古いコンピュータ

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.12.27

15年放置していたパソコンを捨てて見つけた新しい景色

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「断捨離してこんなに快適になれるとは思っていなかった」

そう教えてくれた、読者まゆかさんのお便りを紹介します。

大学時代から15年以上も部屋に置きっぱなしだった古いパソコンを手放したら、部屋も心も大きく変わったそうです。

捨てたきっかけや、思い出の品を捨てる難しさと向き合った経験を共有していただきました。

この記事を読めば、あなたも今年捨てられなかった品物に向き合うヒントを見つけられるかもしれません。

最後にエッセオンラインの新着記事のご案内もありますので、お見逃しなく。



15年以上部屋に置いてあったパソコンを捨てた

件名:大昔のパソコンを捨てたら景色が変わりました

筆子さん、はじめまして。

私は41歳の独身女です。以前から筆子さんのブログを読んでいます。

先日、大学の時に買った(OSはウィンドウズXP!)大昔の古いパソコンを捨てました。

窓辺に置いていたのですが、もう、ホコリと汚れが酷すぎて…。潔癖症の人ならショック死しそうなほどでした。15年以上、部屋にありました。

相当ネガティブオーラを放っていたと思います。

そして、パソコンを捨てたら他のモノも捨てようと思い、本、手紙、その他のいらないモノ、モノ、モノ…。大小合わせてゴミ袋7つ分を捨てました。

部屋も頭の中もとてもとてもすっきりして、本当にやりたいことが見えて来ました。

大げさかもしれませんが、景色が変わりました。

断捨離して、こんなに快適になれるとは思っていませんでした。

砂糖断ちや、湯シャンの記事も参考にしています。

筆子さんにメッセージを送るのもずっとやりたかったことのひとつです。

カナダも寒いのでしょうか?

お体に気をつけてお過ごしください。記事で返信いただければ大変嬉しいです。

パソコンを捨てた理由

件名:パソコンを捨てられなかった理由、そして今回捨てた理由

筆子さん、こんにちは。

パソコンを捨てられなかった理由、それはそのパソコンが、いわゆる「思い出の品」の一種だったからです。

大学からいただいた奨学金(30万)で手に入れた、初めて自分の力で手に入れた高価なもの(当時で確か15万位でした)。

大学の課題をやったり、ゲームを遊んだり、友達とやりとりしたり…。大げさに言えば青春の証拠だったのです。

私は東京の大学に通っていて(病気をして2年で辞めてしまったのですが)、その2年間がとても楽しくて。今生きていけるのもその思い出があるからです。

だから、その象徴のようなパソコンがなかなか捨てられなかったのです。

でも、部屋に置いてあるとやはり邪魔で…。ここ数年、ずっと捨てないと捨てないと、と思っていました。

そして、家に来る訪問看護師さんに、パソコンを捨てて、気を良くしよう! と何度か言われ、「そうだな」と思い、今回捨てました。

処分費用は2200円でした。

私は車がないので、その訪問看護師さんに電機屋まで持っていってもらいました。訪問看護師さんには大感謝です。

思えば、筆子さんがおっしゃるように思い出は心の中にあるのですよね。古いパソコンを部屋に置いている必要はありませんでした。

長々すみませんでした。これからもブログ、楽しみにしています。

手放せてよかった

まゆかさん、お便りありがとうございます。

いつもブログをご愛読いただき、ありがとうございます。

砂糖断ち湯シャンの記事も読んでくれているのですね。

さて、長年手放せなかったパソコンをついに処分されたお話、感動しました。

正直、15年、ずっと同じ部屋・同じ環境でそのパソコンを窓際に置いていたことに驚きましたが(私は古いパソコンや携帯電話はさっさと捨てるタイプなので)、実家ならば、そういうことも起きますよね。

パソコンを捨てたことが引き金となり、7袋もの不用品を手放したことも本当に素晴らしいです。

私も、その訪問看護師さんに感謝しています。

今回処分したパソコンはまゆかさんにとって、楽しかった青春を象徴するものだったのですね。

私の青春は暗かったので、当時のものを残したいという気持ちはいっさいありませんが、楽しい思い出の品は残したいと思うのは、ふつうのことです。

まゆかさんがそのパソコンに込めていた思いに共感する読者も多いと思います。

でも。

今回、まゆかさんがお便りに書かれているように、思い出は心の中にあるので、そのパソコンを捨てたところで、大学時代が楽しかった事実は、消えません。

むしろ、ずるずると心の負担になるものを持ち続けていると、楽しかった記憶より、現在、邪魔になっているものに対するネガティブな気持ちのほうが勝っていくでしょう。

パラダイムシフト

まゆかさんは、パソコンを捨てたら「景色が変わった」と書いています。

それは、部屋の様子が変わっただけでなく、物事の見方も変わったということです。

つまり、それはパラダイムシフトです。

パラダイムシフトとは、既存の価値観や考え方が大きく変わり、新たな視点や理解が生まれることを指します。

まゆかさんの場合、「思い出の品を手放せない」という考えが、「思い出は心の中にあり、ものは必要ない」という新しい価値観に変わったことで、物理的な部屋のすっきり感を感じる以上に、心の中で大きな変化が起きたのでしょう。

パソコンを捨てたことがきっかけで他のものも手放せるようになったので、このパラダイムシフトは単なる一時的な気づきではなく、継続的な行動や価値観の転換につながったと思います。

不用品を捨てることはそんなすごい変化を生み出すパワーがあります。

「捨てたいけど捨てられない」と感じているものに対する思いが強ければ強いほど、捨てれば強烈なパラダイムシフトが起きるでしょう。

まゆかさん、来年は新しい価値観を胸に、今年以上に充実した年にしてくださいね。また何か気づきがあればぜひシェアしてください。

寒さ厳しい季節、お体を大切にお過ごしください。

思い出の品でつまづくなら

この記事をお読みの皆さんの中にも、「今年も捨てることができなかった思い出の品」があるかもしれません。

そのまま来年も持ち続けるのももちろんひとつの選択です。

ただ、客観的に考えて、それを愛し、慈しむ気持ちより、負担のほうが大きくなっているなら、年末というこの機会に処分を検討してください。

断捨離をすると、部屋がすっきりするだけでなく、自分の中の優先順位や価値観がよりはっきりし、新しいものの見方ができるようになります。

これは、片付けがもたらす最大の恩恵ではないでしょうか?

私たちの現実は、当人の解釈に依っていますから。

思い出の品を手放すことは、その解釈を見直すきっかけになります。

「この品物がないと、過去の大切な記憶が失われる」と感じるかもしれませんが、実際は、思い出そのものは私たちの心の中にあり続けます。品物に固執すると、現在の生活に不都合が生まれることもありますよ。

もし、思い出の品物をなかなか捨てることができないなら、次の3つを試してください。

1.感謝して送り出す

思い出の品は、これまでの人生を豊かにしてくれました。そのことに「ありがとう」と感謝し、役目を終えたことを認めます。

2.写真に残す

手放すのがすごく難しいなら、その品物の写真を撮り、デジタルデータとして残しましょう。視覚的な記録があれば、手放す不安が小さくなります。

3.自分に問いかける

「この品物が今の私を幸せにしているだろうか?」と自問してください。

ポイントは「今の私」です。答えが「いいえ」なら、もっと幸せになるために、手放しましょう。

■関連記事もどうぞ⇒捨てられない思い出品を手放す秘訣~保有効果の影響を最小限にする。

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今回は、年末年始のタイミングで持ち物をリセットすることをおすすめしました⇒50代は今が「ものを手放す」チャンス。持ち物リセットして新年を軽やかに迎える | ESSEonline(エッセ オンライン)

50代向けに書きましたが、身軽な生活を目指している方すべてにおすすめです。

********

思い出の品を捨てることは、過去との決別ではありません。

どんなにものを捨てても過去はなくならないので安心してください。

気持ちの負担になっているものを捨てると、心の中にスペースができます。

そのスペースを、自分が本当に大切にしたいことや、新しい目標、経験で埋めましょう。

年末は、思い出を振り返りつつ、必要のないものを感謝の気持ちとともに手放す絶好のタイミングです。

軽やかな気持ちで新しい年を迎えられるよう、思い出の品について考えてみてください。





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