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長年ためこんだものがいっぱいあって困っていても、片づけを先送りする人はたくさんいます。
私と同世代の方だと、「定年退職して時間ができたら片づけよう」と思っているかもしれません。
でも、退職後に期待するのは禁物です。
というのも、まず時間はないし、やる気だって出ないからです。
なぜそうなのか?
この記事で理由を具体的に説明します。
退職後の1日は本当に暇なのか
そもそも、定年退職すると、本当に時間ができるのでしょうか?
なんとなく暇になると思っているだけかもしれません。
今、仕事に使っている1日8時間が、そっくりそのまま浮くことは少ないと思います。
時間の使い方を考えてみると、食事、家事、通院、孫の世話、買い物、趣味、休息などで知らないうちに時間が過ぎてしまうでしょう。
私はセミリタイアを目指していますが、何の予定がない日でも、1日6時間働き、家事や趣味の語学をして、韓国ドラマを45分前後見ると、あっという間に1日が終わります。
私は持ち物が少ないので、家事にかかる時間は少ないです。
ものがいっぱいある人は、管理に時間を取られてしまいます。
未来の自分は、今よりテキパキしない
計画錯誤という言葉をご存知でしょうか?
これは、未来の作業にかかる時間や手間を実際よりも軽く見て、逆に得られる成果は大きく見積もってしまう認知バイアスです。
根っこにあるのは、「これぐらいならすぐに終わる」と考えてしまう楽観的な考えです。
退職したら時間がたくさんあるし、片づけなんてすぐ終わると思っていても、それは錯覚なのです。
フットワークが重い自分がいきなりテキパキ動く人になることはありません。
それに、家の中にあるものは想像以上に多いです。
私は引っ越しをするため、全出しするたびに、「ミニマリストなのに、こんなにあるってどういうこと?!」とびっくりします。
ようやくリタイアをして片づけを開始したとき、家にたまったものを見ると、「だめだ、私が死んだあと、息子に片づけてもらえばいいか」と考えてしまうかもしれません。
先送りしているあいだも、ものは増える
忘れてはならないのは、不用品の処理を先延ばししている間にもどんどんものが増える現実です。
エコロジー意識が高まっているとは言え、まだまだ大量消費の経済が続いています。
特に日本は安くて便利なもの、かわいいもの、おしゃれなものがたくさん販売されているので、何も意識していないと相変わらず買ってしまうでしょう。
また、50代以降の人は、親が亡くなったり、施設に入ったりするときに、親のたくさんのものを受け継ぐ可能性があります。
自分のものだけでも多いのに、そこに親のものが加算される場面を想像してください。
大量のものを前にして、あなたはどうしますか?
断捨離をすると、必ず、自分のものの買い方や、ものとの付き合い方を考える機会があります。
多くの人は、「ああ、買いすぎた」「よけいなものを抱え込みすぎた」と感じるものです。その後は「本当に必要なものだけを持とう」と決意します。
こう思ったからといって、いきなりミニマリストみたいには暮らせません。ですが、少なくとも、これまでのどんどん買って際限なくためこむ生活からは距離を取ることができます。
いつまでも片づけない、つまりものと向き合わない生活を続けていると、こうした変化を起こすチャンスを逃します。
片づけは、体力と判断力があるうちがラク
不用品を捨てるのは、体力も意識も使う作業なので、若いうちにやっておくほうが何かと都合がいいです。
捨て活をするとき、まず物理的に大量のものを動かさなければなりません。
書棚から重たいアルバムを何冊も引っ張り出す、和室の高いところにある天袋から、大昔の風呂敷包みを取り出す、捨てることに決めた粗大ゴミを収集場所まで持っていく。
どの作業にも体力が必要です。
以前、親の遺品である大量の着物を、2階から1階に持って行くことだけでもしんどかったというお便りをいただいたことがあります。
問題は、人の体力は年齢とともに落ちていくということです。中には、50歳を過ぎてから運動に目覚めて、若い頃より元気になる人もいるでしょう。
でも、たいていは疲れやすくなります。
また、集中力も衰えていきます。
特に、1つのことに集中し続ける力が落ちてきます。
片づけようと思って、古い写真や手紙を見ていると、ついついじっくり見たり、読んだりと関係ないことを始めてしまい、何も片づけられないかもしれません。
不用品の処分は、瞬発力のある今のうちから始めるほうが効率がいいです。
忙しいからこそ、片づけが進む
直感に反するかもしれませんが、忙しいほうが、短時間で効率よく捨てることができます。
以前、パーキンソンの法則をお伝えしたことがあります⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
人は仕事をするとき、与えられた時間いっぱいを使う傾向があるという話です。
脳は基本的に省エネをしているので、「まだ時間があるなら、今やらなくていい(今は、もっと大事なことをしなきゃ)」と考えて行動しません。
締め切りのない仕事はいつまでも終わらないと言いますが、身に覚えのある人も多いのではないでしょうか?
私自身も毎日、すきま時間に語学アプリをしていますが、時間がない平日のほうがちゃんとこなすことができます。
日曜など、仕事をしなくてもいい余裕のある日は、かえってぼんやりしてしまって、肝心の勉強ができません。
つまり、「忙しい」と思っている今のほうが片づけに向いています。
今、「私は忙しいからあとで時間があるときにやろう」と先延ばししている人は、時間ができても、だらだらして、何も片づけられない可能性は高いのです。
おすすめ:退職前の今から片づける
「時間ができたとき」まで片づけを先延ばしするのは、あまりいい戦略ではないことをお伝えしてきました。
では、どうしたらいいのでしょうか?
簡単です。
「時間がないのよね」と思っている今日から、少しずつ捨ててみてください。
ガッツリ捨てる必要はありません。小さな片づけを何度もして、捨てることに慣れましょう。
たとえば、
・財布の中を整理:レシート、ポイントカード、期限切れの割引券などを抜き、明日、使うものだけを入れる
・バッグの中のリセット:バッグから得体の知れない紙、古いマスク、食べかけのおやつ、そもそもバッグに入れておく必要のないものをすべて取り出し、機能的なバッグに戻す
・車のダッシュボード:車検証、保険証書、登録証、取扱説明書、ちょっとした工具(最低限)以外の関係ないものを捨てる。たとえば、ファストフードの紙ナプキンの束、古いレシート、駐車券、大昔の地図など。
こんな小さな場所でも片づけると、すごく使いやすくなり、断捨離の威力を実感します。
不用品を捨てることを先延ばししている家は、こうした小さな場所がものすごく拡大したスペースだと考えれば、今、暮らしにくい理由がわかるでしょう。
関連記事もどうぞ⇒定年後、時間はあるのに部屋が片づかない理由
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片づけを退職後まで待たないほうがいい理由を紹介しました。
未来の自分は、今日の自分の延長です。
いきなり、さくさく不用品を捨てる人にはなっていません。
私は、今日と同じように疲れているし、忙しいし、優柔不断なんだと考えておきましょう。
今日、少しでも片づける人になり、明日も明後日も続ければ、その習慣は定着します。
老後にすっきり環境で暮らしている自分になるには、こちらのほうが確実です。
年をとって、もはやあまり残り時間がないとき、いつからあるのかわからないようなガラクタや、大昔の写真を1枚1枚片づけるのは、時間がもったいないです。
第3の人生を自分らしく楽しむためにも、今日、何か1つ捨てましょう。














































