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たくさんのものを所有する暮らしは、余計な出費を生み、家計に負担をかけることがあります。
シンプルライフを実践すると、こうした不必要な支出をおさえることができます。
この記事では、私がシンプルに暮らすようにしたら、コストがかからなくなったと思うことを9つ紹介します。
1.片付け本や収納グッズの購入費用
ものが少ないと片付けや整理整頓に関する悩みはなくなるので、もう片付け本や収納グッズは買わなくてよくなります。
過去記事でも何度か書いていますが、ものをいっぱい持っていた20代のとき、私はよく片付け特集のある雑誌やインテリア系の雑誌を買っていました。
ふつうの雑誌でも、「収納アイデア」みたいなものがあると、穴のあくほどじっと見つめ、ときには切り取ってスクラップもしていたほどです。
そのように収納に関する情報を熱心に集め、ときには真似し、部屋をきれいにしようとがんばりましたが、なかなかうまくいきませんでした。
私が、「今度こそ、うまくいった!」と思ったのは、大半の不用品を捨てたあとでした。
最初に捨てておけば、収納ケースやカラーボックスを買う必要はなかったとつくづく思います。
2.なくしたものを買い直す費用
シンプルな暮らしをしていると、持ち物の整理が楽になり、部屋が散らかることがないので、なくしものは発生しません。
もちろん、何かを取り出して作業をすれば、部屋は雑然としますが、その仕事が終わったあとや、寝る前に数分時間を取って片付ければ、すぐにもとの状態に戻ります。
ものの「定位置」が決まってくるので、探し物をする時間も無駄な買い直しもしなくなりますよ。
以前は、買った本が見つからず、買い直したことがあるし、家に似たようなトップスがあるのに新たに買ったこともありました。
すでに持っているものを買うほど無駄なことはありません。
3.ストックを買いすぎる費用
冷蔵庫、パントリー、日用品置き場などストック品を置く場所がスッキリするので、買いすぎを防ぐことができます。
また、自分にとってちょうどいいストックの数を把握する余裕も生まれます。
多くの人は、ストック品の数なんて細かいことは考えないでしょうから、視覚的にストック品を把握できるのは重要なことです。
以前、夫と住んでいたときは、夫がトイレットペーパーやゴミ袋を買う担当でしたが、家にあるのにいっぱい買ってきて、よく喧嘩になりました。
今は一人暮らしで買い物はすべてデリバリーなので、よく使うものはアマゾンのサブスクリプションを利用し、アマゾンの価格が高すぎたり、私に合ったサイズ(容量や一度に届けられる数など)がなかったりするものは、娘に頼んで買ってきてもらっています。
ストックを買いすぎないと、在庫をしっかり使い切れるので気分もいいです。
4.大きな家の家賃・住宅ローン
ものが少なくなれば、広い収納スペースや部屋は必要なくなるので、その分住宅をダウンサイズでき、住宅にかけるお金を減らせます。
多くの家は、人間が住んで生活している場所と同じくらい、ものを保管している場所があるのでは?
今の家の半分のスペースが空けば、小さい家やアパートでも快適に暮らせるようになります。
正直、今の私の住まいの家賃は決して安いとは言えません。
家賃の詳細はこちら⇒カナダのベースメントに住んでいます。|筆子|ブロガー
しかし、これはカナダの住宅事情によるもので、もし、私がものをもっとたくさん持っていたら、もっと住宅にお金をかけることになったと思います。
いまの家の収納スペースは、作り付けのクローゼット(ウォークインクローゼット)がひとつあるだけなので、ミニマリストならずとも、ものが少ない人じゃないと暮らせないでしょう。
5.修理・メンテナンス費用
ものの絶対量が少ないので、家電や家具などの修理・メンテナンスの手間も費用も削減できます。
たとえば、少額だとは思いますが、日本は地震が多いから、タンスや食器棚を置くとき、地震で倒れないように転倒防止・耐震用品を買うことが多いと思います。
ですが、ものがなければ、たくさんのタンスや収納グッズは不用なので、地震対策グッズも買わなくてすみます。
私は大きな家電(冷蔵庫、洗濯機など)が備えられている家に賃貸で住んでいるので、このようなものが壊れたときは、家主が修理します。
でも、日本は、こうした家電も自分で用意することが多いでしょうから、ものは少ないほうが、思わぬ出費を防ぐことができるでしょう。
6.使わないサブスクリプション料金
サブスクとシンプルライフと何の関係があるのか、と思うかもしれませんが、シンプルに暮らすようになると、時間と心に余裕ができるため、「無駄なもの発見レーダー」の性能がよくなります。
もし、あなたが節約をめざしているなら、むだな出費をしている部分に前より気づきやすくなるんです。
私もいろいろなサブスクリプションを利用していますが、数ヶ月に1度見直して、不用なものは解約しています。
7.衣類全般にかけるお金
シンプルなワードローブにシフトすると、新しい服を頻繁に買う必要がなくなるし、衝動買いも減るので、衣料費は下がります。
もちろん、ファッションに関する考え方は人によるので、「安い服を大量に」というやり方から、「質のいい高価な服を少しだけ」というやり方に変えれば、ファッション費があがる場合もあるかもしれません。
ですが、手持ちのものをちゃんと着ることができるので、長い目で見れば、この場合も衣料費が下がるでしょう。
私は、ここ数年、娘のお古を中心に着ているので、今年は、ソックスと下着(ショーツ)を、それぞれ1回買っただけです。
8.不用なプレゼントを買うお金
持たないことに価値を見出す習慣は、家族や周囲の人に伝わるので、プレゼント文化を見直す流れが生まれます。
日本はもともとプレゼント交換をやりすぎているから、不用なプレゼントのやりとりをやめる効果はかなり大きいと思います。
ギフトを送り合うにしても、「物」ではなく、食事や経験をプレゼントすることが増えるでしょう。
すでに書いたように、ものをもらわなければ、メンテナンスにかかる必要が浮きます。
9.引越し費用
荷物が少ないので、引っ越し費用が安くてすみます。
今年、私は引っ越しをしましたが、業者を使わなかったので、引っ越しそのものにかかったのは、およそ60ドル(きょうのレートで6400円ぐらい)でした。
カナダでは、引っ越しのときU-Haulという会社からバンやトラックを借りるのが一般的ですが、荷物が少ないので一番小さなバンで済みました。
U-Haulについて詳しく知りたいなら⇒U-Haulで小型のバンを予約した~娘が。|筆子|ブロガー
車体が小さいほうが燃費もよく、ガソリン代も節約できます。
日本は自分で引っ越しするケースが少ないかもしれませんが、荷物が少なければ、単身引っ越しプランなど、安めのプランを利用できるのではないでしょうか?
■関連記事もどうぞ⇒生活費の節約の方法としてミニマルライフをおすすめする4つの理由。
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シンプルに暮らすようになってから、払わなくてよくなった出費を9つ紹介しました。
ほかにも、コンパクトな荷物で旅行できるので、航空会社の手荷物超過料金が減る、外部倉庫を利用する費用がいらない、趣味に使う道具や材料をこれ以上買わなくてすむなど、使わなくてもすむようになるお金はいろいろあります。
ものを持たない生活は、単にものを減らすだけにととまらず、経済的な負担も減らしてくれます。
「まだ使えるものを捨てるのはお金がもったいない」と思うかもしれませんが、長い目で見たら、不用品を捨てたほうが、お金を大事にできるのです。