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子どもや孫のためにと捨てずに持っているものを、手放すコツを紹介します。
片づけをしていると、娘が使うかも、孫が大きくなったら欲しがるかも、と思って手放せないものが出てきます。
でも、実際に聞いてみると、たいてい相手は欲しがりません。家族であっても、人の不用品はいらないのです。
というのも、もらう側にはもう自分のものがたくさんあるからです。
余計なものを抱えたくない人にとっては、たとえ無料でも、あまりもらいたくありません。
娘は1つも欲しがらなかった
まず、私自身の体験からお話しします。
以前、服やバッグをたくさん持っていた頃、「これは娘が気に入りそうだな」と思うものを選んで残していました。
デザインが若い人向けのもの、状態がいいもの、流行に関係なく使えそうなもの。私なりにかなり気を配って、いわゆるガラクタっぽいものは処分し、厳選しました。
ところが、娘に見せたところ、1つも欲しがりませんでした。
正直、ちょっとショックでしたが、よく考えれば当たり前です。
子どもが欲しがらない理由
1.親と子では好みが違う
親世代が気に入る服のデザインや色、バッグのテイストは、子ども世代にとっては古くさく見えることが多いでしょう。
ライフスタイルも違いますから、必要なものの種類も変わります。
2.自分の好きなものを買いたい
誰だって、人のお下がりより、自分で選んだものを使いたいという気持ちがあります。店であれこれ見て、気に入ったものを見つけて、自分のお金で買いたいのです。
3.物理的に置き場所がない
スペースの問題もあります。すでに娘のクローゼットは服でいっぱいで、収納スペースに余裕はありませんでした。
いくらいいものでも、しまう場所がなければ受け取れません。
この3つは、衣類に限った話ではありません。
食器、家電、家具、本、趣味の道具。「いつか誰かが使うかも」と思って取ってあるもの全般に当てはまります。
あなたのお子さんやお孫さんも、同じように感じる可能性が高いのです。
子どものため。本音は自分のためかもしれない
子どもや孫のために残している、という言葉を聞くと、なんだか立派な理由に聞こえます。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
ものを捨てるとき、罪悪感があります。まだ使えるのに捨てるのはもったいない、ゴミにするのは忍びない。そういう気持ちは誰にでもあります。
そこで、身近な人にあげるという選択肢が浮かびます。誰かに使ってもらえるなら、捨てたことにはならない。罪悪感を持たずにすむわけです。
つまり、相手のためというより、自分が捨てる痛みを避けたいだけです。
それに、今すぐあげるのではなく、いつかあげようと思っているだけなら、捨てる決断を先送りできます。
ものを捨てなくていい。しかも、子どものためにという理由もつく。自分にとっては、とても都合がいい状態です。
でも、その間、相手に欲しいかどうか確認はしていないことが多いのではないでしょうか。
相手の必要性を考慮して、残すものを決めるのが現実的です。
もらう側は困ることが多い
視点を変えて、ものをもらう側の立場から考えてください。
読者のお便りを読んでいると、人のものに振り回されて困っている方が本当にたくさんいます。
たとえば、こんな状況です。
親が亡くなったあとの遺品整理。自分自身の生前整理を始めようとしていた矢先に、大量の親のものを引き受けることになった、という方もいます。ようやく自分の暮らしを身軽にしようと思ったのに、逆にものが増えてしまいます。
子どもが実家に置いていった荷物が何年もそのままで、生活スペースを圧迫しているケースもあります。使わないのに処分もできず、部屋の一角がずっと物置状態になっています。
ものが多い家族と一緒に暮らしていて、自分の居場所が手狭になっている人もいます。
こうした状況にあるとき、物量の問題より、感情面の負担のほうが大きいです。
人からもらったものや、親から受け継いだものには、「捨てたら申し訳ない」「親に悪い気がする」という気持ちがついて回ります。
自分で買ったものなら、もういらないと判断して捨てられます。でも、贈り物は、その人との関係まで捨てるような気がして、なかなか手放せません。
その結果、判断に時間がかかり、ストレスで消耗します。
どうしても残したいなら今すぐ確認する
ここまで読んでも、あれだけはあげたい、と思うものがある人もいるでしょう。
その気持ちを全否定するつもりはありません。
ただし、まず1つ確認してください。それは本当にあげたいのか、それとも自分が捨てたくないだけなのか。
じっくり検討した上で、やっぱりあげたいと思うなら、次の3つのポイントを意識して、できるだけ早くあげるか、処分しましょう。
本人に聞いて、今あげる
いつかあげようではなく、今すぐ「これ、欲しい?」と聞いてください。
欲しいと言われたら、その場で渡しましょう。
断られたら、もう捨てどきです。
相手が遠慮しているのか本音なのか迷うかもしれませんが、ここはシンプルに言葉通り受け止めてください。
断られたものを取っておいても状況は変わりません。
具体的な計画を立てる
いつ、誰に、どうやって渡すのか。渡したあと、相手の家のどこにおさまるのか。ここまで考えてください。
うまくイメージできないときは、あげる計画には無理があります。現実的な計画が立てられるものだけを残し、それ以外は手放しましょう。
遺品整理で苦労させないことを最優先に
自分がものの多さに苦労しているなら、子どもだって同じストレスを抱えます。
いつか誰かにあげたいという気持ちより、家族に余計な負担をかけないことを選択しましょう。
ものを渡すことだけが、やさしさとは限りません。
むしろ、相手の負担にならない形で気持ちを残すほうが、今の時代には喜ばれることもあります。
残すなら、ものより知恵のほうがいい
子どもや孫に何か残したい気持ちを持つのは自然なことです。
でも、相手が欲しがっていないものより、もっと喜ばれるものがあります。
それは、これまでの人生で身につけた知恵や工夫です。
たとえば、自分の信条や考え方、もしくは節約のコツ、仕事や家事の段取り、人付き合いのコツなど、長年の経験から自分なりに編み出した方法は、どれも価値があります。
思い出話を伝えるのもいいと思います。
こうした内容を、ふだんの会話の中で伝えてもいいし、お正月や子どもの誕生日など節目のタイミングで、手紙やメール、動画メッセージにして残すのもいいでしょう。
使わない食器セットより、あなたが書いた手紙のほうが、受け取った人の記憶に長くいい形で残ります。
私は娘にものはあげませんが、グリーティングカードはよく書いています。
目に見えないもの、邪魔にならないものを残しつつ、これまでずるずると取っておいたものは処分を考えてください。
そうすれば、子どもの家にも、自分の家にも、不用品がたまりません。それが一番いい状態ではないでしょうか。














































