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ものを「買うこと」ではなく、「使うこと」に意識を向けるコツを7つ紹介します。
せっかく断捨離しても、しばらくすると、ものが増えてしまうことがありますよね。多くの場合、それはものを買いすぎているからです。
なぜ、買いすぎるのか?
ものを使うことより、買うことに意識が向いているからではないでしょうか?
買うことにフォーカスしているので、新商品やセール情報をまめにチェックしたり、ふらっと店舗に入ったりして、新しいものを買ってしまうのです。
暮らしを本当にシンプルにしたいなら、買うことよりも、買ったものを使うことに意識を向けたほうがいいです。
これまでずっと買うこと優先で生きてきた人が、使うことを考える秘訣を以下で説明します。
1. 見える場所に置く
何かを買って家に戻ったら、すぐに包装から出して、手の取りやすい場所や見える場所に置きましょう。
クローゼットの奥や、戸棚の最上段など見えない場所にしまいこむのは厳禁です。収納の奥に入れると、存在を忘れてしまうし、覚えていたとしても、取り出しにくいので、次第に使わなくなります。
置くときは、使いやすさを重視してください。
たとえば、1回分ずつ個包装されているものが入っている箱は、ふたを折り返してテープで止め、引き出しに入れておきます。
そうすれば使いたいときすぐに手に取れます。
個包装をあらかじめ数個取り出して、手近なトレーに入れておくのもいいですね。
このように取り出す手間をできるだけ減らすと、ぐっと使いやすくなります。
どうしたらもっと使いやすくなるか、どこに置けば手に取りやすいか。そんなことを考えながら置き場所を工夫すると、自然と使うことに意識が向きますよ。
2. 使う予定を決める
ものを買ったら、実際に使うタイミングをあらかじめ決めておきましょう。
予定に入れれば、そのまま放置してしまうことが減ります。
理想は、買う前に、いつ、どこで使うか心づもりすることです。買ったあとは、具体的な予定をカレンダーやスケジュール帳に書きましょう。
たとえば、新しい服を買ったら、「◯月◯日、友人と会う日に着る」と予定に入れます。スパイスを買ったなら「金曜日に試す」とカレンダーに書いておきましょう。
人は「そのうちに」と思っていることは、なかなかやりません。
日時や場面を決めておくと、頭の中でシミュレーションできるので、実際の行動につながりやすくなります。
予定に入れると、思い出すきっかけもできます。
カレンダーを見たり手帳を確認したりするたびに「そういえば買ったんだ」と思い出せるので、使いそびれることが減りますよ。
特別な準備などしなくても、無理なく使える機会を選んでください。ここでも、使うハードルを下げることが重要です。
3. 今月の主役にする
今月の主役やテーマを決めて、特定の品物を使っていきましょう。30日間チャレンジの課題にすると取り組みやすいです。
月の初めに家の中を見渡し、「今月はこれを使うぞ」というテーマを一つか二つ決めます。
たとえば、10月は引き出しの奥で眠っているコスメを使い切る月にする、または、たまっている毛糸でマフラーを編み始める月にする、といった具合です。
主役を決めると、「何を買うか」から「この主役をどう使い切るか」というモードになります。
主役を使う方法を考えたり、関連する他の死蔵品を引っ張り出したりと、家全体に「使うエネルギー」が広がるでしょう。
ターゲットを決めることは、優先順位をつけることでもあります。家にあふれているものを一度に全部使うのは難しいですが、主役を決めれば、必ず出番が回ってきます。
4. 買う前に使う
「あれがないから買わなきゃ」「あ、これいいな買おう」。こんなふうに思ったら、すぐに買わず家の中にあるもので代用できないか考えてください。
買いたい気持ちが強いとき、家にあるもののことを、都合よく忘れています。でも、探せば、使えるものがあります。
たとえば、新しいノートが欲しくなったとき、引き出しの中に白紙が残っているノートはないか探しましょう。「羽織りものが欲しい」と思ったら手持ちのカーディガンやジャケットを出してきて着てください。
たいてい「すでに持っているもので十分」と気づくものです。
この習慣は、創造力を鍛えるいいトレーニングです。「ないから買う」という思考回路から抜け出して、今ある資源で工夫する方向に意識を切り替えましょう。
5. 家にあるものを把握する
所持品を把握するようにしましょう。
何をどれだけ持っているかよくわかっていないと、似たようなものを買ってしまったり、存在を忘れて眠らせてしまったりします。
持ち物を把握していれば、「次は、これを使おう」と家にあるものを使うことに意識が向きます。買い物したいと思ったときも、「似たようなものがたくさんある」と自分でブレーキをかけられるでしょう。
持ち物を見直すといっても、すべてを引っ張り出して数え上げる必要はありません。
衣替えのときにクローゼットを見てみる、掃除のときに棚を開けて中をざっと確認するなど、まずは見ることから始めてください。
「特に数が多いな」と思うものがあれば、それだけを重点的に調べるのもおすすめです。
持ち物を定期的に見直すと、忘れていたものを再発見できることもあり、「これを活かしてみよう」と使う方に気持ちが向くでしょう。
6. ものを使い切る
それぞれのものを最後まで使い切ることを意識しましょう。
まだ使えるのに「飽きたから」「もっといいものを見つけたから」と途中で使うのをやめてしまうと、結局また別のものを買い足すことになり、家の中に使いかけが増えていきます。
一方で、ノートを最後の1ページまで書き切ったり、化粧品の容器を空にしたりすると、「手に入れたものを活かしきった」という達成感があります。
これは、買った瞬間の高揚感とは違う、手元のものをしっかり使うことから得られる心地よい気持ちです。
このような実感があると、「次もきちんと使おう」と思えるようになります。
7. 「特別なもの」をあえて使う
特別なときに使おうと思ってしまい込んでいるものを、日常で使います。
「もったいないから」「汚したくないから」と取っておいても、実際には存在を忘れてしまったり、知らないうちに、劣化してしまったりすることが多いのです。
せっかくのいいものも、使わなければ、持っている意味がありません。
お気に入りのカップを普段のお茶に使えば、毎日の時間が少し楽しくなります。
上質なペンをしまい込むのではなく、日常のメモや記録に使えば、書く時間が特別なものになるでしょう。
こうした体験を通して、「ものは持っているだけでは意味がなく、使ってこそ価値がある」と実感できます。
しまい込んでいたときには感じていなかった、実際に使うよさがわかるのです。そうやって、「買う」から「使う」へと意識を変えていきましょう。
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ものを買うことではなく、実際に使うことに意識を向けるコツを紹介しました。
買い物は楽しい行為ですが、使うことは、より深い満足感を与えてくれます。
本来は、必要があるからものを買います。でも、いつのまにか、必要ないのに、たくさん買ってしまっていますよね?
買い物の本来の目的を見直すためにも、買ったら、ちゃんと使うことを意識してください。