ひどい虫歯ができて、神経を取ったのです。そのとき、根管内に細菌が入り込まないように歯医者は治療をしていたはずです。
これが25年ほど経過して、バクテリアが繁殖するようになったわけです。
症状が出たのは25年後ですが、それまでも、少しは炎症があったと思われます。というのも、風邪をひくたびに、歯茎がうずくような痛みがありましたから。
考えてみると、最初に根管治療をしたとき、歯医者さんから詳しい説明はありませんでした。歯には根が2本~4本あるということも、歯茎を切開する前に知ったことです。今だって完全に理解しているわけではありません。
私が一番知っておくべきだったのは、根管治療というものの実態と、その治療にはある程度技術が必要で、これが上手な医者とそうでない医者がいるということです。
私は虫歯を抜くことになるのも、抜くそのときまで知らなかったのです。ものすごく抜くのに時間がかかったことだけ覚えています。
今年の初め、抜歯をしてもらったときはわりと簡単に抜いてもらったので、技術の違いでしょうか?今の先生は西洋人でからだも大きいので腕力の違い?
上でリンクした記事の最後に書いてあるように、根管治療は歯を残すために最も重要な治療です。歯医者さんともっとコミュニケーションできていたら、と悔やまれます。
☆今回の記事は、歯茎を切ったあとはうつむいただけで痛かった~インプラントへの道(5) の続きです。
最初から読む方はこちらから⇒51歳の冬、突然やってきた歯の痛みの正体は?~インプラントへの道(1)
私に出ていた症状
歯茎を切開して根管を再治療する前に出ていた私の症状は:
●レントゲンでの影(炎症がおきて膿がたまっている)
●そのあたりが腫れて、ひどい痛みがある
まず痛みがあり、その後歯医者に行きレントゲンをとりました。
最初に歯茎が腫れたときは、ずきずきと痛み、大変痛かったです。今までの歯の痛みで1番ひどいものでした。
しかしこの痛みは2週間ぐらいでおさまり、その後は時々痛い日もある、という感じでした。
施術8ヶ月後のようす
2011年8月13日
土曜日の夜、デンタルフロスをかけていたら、右上の奥歯の大きなフィリング(詰め物)が取れました。
この歯は根管治療をした16番のとなりの歯(17番)です。
歯の番号の数え方は日本と欧米では違います。
こちら参照⇒歯の種類・名称・番号・歯式
私の歯医者さんはすべてFDI方式で数えていると思われます。
この日取れた詰め物は、取れた日の4年前(2007年11月13日)に別の歯医者で入れたものです。
このときは、虫歯の治療をしたのではなく、大昔に詰めたフィリングが取れたのでまたアマルガムを入れてもらったのです。かなり大きなフィリングです。
すぐに歯医者に予約の電話をしましたが、先生のスケジュールがびっしりで2ヶ月先の10月初旬に予約が取れました。
右奥歯に新しい詰め物を入れてもらう
2011年10月5日
8月15日に詰め物が取れて以来、ぽかっと穴が空いていたところに、新しいのを入れてもらい一安心。
かなり大きな穴が空いているので、「クラウンをかぶせなさい」と言われるかと思ってドキドキしていました。
クラウンは日本では、「差し歯」「被せ物」とも呼ばれる人口の歯です。
軽度の虫歯の治療は、ちょっと歯を削って中に詰め物をしますが、もっと大きな虫歯だと、削る部分も大きいので、削ったあとに、クラウンをかぶせます。ただの詰め物より費用がかさむので、私はやりたくないのです。
10ヶ月ほど前に、根管治療をした場所にとても近いため、歯をがしがし削ったり、クラウンをかぶせたりといった大掛かりなことはしないほうがよいそうです。
検診で小さな虫歯が見つかる
2011年10月11日
前の週に歯医者へ行ったばかりですが、また行きました。
この日は検診とクリーニングの予約をしてあったのです。
右側奥、右側手前、左側奥、左側手前の4箇所レントゲンをとりました。
このレントゲン、けっこうつらいです。口に何か噛ませるので、場所によってはおえっときます。
うまく撮れないと、「もう一回撮りますね」、と軽く言われ、また何かを噛んでじっとしていないといけません。1度で決まるようにしてもらいたいです。
検診では、左上の奥歯の詰め物の下に小さな虫歯ができているので、遅かれ早かれ何かしないといけない、と言われました。
今すぐ治療しなくてもいい小さな虫歯だそうです。
「半年ぐらいで痛み始めますか?」
と聞いたところ、1年や2年は大丈夫、とのこと。
このまま様子を見ることにしました。今はまったく痛みがありません。わざわざきっちり入れてある詰め物を取らなくても、そのうち必ずゆるくなって取れてしまうことでしょう。
その時、治療したほうが詰め物をとる手間がはぶけるというもの。
・・・実は今(2015年7月26日現在)、ここが痛むのです。普通にしているときはなんともないのですが、ソニッケアーで磨いているとき、きーんとした痛みを感じます。
ソニッケアーのこと⇒真剣に歯磨き生活~ソニッケアー電動歯ブラシとともに
手動の歯磨きでは何も感じないのですが。ここもそのうち治療しなければいけません。やれやれ。
実は私は、他にも放置している虫歯があります。4年ほど前に左下の歯に入れたクラウンの下にできている小さな虫歯です。
こちらはクラウンをかぶせなおすのに費用がかかるのでほってあるのです。つまり現在2本虫歯をかかえているということです。
1週間前に右奥歯に入れたばかりの詰め物ですが、痛みはありませんが、なんとなく右上の歯のあたりが、メタルっぽいというか、ときどきキーンとなって不快なので先生に相談しました。
どうやって説明していいかわからなかったので、適当に「metallic sensation があるんですけど」と言ってみました。
すると、これは古い金属の詰め物と新しい金属の詰め物が混在するとよく起きる現象とのこと。そのうち落ち着くそうです。
この続きはこちら⇒いったい何度目?また歯の根に膿がたまった~根管治療(7)
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私はおおむね健康なのに、歯の治療にだけは、やたらとお金と時間がかかっています。
「歯だけが悪くて困っています」と先生にこぼしたら、
「あなたの歯は全然悪くないわよ。もっとひどい人がたくさんいるのよ。見たらびっくりすると思うわ」。
との返事。
「そうか、まだましなのか」と思うと同時に、「これ以上ひどくなることもあるんだ」と不安になりました。
この段階では、虫歯2本のほかには特にトラブルはありませんでした。この時の筆子は知らなかったのです。また、4ヶ月後に歯がすごく痛くなることを。