洗濯ものの山

ミニマルな日常

「とりあえず積む」を卒業する7つの工夫:片付く暮らしへの第一歩

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部屋のあちこちにものを積み上げないコツを7つ紹介します。

書類、通販の荷物、読もうと思っていた本、洗濯物、化粧品。

「あとで片付けよう」と思って、とりあえずそのへんに積んでしまってできた山。あなたの部屋にもありませんか?

ものの山が、何日も、時には何週間もそのままになるとそのうち部屋の一部になります。

すっきり暮らすためには、こうした山はなるべく作らないのが鉄則。

なんでも積んでしまうクセは、ただの生活習慣なので、ちょっと意識すれば手放すことができますよ。

以下に紹介するアイデアを取り入れて、積まない生活に少しずつ近づきましょう。

1.正式な一時置き場を作る

家に入ってくるものが多いものについては、一時置き場を用意しましょう。

多くの人は、ものが家に入ると、きわめてランダムにそのへんに積みます。

配達されたものを玄関まわりに放置したり、買ってきたものが入っている袋をキッチンのカウンターに置きっぱなしにしたり。

こうしたものをすぐに定位置にしまえないなら、決まった仮置き場を作ったほうが散らかりません。

・郵便物は玄関近くのカゴへ

・買い物袋用にキッチンの一角に一時置き用スペースを確保

・脱いだ服はすぐ洗濯カゴか、指定のハンガーへ

目的は、「置いていい場所」と「それ以外」を明確にすることです。

一時置き場に置いたら、週末など時間のあるときに、中身を確認し、適切な場所に移動させましょう。

「土曜の夜にチェックする」と時間を決めると忘れずに処理できます。





2.積まずに、その場で処理する

5分以内で処理が終わるものは、積まずにその場で処置しましょう。

ものを積んでしまうのは、「あとでやろう」「今は時間がない」と判断するからです。

ですが、私たちは、ほんの数分で済む用事まで後回しにしています。

たとえば以下の用事はすぐに終わるのではないでしょうか?

・郵便物を開封して不要な中身を捨てる

・配達された荷物をその場で開けて中身を定位置にしまう

・洗濯物を取り込んだらそのままたたんで片付ける

このように、5分あれば終わることは、その場で片付けてしまいましょう。

そうすれば、山になるものが減ります。

忙しいときこそ、「今、できることは今やる」を意識してください。

小さな用事もためてしまうと、あとで大がかりな家事や処分が必要になります。

3.家に入ってくる量を減らす

そもそも家に入れるものを減らしてください。

単純に入ってくるものの量が多すぎるから、そのへんに積んでしまうのかもしれません。

たとえば、こんなことが起きていませんか?

・買い物をしすぎる

・郵便物やチラシが郵便受けにたくさん投げ込まれる

・家族が次々とものを買ってくる

どんなにこまめに片付けても、それを上回るスピードでものが入ってきたら、またすぐにものの山ができます。

買いすぎを改める方法は過去にたくさん書いているので、ぜひ参考にしてください。

たとえば、これ⇒便利すぎるから買いすぎる~買いすぎにブレーキをかける5つの方法

家族には、自分のものは、リビングやキッチンにおかず、自室に置いてもらうよう頼みましょう。

4.山ができる場所を重点的に管理する

ものの山があたりまえのようにできてしまう「ホットスポット」をしっかり管理しましょう。

どの家にも、ものを置きやすい場所やものが積み重なりやすい場所があります。

たとえば、テーブルの一角、下駄箱の上、階段下の床、ソファの脇など。

このようなホットスポットを発見し、重点的に整理するといいでしょう。

具体的には、

・定期的に中身を整理して、高い山にしない

・お気に入りの雑貨を飾って、積みにくい空気をつくる

・特に積んでしまうものに関しては、しっかり定位置を決める

こんな工夫をして、ホットスポットが大きな問題になる前に先回りして片付けてください。

ホットスポットに気づいたら、1分だけいらないものを捨てるというルールをもうけるのもおすすめです。

そのテーブル、もう物置き場にしない~ ホットスポットをなくす3つの工夫

5.ホットスポットを写真に撮って、現実を直視する

片付けの第一歩は、散らかっている現実を自覚することにあります。

そこで、山になりがちな場所をスマホで撮影してみてください。

写真で見ると、自分の暮らしを客観的に見ることができます。

ふだんは見慣れて気づかない山も、画面越しに見ると「うわ、ひどい」と感じることは多いもの。

この「うわっ」という感情が、片付けのやる気を生みます。

写真に撮っておくと、片付け後のビフォーアフターを比較することもできます。

見た目の変化が確認できると達成感があり、モチベーションも続くでしょう。

写真は人に見せるわけではないので、安心して、ものの山ができているところをバチバチ撮影してください。

6.積んでしまうクセを断ち切るアクションを決めておく

多くの人にとって、ものを積むのは、自動的な行動です。

いつものクセで、とりあえずそのへんに置いてしまいます。この行動を変えるために、「積む代わりの行動」を決めておきましょう。

たとえば:

・郵便物を受け取ったら、最初の1通だけでも開封する

・買い物袋を持ち帰ったら、1品だけ冷蔵庫に入れる

・衣類を脱いだら、3秒立ち止まって、ハンガーにかける? 選択する?のどちらかを決める。

このように、今まではしていなかった小さな行動をはさんで、つい積んでしまう流れを変えます。

袋から、1品だけ取り出したら、そのまま、全部、冷蔵庫やパントリーに入れてしまうと思います。

そこまでいかなくても、積むクセを意識的に止めることが増えるだけで、これまでとは違った結果が生まれるでしょう。

いつもと違う行動を繰り返すうちに、新しい習慣が定着し、気づくとものの山があまりない部屋になっていて、驚くかもしれません。

7.積んでしまう理由を言葉にする

つい積んでしまうのは、性格がだらしないからというより、そういう仕組ができているからです。

その理由を明らかにして、行動が変わるように持っていきましょう。

山を作ってしまう理由の例:

・何も考えていない、ただ習慣になっているので無意識にしている

・あとで見るかもしれないと思う

・疲れているので片付けを後回しにする

・しまい込むと何を持っているのかわからなくなりそう。だから全部出しておく

・すでにある山が「置き場所」に見えるので、ついそこに足してしまう

あなたの場合の理由を、明確に言葉にしてみてください。

その理由の中には、そこまで説得力のないものもあるかもしれません。

習慣になっているなら、その習慣を変えることに取り組みましょう。

娘の部屋を掃除して気づいた4つの散らかる習慣

****

ものの山を作る習慣を手放す方法を紹介しました。

ものの山を作る人は、「ちょっと置くだけ」「一時的に積んだだけ」と思っているかもしれません。しかし、そういう山がいくつもあると、生活の質が知らないうちにじわじわと落ちます。

ものがランダムに積み重なっていると、視覚的ノイズになりますし、大切なものがその山に紛れ込めば、探しものが増えます。

必要なものがそのタイミングで見つからないと大きなストレスになります。

捨てずに山にしてしまうのは、それが、必要だと考えているからですよね?

必要なものをなくすなんて、家に置いておく意味がないと私は思います。

本当に必要で大事なものなら、山にするべきではないのです。

ものの山はスペースも奪います。今、山がある場所は、もともと別の用途で使えるはずだった空間。本来は机を置いて使えたはずの場所、子どもの遊び場、運動をするスペースであったかもしれません。

この記事を参考に、「何かよくわからないものの山」に奪われていた貴重なスペースをぜひ取り戻してください。





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