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ストレスで買うのは危険~家がガラクタだらけに

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ストレスを発散するために買い物すること、よくありますよね?

実はこの習慣がガラクタを増やします。

その理由と、そうならない方法を提案します。

毎日忙しく過ごす中でふとしたときに感じるイライラ、不安、孤独感。

それをなんとかしたくて、つい買い物をしてしまう。

セールの服、コンビニの新作スイーツ、ネットで見つけた便利グッズ。

買った瞬間は気がまぎれて、「ああ、少しスッキリした」と思うこともあるでしょう。

でも、時間が経つと「あれ、これ別になくてもよかったかも」と感じたり、しまいこんだまま忘れていたりします。

買い物でストレスを解消しているうちに、使わないものが少しずつ増えていきます。

今回は、ストレスと買い物の関係をひもとき、感情の波にのまれずにすっきり暮らす方法をお伝えします。

ストレスがものを増やす理由

ストレスがたまると、人は心のバランスをとろうとして手っ取り早く気分がよくなる行動をとります。

その代表格が、買い物。とくに現代は、スマホで数タップすれば、欲しいものがすぐに手に入る時代です。

買い物をすれば、達成感や安心感、一時的な満足感がごく簡単に得られます。

買い物をすると、脳内で快楽物質であるドーパミンが分泌されるので、快感を得られます。

だから脳は何度も繰り返そうとします。

問題は、ストレスを感じているとじっくり考えることができなくなり、「何でもいいから今の気持ちをどうにかしたい」という短期的な視点になりがちなこと。

冷静なときならしない買い物も、「この値段なら損じゃない」「なんとなく便利そう」と衝動的に行ってしまいます。

気持ちをなだめるために買うので、そのアイテムを買う本来の目的や用途についてはあまり考えていません。

さらに、ストレスの多い日々が続くと、買って気を紛らわせる行動が習慣になります。

気づけば、週末のたびに何かを買うのが当たり前になり、部屋の中のものの量がじわじわと増えていきます。

買い物でストレスを発散すると、衝動にまかせて買ってしまったものを、たくさん抱えてしまうのです。

買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

一時的な快楽が、後の負担を生む

ストレスのはけ口として買ったものは、本当に必要なものではありません。最初の興奮が覚めると一気に魅力を失います。

部屋の掃除をしていると、「あれ、こんなの買ったっけ?」「これ、結局使ってないな」と思うものがでてきますよね?

そういうものも、最初はウキウキして手に入れています。でも、いざ自分のものにすると、たいして必要ではなかったことに気づくのです。

気持ちが離れたものは、使う予定もないし、でも捨てるにはもったいないと思うやっかいな存在になります。

棚や引き出しの空いているところにとりあえず押し込まれ、そのまま存在を忘れられてしまう。

こんなふうにして、「なんとなく手放せないもの」や「使っていないけれど、ずっとそこにあるもの」が少しずつたまっていきます。

そうしたものが増えると、暮らしにくくなります。

収納スペースが足りなくなったり、どこに何があるのか把握しきれなくなったり。

片付けようと思っても、どこから手をつければいいのか分からず、何も進みません。

もともとは「ストレスを和らげるため」だったはずの行動が、「片付けのストレス」や「管理のストレス」として自分に返ってきます。

幸せになるために買ったはずのものが、かえって気持ちを重くするものに変わってしまうのです。





感情にまかせた行動パターンを見直す

ストレス発散の買い物でものを増やさないために、まず自分の行動パターンに気づきましょう。

ものが増える理由は、捨てるのが苦手だからではありません。

特定の感情を感じたときに、買い物をするという無意識の行動パターンのせいです。

たとえば、週末になると、なんとなく買い物アプリを開いてしまう。

人間関係でモヤモヤした日の夜は、コンビニで新商品を手に入れる。

このような行動を繰り返しているうちに、感情と買い物がセットになった習慣ができあがります。

こうした行動パターンは、自分が気づかない限りずっと続きます。

逆に、「わたし、疲れたときに化粧品を買ってるな」と自覚できれば、別の行動を選択する余地が生まれます。

たとえば、「今日は疲れてるから、買い物してしまうかも」と意識できれば、勤めの帰りにショッピングビルに行くの避けることができるでしょう。

行動パターンを把握するために、まず、自分の買い物をメモ書きしてみましょう。

いつ、どんな気分で、何を買ったかをふり返ってみると、「ストレスがたまった週に限って何かを買っている」といった傾向が見えてきます。

わたしたちは「買いたいから」買っていると思いがちですが、実際は、ただ単に「気持ちをなだめたいから」買っていることが、とても多いのです。

どんな気持ちのときに、どんな買い物をしているのか、自分のパターンを見つけることから始めましょう。

買わずに感情をいやす工夫

買い物に頼らずにストレスを発散する方法は、実はたくさんあります。

今は、「買い物しか楽しみがない」と思っているかもしれませんが、それは、買い物が習慣になっているからそう思っているだけ。

一歩ひいて考えてみると、ほかにも気分をリフレッシュする方法はたくさんあります。

イライラしたり、気持ちがふさいだりして、いつもなら買い物をしてしまうとき、別の行動を選択できるよう、自分なりの「ストレス解消行動リスト」を作っておきましょう。

たとえば、以下のようなストレス解消法があります。

・体を動かす:軽いストレッチ、ウォーキング、階段の上り下りなど。

運動すると脳への血の流れがよくなり、気分がスッキリします。また、セロトニン(心を安定させる)、ドーパミン(快感や達成感をもたらす)、エンドルフィン(幸福感を高める)などの神経伝達物質が分泌されるので、気分が明るくなります。

・気持ちを書き出す:ノートやスマホに、今感じていることを自由に書く。

頭の中に渦巻いている感情を言語化すると客観的になり、気持ちを整理できます。手を動かすのが面倒な人はAIに話しかければ適当に整理してくれます。

・五感を刺激する:ハーブティーを淹れる、アロマを炊く、お気に入りの音楽を聴く。

心地よい刺激は、大きく揺れた感情を落ち着かせてくれます。

・小さな達成感を得る:机をひと拭きする、5分だけ読書する、日記を書く。

ふだんやりたいと思っていたことを、ほんの少しだけやってみましょう。「できた」という達成感があり、うれしい気分になります。

・単純作業に集中する:洗いもの、靴磨き、流しを拭くなど、簡単な作業をしてみる。

頭を使わなくてもできる作業を無心にすると、文字通り、頭の中がからっぽになって、気分転換できます。手を動かす行為は「今ここ」に集中するマインドフルネスの効果もあり、気持ちが落ち着きます。

マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

こうした選択肢をあらかじめいくつか用意しておくと、「なんとなくネットショップを見ているうちに、カートにあれこれ入れていた」という無意識の行動を減らすことができますよ。

お気に入りの行動が見つかったら、たとえば、「落ち込んだときはこのマグカップでお茶を飲む」のように、ごく自然にできるようルーティンにしてしまいましょう。

買い物のきっかけを見つけて別の行動に置き換える~ガラクタばかり買わないために。

おわりに:気持ちの扱い方が変われば、暮らしも変わる

ストレスがたまると、つい買い物に走ってしまう。

そんなふうにして増えたものが、結果的に部屋を散らかし、片付けのストレスを生むのはよくあることです。

イライラやストレスを買い物で解消するのはたまのことにしておきましょう。

そのほうが、これ以上ストレスを増やしません。

感情が揺れるのは自然なこと。その波にのまれず、自分に合った方法でうまく乗り切れば、ガラクタだらけの部屋から抜け出すことができます。

ストレスのたびにものを増やすのではなく、自分をいたわる行動をひとつずつ増やしていきましょう。

これが、スッキリ暮らすための一番の近道です。





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