カーテンを開ける女性

ミニマルな日常

転勤族だから、「住まいが変わったらまた使うもの」を捨てることができず、スッキリ暮らせない。

断捨離をしていますが、転勤が多いから、引っ越しをしたら、使うことになるであろうものを持っているので、スッキリしない。どうしたらいいですか?

この質問に回答します。

まずメールをシェアします。ねむりんぼうさんからいただきました。



なかなかスッキリ暮らせない

件名:転勤族の断捨離

こんにちは。

いつも断捨離や心の持ち方の参考にさせていただいています。

シンプルな暮らしを実践中

4、5年くらい前から断捨離に目覚め、これまでゆっくりといろいろなものを断捨離してきました。

主人は転勤族のため、これまで何度も引越しをしてきているので、ものを減らして徐々に引越しが楽になってきました。

衣類や食器、調理器具などを、減らしたり多用途のものに変え、かなり取り出しやすくなりました。

紙類は電子で収め、予備のストックもあまり持ちすぎないようにしています。

収納するものを捨てられるようにもなりました。

ただ、いつも社宅扱いのマンション住まいのため、広さなどに制約があり、部屋の中はまだスッキリとはいえません。

アラフィフの夫婦2人で50平米くらいのところです。





手放せないもの

もっと物を減らしたいのですが、今まで断捨離やシンプルライフに関する本や情報にも接し、いろいろやってきて、自分の中ではもう、あまり、捨てるものが見つけられません。

その中でとても気になるのが、カーテンです。

引越しをするたびに、その部屋の窓に合うカーテンを購入してきました。(通販で買える同じシリーズのものなので、全て色、素材は同じものです。)

なので、現在持っているもので、大体対応できるようにはなりました。

狭い部屋の貴重な収納スペースに、その時住んでいる部屋では使わないカーテンをしまっておくのが、結構場所を取り、これがなければなあ、とモヤモヤしてしまいます。

でもさすがに、その都度捨てて、また買う、というのには抵抗があります。

ここ近年は、1年半くらいでの引越しが多いです。いつも、いつ環境が変わるのか、わからない状況です。

あと、とても気に入っている防寒ブーツがあるのですが、寒冷地に引っ越すことになったら絶対履きたい、でも今は出番がない、というものや、台所の作りによって、取り付けたい収納のようなものがあったりします。

とにかく、定住できないがために持っておかなくてはならないものがいろいろあるのです。

ある程度割り切らなくてはならないのかもしれませんが。

こういった場合のものの減らし方や考え方について、何かアドバイスがあればお願いします。

ねむりんぼうさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

50平米ってけっこう広いですよね。30畳ぐらいです。

こちらの記事には⇒【ホームズ】50平米は何坪・何畳? 何人暮らしに適している? 具体的な間取りの例もご紹介 | 住まいのお役立ち情報

「4人では狭いが、2人~3人なら問題なく暮らしていける広さ」とあります。まあ、間取りにもよるかもしれません。

お便りに、「ある程度割り切らなくてはならない」と書かれていますが、そのとおりです。

ないものをねだりをやめれば、悩まなくなります。

こだわりを捨てる

まず、おすすめしたいのは、物やインテリアに対して、強いこだわりを持たないことです。

ねむりんぼうさんには、所持品を減らして、もっとシンプルに暮らしたいという希望があります。けれども、転勤族だから、今度引っ越した家が、もし、こんなふうだったら、そこで使える物や使いたい物をたくさん持っているわけです。

つまり、家をこんなふうにしつらえたい、こんな持ち物を使いたいという欲望が強いのではないでしょうか?

こうしたこだわりや完璧主義は、所持品を減らしたいときの邪魔になります。

先日も、一軍のワードローブをめざして、ろくに傷んでいない服を買い替えていたから、なかなか貯金できなかった方のメールを紹介しました⇒洋服は買わないのが一番の節約だと痛感した話。

この方は、ミニマリストで、持たない暮らしを好んでいます。それでも、いっぱい物を買っていて、自分の家に物はなくても、地球上に物(ゴミ)を増やしていたのです。

私は、あまり物にこだわりがないから、毎回同じ柄のカーテンを使いたいとか、寒いときは絶対このブーツでなきゃ、とは思いません。

引っ越した先で、安いカーテンを買ってきたり、レンタルしたり、それもできないときは、カーテンなしか、布切れで代用するかもしれません。

実際、過去記事に書いていますが、この家に引っ越してきて、しばらく(1年以上)、娘の部屋にはブラインドがなく、布切れで代用していました。

ブーツにしても、寒くて耐えられない、とても外を歩けないと思ったら、そのときはじめて買います。

私もわりと寒いところに住んでいて、一応冬用のブーツを持っていますが、そんなに着用頻度は高くありません。

冬のブーツ

たいてい、いつもはいているスニーカーで対応します。寒い日でも、ダブルソックス(靴下の二重履き)で、しのげるからです。

冬でもミニスカートをはきたい、という人は、ブーツが必要かもしれませんね。

そこに住むのが1年か1年半なら、一冬ですから、短靴で十分ではないでしょうか?

もちろん、ねむりんぼうさんと私は違う人間ですから、今お持ちの、「住まいが変わったら使うかもしれないもの」は、ねむりんぼうさんにとって、とても大事なものだと思います。

ですが、自分のこだわりが自分を苦しめていることはよくあるので、一度、こだわりすぎていないか、考えるのは無駄ではありません。

「台所の作りによっては取り付けたい収納」にしても、台所用品が少なければ、不用です。

考えられる解決策

実現できるできないは別にして、ねむりんぼうさんの問題の考えられる解決法を書きます。お好きなのを選んでください。

ものによっては、いくつかの解決法の折衷案(せっちゅうあん)になるでしょう。

・あきらめて、「いつか使うかもしれない物」を転勤するたびに持ち歩き収納する(現在の状態)

・他のもの(特に大きなもの)を大々的に捨てて、「いつか使うかもしれない物」を収納しても、スッキリした状態を保てるようにする

・外部ストレージ(トランクルームなど)を借りて、そこに「いつか使うかもしれない物」を収納し、必要なときが来たら取り出す。外部ストレージは、その家の持ち主がOKを出すならば、実家や友人の家でもかまいません。

・「いつか使うかもしれない物」を見直して、特にかさばる物を少し手放す

・「いつか使うかもしれない物」はみんな捨てて、引っ越したそのときに考える・あるもので間に合わせる方式にする

・「いつか使うかもしれない物」を全く使わない生活にシフトする。

・いま使っていない物は全部手放し、引っ越した先で必要に応じてレンタルを利用する

・ご主人に単身赴任してもらい、自分はどこかに定住して、その家に合う物だけを持ち、シンプルに暮らす

自分にとって、「これだけはゆずれないポイント」(一番優先順位の高いこと)を見つけて、そのポイントを押さえれば、もやもやしません。

たとえば、将来、引っ越した先で、いつも使っている柄・素材のカーテンを使うことが、ねむりんぼうさんにとって、すごく優先順位が高いなら、これまで集めたカーテンを捨てずに、引っ越した先で収納するのは、仕方がないことですよね?

どうしても自分の家に置いておきたくないなら、外部ストレージを借りればいいし。

それは、誰に強制されたのでもない、ねむりんぼうさんの選択だから、その状態を受け入れることができるはずです。

それと、「もう捨てるものは何もない」と思っても意外とまだあります。

「これ以上捨てられない」~断捨離に行き詰まったその時から真の断捨離が始まる

カーテンやブーツのことは、とりあえず保留にして、お金や時間の使い方など、生活のもっと別の部分のシンプル化を進めると、考え方や気持ちが変わって、突破口が開けるかもしれません。

それでは、ねむりんぼうさん、毎日暑いでしょうが、お元気でお暮らしください。

お知らせ:からだにいいこと・2022年10月号

最後にお知らせです。女性向けの、健康生活情報誌である、『からだにいいこと』2022年10月号(8月16日発売)に、私の監修した記事がのっています。

内容は、買わない暮らしに関することで、「買いすぎをなくして身軽に生きるヒント集」です。

81ページから84ページ(モノクロページ)に登場しています。

よかったら、読んでください。

この雑誌は、偶数月の16日発売で、書店、スーパー、コンビニなどで売っています。

アマゾンにもあります。

今、アマゾンを見たら、電子書籍は、Kindle Unlimited 対象でした。

見本誌をこちらに送ってもらうことになっているので、届いたら、またブログで紹介しますね。

*****

私は転勤族ではないし、カーテンやブラインドは、引っ越した先についているものをそのまま使っているので、「住まいが変わったら使うかもしれない物」は、何も持っていません。

住まいが変わろうと変わるまいと使い続ける物だけを持っています。

転勤が多い方は、カーテンはどうしてるんでしょうか? よかったら教えてください。

教えてくれた方がいました⇒転勤族のカーテンの悩み~我が家の場合。





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