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お金を貯める

最終更新日: 2017.09.22

生活費の節約の方法としてミニマルライフをおすすめする4つの理由。

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50代で老後のための貯金があまりない人に、できるだけ暮らしをシンプルにすることをおすすめします。できれば、ミニマリストになって小さな暮らしに切り替えると、先の心配がかなり軽減されます。その理由をお伝えしますね。



1.物を買ってためこむ暮らしをするからお金がない

貯金をしたい人にミニマルライフをすすめる理由は、これ以上、物を買い続ける暮らしをしていると、お金が貯まらない、というあたりまえの事実があるからです。

よけいな物を削って、生活をミニマルにすると、必要なものだけに自分のリソースを集中させることができます。

よく「ミニマリストはただの貧乏だ」とか、「ケチ」「社会の寄生虫」という非難を受けます。「貧乏」と言うと体裁が悪いから横文字にしているだけだ、と。

なぜ寄生虫なのかというと、経済に貢献していないからだそうです。

実は経済にちゃんと貢献しています。その理由はこちらに書きました⇒みんながミニマリストになったら日本経済は衰退するのでは?という質問への回答。

ミニマリストのことを貧乏だ、ケチだと白い目で見る人は、たぶん「物は多ければ多いほどいい」という価値観を持っているのでしょう。それはその人の勝手だからいいのですが、少しばかりミニマルライフの本質を誤解しています。

ミニマリストは、ただ、何でもかんでも物を捨てる人ではありません。物を捨てるには理由があるのです。

ミニマリストたちは、できるだけ自分らしい暮らしをしたいと願っており、そのために、自分の望みの生活や人生に貢献していないと思われるものを削ぎ落としていきます。

自分らしい暮らしとは、要するに、自分のこの世でのミッション(使命)を果たせる暮らしです。

「私のミッションはできるだけたくさんの物を買い、買ったものをできるだけたくさん、長期間に渡って自宅に収納しておくこと」という人はいないでしょう。

みんな、多かれ少なかれ、他の人の役にたちたいと願っているはずです。

物を買って溜め込むことだけに血道をあげる暮らしは、ただ流されているだけ。そんなことを何年も続けていると、自分のミッションに気づけないのです。

大量の物は人のリソース(体力、気力、知力、時間、お金など)を奪ってしまいます。

リソースの中には、お金も入っています。

だから、ミニマリストになってしまえば、お金が残るのです。

そのお金を何に使うかは、その人の自由です。もし今、50代で貯金がろくになく、老後が心配なら、とても小さな暮らしをして浮いたお金を老後資金に回せばいいのです。

実際、私も持たない暮らしを指向したら、無駄遣いが減りました。

日々のちょこまかした無駄な買い物は、雪だるまのようにふくれあがり、家計をずっしりと圧迫します。

2.ミニマリストになったら生活費が減る実例がここにある

持たない暮らしが節約につながる証拠として、私が小さな暮らしをするようになってから、節約することができた費用を少しだけ紹介します。

家賃と光熱費

前の半分以下のスペースの家に引っ越し、月、3~4万円は減りました。

光熱費の節約もできました。光熱費の節約について⇒ガス代の節約術5選、ミニマリストはこんな方法を使う。

ケーブルテレビ代

我が家でテレビを見るのは夫だけですが、以前の家ではケーブルテレビを視聴していました。彼はこのお金が払えず苦労していたので、新しい家では、インターネットTVに切り替えました。多少は安くなっています。

しかし、できるならテレビは捨てたほうがいいです。

私の心の中にはテレビは存在していません。

とは言え、私のパソコンの置いてある部屋(リビングルーム)に、夫のテレビがあるので、物理的にはそばにあり、ブルーライトを浴びています。

衣料品代

服はほとんど買わなくなりましたので、劇的に節約できています。まあ、以前が買い過ぎでした。





コーヒー、紅茶、お茶代

カフェインをやめたので、払う必要がなくなりました。一時期、たくさんコーヒーを飲み、その後紅茶に切り替えましたがけっこうな出費になっていました。

このような物をやめると、外に出たとき、「ちょっとお茶飲んでいこうかしら」という行動が減ります。また、たくさんあるお茶まわりの雑貨も買わなくてすみます。

私がコーヒーや紅茶をやめた理由⇒カフェインの本当の恐ろしさにせまる~私がカフェインをやめた理由とは?

ミニマリストになると、これまで忘れていた、「自分にとって大事な物」を大切にするようになります。たとえば、時間やリアルの人間との交流など。

その大事な物の中に、「自分の体と健康」というものがあります。多くのミニマリストはジャンクなものをだんだん食べないようになります。

結局のところ、体によくない食べ物は、よけいな物ですから。

その一環で、私はカフェインをやめました。

大量のガラクタに使っていたお金

必要でもないのに買っていた雑貨や本などを買わなくなったのでお金が残るようになりました。

楽天市場の2010年の購入履歴を見ると、本当にどうでもいい、すぐにゴミになる物ばかり買っています。

たとえば

– クッキーカッター
– ケーキの飾り
– パジャマ(すでにあるのに)
– 食器(片口ポット、ソースポット、グラタン皿、スフレ用の食器)
– 財布(すでにあるのに)
– 紅茶
– ヘアバンド
– クリップ(イヌ柄 誰も使わない)
– サインペン、その他のペン(ペンもくさるほどあった)
– ペンケース(すでにあるのに)
– 鉛筆けずり(これもすでにあるのに、小さいのを購入)

ケーキの飾りとは、デコレーションケーキの上にのせる「誕生日おめでとう」と書いた小さなプレートや、クリスマスケーキにのせる人工のヒイラギの飾りとか、森の小人の飾りです。

ヒイラギは使った記憶がありますが(1回だけ)、プレートと森の小人は全く使わず、新品のまま断捨離しました。

2010年当時も、一応シンプルライフを心かげていましたが、これだけ無駄な物を買っていたわけです。ミニマリストになったら、こういう買い物はほとんどなくなりました。

買わない挑戦をしています⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。

もちろん、今でも買い物に失敗することはあり、「なんか、これ、無駄になってしまったかも?」と思うものはあります。しかし、ミニマルライフを始める前と比べたら、無駄遣いが格段に減っています。

私が節約できたものはこちらにも書いています⇒50代ミニマリスト主婦がお金をためるためにしている11のこと

単に、「今月も赤字だから、節約しよう」と思っていても、人間は習慣の動物なので、なかなかできません。

しかし、マキシマリスト(できるだけ物をたくさん買う生活)として、支出が多い暮らしをしていた人が、「これからはミニマルでいく」と、ライフスタイルを根本から変えれば、節約はずっとやりやすくなります。

「いい物はやっぱり素敵、欲しいモノはどんどん買うよ」という発想のまま節約しようとするから、つらくなるのです。

3.ミニマルライフにすると選択肢が増える

「ミニマルライフは制限が多く、不便な暮らしだ」と考える人がたくさんいます。しかし、実際は逆で、考え方が柔軟になるので、選択肢が増えるため、心理的には豊かになります。

私、NIKKEI STYLEというサイトに家計再生コンサルタントの横山光昭さんが連載している、「もうかる家計のつくり方」という連載を時々読んで勉強しています。

最新の記事では、息子の教育費も自分たちの老後資金も足りない状況に陥っている50代夫婦の家計簿が取り上げられていました⇒教育費も老後資金も足りない 無計画貧乏|マネー研究所|NIKKEI STYLE

3人家族で、収入は夫婦合わせて毎月348000円。住宅ローンの支払いが73000円ありますが、それを払ったあと27万円あるから、貯金しながら、充分暮らしていけそうな気がします。

ところがお金は毎月使い切っており、貯蓄はすぐにおろせる貯金が80万円、これにご主人の財形年金貯蓄が300万円。

息子さんは高校3年。大学の入学金などに使う100万円の半分を、奥さんはご主人の冬のボーナスから払うつもりでいました。

ところが、息子さんはAO 入試(自己推薦みたいな入試)を受けることになり、ボーナス支給前にお金が必要になってしまったのです。

なぜ、月収30万以上あるのに、貯金ができないのかというと、息子さんの塾に月6万円も払っているからです。夏や冬も予備校の講習を受けているそうです。

どこの大学に行くのか知りませんが、そんなに高い塾代を払うしか、道はないのでしょうか?

塾に行かせても、本人がやる気にならなければ、どぶの中にお金を捨てているようなものです。

塾に行かなくても大学受験に合格する可能性はあるし、オンラインで受講することだってできます。今、参考書もいっぱいあります。

もっと言えば、大学に行かない道だってあります。別に今行かなくても、あとから行くことだってできます。

ところが、「ふつうに人並みの生活をしよう」と思っていると、他の親みたいに、塾に行かせることになってしまいます。

「塾に入れれば安心。塾に入れて、親の責任は果たしました。あとは先生、よろしくお願いします」的な心境になるのです。

けれども、ミニマリストになると別の発想ができるようになります。そもそも、「とにかくお金があればいいんだ」とは思わなくなりますから。

別の発想ができるということは、人生の選択肢が広がるということ。「これしかない!」という考えにしばられないと、無駄な出費を抑えることができます。

4.ストレスフリーが貯金を作る

リンゴをかじる女性。

ストレスフリーよ。

ミニマリストになると次第にストレスが減っていくので、これが貯金できる暮らしにつながります。

物が少なくなると探し物のストレスから逃れられるし、掃除もラクになるし、視覚的なストレスも少なくなります。

物を溜め込むとストレスも増える話⇒物が多いとストレスがたまる7つの理由

逆に物を減らすとストレスが減る話⇒物を減らすとストレスも減って幸せになる。主婦ミニマリストの実感です

ストレスは、心身や家計における健全性をおびやかす元凶です。

ストレスいっぱいだと無駄遣いしてしまいます。体に悪いとわかっている物をおなかいっぱい食べてしまいます。

別におもしろくもないのに、テレビを何時間も見てしまいます。テレビを見るとCMも見るので、またよけいな物を買いたくなります。

イライラしているとインターネットで、ついポチっとショッピングをしてしまいます。買い物しないまでも、読まなくてもいいゴシップ記事などを何時間も読んだりします。

ストレスがあると、やけ食いしたりやけ酒飲んだり、狂ったようにショッピングしてしまうのです。この状態がとても極端になると、自傷行為に至ると思います。

食べなくていい物を食べ過ぎたり、買わなくていい物を買い過ぎたり、見なくてもいいテレビをだらだら見るのも、軽い自傷行為ではないでしょうか?

自分で自分にとってよくないことをしてしまうのですから。

自傷行為は自分の強い怒りなどを放出する手段であり、自らの心を守るメカニズムだと言われています。物の買い過ぎやテレビの見すぎも、強いストレスから自分を守るための行為かもしれません。

本当の問題から逃避したり、何も考えたくないから、テレビを見て思考停止になる道を選びます。

イライラやストレスさえなければ、使わなくてすんだお金や無駄にしなくてよかった時間、たくさんあるんじゃないでしょうか?

ミニマルライフを追求すると、自分が本質的に大嫌いなことや、苦手なことはやらなくなります。自分の成長のためにチャレンジすることは続けますが。

すると、それがストレスを減らし、よけいな買い物を減らします。よって確実に無駄遣いが減るのです。

=========

ミニマリストが節約生活に役立つ理由を4つお伝えしました。

ミニマリストになったせいで、かえって無駄遣いが増えた、という話を聞いたことがありません。

もちろん、物に大きなお金を使うミニマリストもいますが、その人たちは、自分でしっかりわかったうえで(メディアに踊らされているのではなく)購入しているはずです。





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