気分がいい人

ミニマルな日常

ストレスが多い人用、日常をシンプルにする13のコツ(後編)

ストレスが多くてイライラしている人が、もっとゆったり暮らすために、暮らしをシンプルにすることをすすめる記事、後編です。

前編を12月のはじめに書いて、後編を書くのを忘れていました。

読者の方から、「後編が見つかりません。アドレスを教えてください」とメールをいただき、気づいた次第です。

前編では、以下の6つの方法を紹介しました。

1.大切なものを書いておく

2.時間を大切にする

3.SNSの使用を制限する

4.運動をする

5.1日10分の片付け(断捨離)

6.スケールダウンを意識する

では、この続きです。



7.きびきびと、だけどていねいに作業する

イライラしている人って、毎日忙しくて、気持ちの余裕がないことが多いです。

あるいは、睡眠不足が続いているせいで、ちょっとしたことが、いちいち癇に障る(かんにさわる)のだと思います。

忙しいので、いろいろ素早くやらないとまずいのでしょうが、そういうとき、雑にやらずに、ていねいにやることを心がけてください。

てきぱきと、手早くするけれども、同時にていねいに作業をするわけです。

雑にやると、失敗する率があがって、やり直しをしなければなりません(私にもよくあることです)。

すると、時間が倍かかって、ますます忙しくなります。

ていねいに落ち着いてやれば、失敗する率は確実に減りますので、失敗してイライラし、やり直しで時間が迫って焦る、という状態を回避できます。

無意味に音をバタバタとたてないことを意識すると、おのずとていねいに作業することができるようになります。





8.人の生活と自分の生活を比較しない

過去記事でも何度も書いていますが、人と自分を比べて、喜んだり、がっかりしたりする暮らし方は、不満と余計なものを増やすだけ。人は人、自分は自分というスタンスをとることをおすすめします。

オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)

人間は、周囲の人と自分を見比べて、立ち位置や行動を考えていますから、全く比べないことは不可能です。

けれども、比べても仕方がないことや、比べようがないことも、無理やり比べて、いちいち感情的になることが多いなら、ちょっと冷静になるといいでしょう。

どんなに他人と比べても、自分は自分の人生を生きるしか選択肢がないですよね?

他人になることはできないから、自分の人生の充実にフォーカスするほうが、自分のためになります。

9.ためにならない人間関係は捨てる

悪い人ではないけれど、自分の成長をさまたげる人がいます。

そういう人との関係の見直しをし、場合によっては距離を置きます。

成長を妨げる人とは、たとえば、あなたが何か新しいことをしようとするとき、頭から、「そんなの無理だよ」「きみにはできっこないよ」と言う人です。

そこまではっきりとは言わないかもしれません。ですが、その人の発している言葉を読み解いてみると、「きみにはできないよ。やめときなさい」というメッセージであり、前に行こうとしているあなたの足を、強力に引っ張っています。

会うたびに、人の悪口や日常の不満をぐちぐち言って、その場の空気をどんよりさせる人も、自分のためにならない人です。

人の悪口ばかり言う問題について⇒あなたの毎日が暗い理由はこれだ。不幸な人の10の特徴。

人間だから、ネガティブな発言をすることもあるでしょう。しかし、いつもそういう話ばかりしている人と一緒にいると、自分も影響を受けて、文句ばかり言う生活から抜け出せません。

文句ばかり言っていると、ストレスが増える一方です。

その人との付き合いをバッサリ切る必要はなく(切ってもいいけれど)、付き合い方を変えるようにします。

人間関係の見直しについて⇒捨てることを検討したほうがいい、自分のためにならない人間関係。

10.何事も早めに着手

やらねばならないことや、やるべきことを早め早めにやっておくと、締切に追われるストレスから解放されます。

「私は締め切りギリギリにならないとやる気が出ない」とか、「締切に追われるからこそパワーが出て、いい仕事ができる」と言う人もいます。

確かに、スペースや時間の余裕があればある分だけ、作業量が増え、仕事にかかる時間も増えることはよくあります。

詳しくはこちら⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ

けれども、何事も早めにやっておいたほうが、「まだやっていない」という罪悪感や、ギリギリになってやるときの焦燥感を感じなくてすみます。

「締め切りギリギリに動くからこそ、私はいい仕事ができる」と信じている人も、日常のちょっとした用事は、早めにやってはどうでしょうか?

やれば5分でできることは、今、やってしまったほうがいいですよ。

こちらの記事で、「ちょっとした用事」を紹介しています⇒毎日3つ処理してみよう:ガラクタのない家で暮らすコツ(その3)

11.生活に自然を取り入れる

人間は自然に親しむと、心がやすらぎ、エネルギーをチャージできます。

そこで、生活に自然を取り入れることを意識してください。

庭仕事をするとか、サイクリングするとか、散歩に行って、緑を見て目を休めるとか、いろいろ方法はあります。

「散歩は、ひまな老人がするもの」と思っている人もいるかもしれませんが、違いますよ。

人間ならば、年齢関係なく、自然の中に身をおいたほうが、元気になります。

外に出ることができないなら、窓をあけて、新鮮な空気を部屋に入れてください。

汚部屋の人は、部屋のドアをきっちり閉めて、誰にも見せない傾向がありますが、開けて空気を入れ替えたほうがいいです。

太陽の光をあびて、新鮮な空気を吸ったほうが、汚部屋からの脱出に近づくことができます。

自然を生活に取り入れる具体的な方法は、また別の機会に書きますね(本当は、この話をきょう書くつもりでした)。

12.ニュースを消費しすぎない

テレビや新聞、ネットでニュースを見すぎないようにします。

ニュースのコンテンツは、ほとんどネガティブなことばかりです。

大災害、大事故、政治家や有名人のスキャンダル、誰かの死。

こんな内容が多いですよね?

このような情報を消費しすぎると、こころの健康によくありません。

ネガティブな内容を見ているとき、その人の中でわきあがるのは、不安、心配、怒りです。

全くニュースを知らないと困ることもあるかもしれないので、センセーショナルじゃない編成をしているコンテンツを1つだけ選んで、時間を制限して、意識的にニュースを消費するといいでしょう。

私も、去年の春、新型コロナウイルスの問題が話題になってから、一時期、以前より、ニュースを見る時間が増えました。ほかのことにしわ寄せがいってしまったのもあり、今は、映像ニュースを見るのは1日20分だけにしています。

ポッドキャストでは、もっと聞いていますが、映像がないから、そこまで、感情をコントールされません。

関連記事⇒パンデミックで世の中が騒然としているときに、心の平安を保つ方法。私の7つの対策

13.いいことに光を当てる

私たちは、自分の価値観をベースに、世界をフィルタリングして見ています。

同じできごとでも、人によって受け取り方がずいぶん違います。

みな、それぞれ独自のメガネをかけていて、このメガネ越しに世界を見ているとよく言われますよね?

メガネをちょっと磨いて、ポジティブなできごとが拡大されて映るメガネにしてください。

もともとネガティブな考え方をする人にもできます。

毎朝、メガネを調節すればいいだけです。

モーニングページを書くことは、メガネの調節の方法の1つです⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

とりあえず、自分はメガネをかけていることに気づいてください。

自分が見ている世界と、隣の人が見ている世界はずいぶん違います。

夫と一緒に住むようになってから、メガネの存在をリアルに感じられるようになりました。

私にはゴミにしか見えないものが、夫には宝物に見えているようですから。

関連記事⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。

前編はこちら⇒ストレスが多い人用、日常をシンプルにする13のコツ(前編)

*****

シンプルに暮らすコツをたくさん紹介しましたが、一気にやろうとせず、ピンときたものから、順番に取り組んでください。

ていねいに作業するために、むやみに音をたてないほうがいいと書きましたが、ドアや引き出しを開けるとき、ドタンバタンと大きな音をたてないほうが、物が傷まないし、自分のエネルギーも温存できます。

私は、子供のとき、かんしゃくを起こして、扉をバターンとしめたり、引き出しをガシャーンとしめたりすることがありました。そんなことをしても、怒りはおさまらなかったし、かえって親に叱られたし、そもそも、何の問題解決にもつながりませんでした。

イライラが多いなら、無駄のない動きを心がけるといいかもしれません。





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