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「持たない暮し」をするためにいろいろな本やサイト、ブログを参考にしてきましたが、特に私が影響を受けたのは、アメリカのFlyLady.netというサイトです。
今回はFlyLady.net(フライレディネット)が提案している、片付いた家を実現するために身につけるとよい習慣、12個をお伝えします。
このサイトのことは、これまでも「ミニマリストへの道」シリーズの記事で何度か書いています。
6年前の2009年、50歳を迎える年にこのサイトのメルマガを取り始め、その年は、フライレディ(サイトの管理者)の指示に従って、特に片付けをがんばっていました。
フライレディ(FlyLady.net)とは?
フライレディは片付けのやり方を教えてくれるアメリカのサイト。誰でも無料で利用できます。
特に家の中がぐしゃぐしゃで、自分の人生をコントロールできずすっかり自信を失っている専業主婦や専業主夫対象に発信しているように思います。
専業主婦/主夫はずっと家にいるから家事をする時間がたっぷりありそうなものですが、意外とこれがないんですよね。
特に子供が小さい時。小さな子供が3人ぐらいいて、育児が大変だと、なかなか掃除まで手がまわりません。
ご主人(主夫の場合は奥さん)は昼間家にいないので、1人でいろいろ対応しなければならず、これがけっこうきついのです。
物理的、肉体的に大変というのもありますが、「孤独」であるのも、精神的にめげる理由の1つです。
■孤独な専業主婦/主夫の救世主
「孤独」は、単に「さみしい」と感じることにとどまらず、人間の心にすごくダメージを与えるものです。判断力を鈍らせ、あまりよくない行動にかりたてます。
私は子供は1人しかいませんが、まわりに育児を助けてくれる人がいなくて、けっこう大変でした。
夫はわりと家事を手伝ってくれましたが、まず経済的にひじょうに苦しかったので、そのストレスが大きかったです。
さらに土日はいつも、夫は前の結婚でもうけた2人の子供を連れて外に出ていたので、週末も休めなかったのがこたえました。
子供を乳母車にのせて近所の公園に行けば、親子連れを見かけ、どーんと落ち込みました。
夏場、どこにも行かず、昼間の暑い中、いつもの公園に子供を連れて行くと、人っ子1人おらず、これはこれで落ち込みました。
無力感にさいなまれていましたね。
さらに専業主婦は社会と切り離されており、社会的地位がないから、それも気分をゆううつにさせる理由の1つです。
こういうことは毎日会社に行ってるご主人にはなかなか想像できないことです。もちろん、会社員には会社員のストレスがありますが。
そうしたどよーんとした気持ちには全くおかまいなく、子供は泣き叫び、ほこりは家の中にどんどんたまり、物は散らかるわけです。
育児は思い通りに行かないと相場が決まっていますから、多くの若いお母さんたちは、だんだん自信を失っていき、散らかり放題の部屋の中で、泣きたくなるのです。
そんなこんなで、汚家や汚部屋の住人になってしまった主婦や主夫にフライレディは救いの手を差し伸べています。
習慣の力
フライレディの基本の考え方は、思考を変えなければ、家の中は片付かない、ということです。
具体的には日々の習慣を積み重ね、だんだん家の中をきれいにしていきます。
そのために彼女は毎日の習慣(ルーティン)をたくさんもうけています。これを「フライトプラン」と呼びます。
ルーティンはこちらに書いています。
⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
ポイントはいきなり生活習慣をがらっと変えるのではなく、小さな習慣を1つ1つものにしていくところ。彼女はこれをbaby step(ベイビーステップ) と呼んでいます。
日々のルーティンを確実に身につけるために、重要な12個の習慣が、12ヶ月の月間目標になっています。
1年かかって1つ1つ身につけていくわけです。
フライレディの月間目標:12の習慣
1月:シンクを磨く
2月:毎日15分の片付け
3月:朝の身支度(靴をはく)
4月:ベッドメーキング
5月:からだを動かす(運動する)
6月:水を飲む
7月:バスルーム(トイレ含む)の簡単掃除
8月:洗濯
9月:就寝前のルーティンの徹底
10月:紙ゴミを捨てる
11月:夕食の献立をたてる
12月:自分自身を大事にする、いたわる
1つずつ簡単に説明しておきます。
1月:シンクを磨く
台所の流しを磨く、というのはこのサイトにとってはすごく大事な習慣。すべてはここから始まると考えられています。「フライトプラン」のところでリンクした記事に詳しく書いています。
2月:毎日15分の片付け
毎日15分だけ、断捨離をします。
3月:朝の身支度(靴をはく)
朝、寝間着から昼の服装に着替えること。当たり前のことですが、これができてない人がけっこういるらしいのです。
足元はスニーカーです。室内履きとしてスニーカーを使うのだと思います。足元までびっしり身支度して、がんがん動き回れるようにします。
4月:ベッドメーキング
これは説明はいらないですね。ベッドをきちんと整えること。
5月:からだを動かす(運動する)
1日15分からだを動かします。本格的なエクササイズでも筋トレでも、ジョギングでもウォーキングでも雑巾がけでも何でもいいです。
6月:水を飲む
毎日3リットルだったと思います。
関連⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
7月:バスルーム(トイレ含む)の簡単掃除
汚れやすいバスルームを毎日掃除しておけば、汚れはたまりません。掃除に便利に使えるオススメの掃除道具もこのサイトで販売されています。
買いませんでしたが。
8月:洗濯
洗濯をします。日本人的には当たり前なのですが、北米の人は、洗濯をためる人がわりと多いです。
毎日洗濯機を回す人もたくさんいますが、週に2回とか3回、まとめてやる主婦もわりといます。
洗濯機を1度に3回ぐらい回します。外に干さず乾燥機を使うので、こんなことができるのです。
そういう人はたくさん替えの服を持っていますから、シンプルライフではありません。服が多いから洗濯の頻度がさがるのか、洗濯の頻度が少ないから服が多くなるのか。
このような家では、靴下や下着が、家の中で行方不明になることも珍しくありません。
9月:就寝前のルーティンの徹底
流しを磨くとか、明日着るものを揃えておくなど、いくつかあります。1番重要なのは、まともな時間に寝ることです。
10月:紙ゴミを捨てる
ゴミの中でも増えやすい、紙の形態をしているガラクタを攻略します。
11月:夕食の献立をたてる
朝のうちから、その日の夕食の心づもりをしておきます。
12月:自分自身を大事にする、いたわる
自分をいやす時間を持ちます。家事ばかりやっていてはだめで、楽しむ時間、休む時間をもうけないと、心身の健康は得られず、家の中もきれいにならないのです。
いくら家がきれいでも、自分が楽しくなかったら生きている意味がありません。
12個の習慣のうち、私がしっかり身につけたのは、シンクを磨くこと、1日15分の断捨離、運動と水を飲むことです。
日々の断捨離時間は長いとき、短いときはあるものの、毎日必ず何か捨てています。
中でも1番身につけてよかったと思うのは運動をすることです。フライレディのメールを読んで、ウォーキングを真剣に始めたのが、私の運動人生の始まりです。
関連⇒ウォーキングはダイエットと健康に不可欠、暮しの質も高くなる
今は床に寝ているので、ベッドメーキングする必要はなくなりました。
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1つ1つの習慣はごくシンプルで、時間もたいしてかかりません。ですが、毎日この12個をやることができれば家の中は確実にきれいになります。
習慣が人生を作るのです。
それぞれの習慣を身につけるために、細いテクニックやコツがあるのですが、それはまた改めて紹介しますね。