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10代の子供の部屋というのはたいていくしゃくしゃです。今回はティーンエイジャーに部屋を片付けさせるコツを紹介します。
まあ、ティーンエイジャーの部屋が汚いのは、本人のアイデンティティの発露かもしれませんので、そのまま放置しておく、という手もあります。
ある程度の年齢になったら、片付けられるようになるかもしれません。しかし、わが家は、放置するとものすごく汚部屋になってしまうので、部分的に私が介入しています。
ほっとくと汚部屋になる娘の部屋
私の娘(高校3年生)は、床に服を脱ぎ捨てるタイプです。以前、娘の好きにさせていたときは、かなり汚部屋になっていました。
去年の1月、汚部屋が原因で、娘と父親が衝突して以来、毎日私が、娘の部屋の床に散らばっている服を拾っています。所要時間は、3分~10分です。
その日の服の散らかり具合によって違います。前日が、休みの日で、娘が1日中在宅だと、散らかり度がアップします。
毎朝、娘の部屋を片付けながらも、なんとか本人が自主的に部屋をきれいにしてくれない だろうかといろいろ工夫してきました。
今朝、いつものように、娘が学校へ出かけてから、娘の部屋に入ったら、床がみょうにきれいなのでびっくりしました。
きのう(日曜日)1日中、家にいたというのに。
実は、クローゼットのハンガーが足りないというので、あらたに8つ買ってきて、かけておいたのです。
そうしたら、何と娘自ら、そのハンガーに何着か服をかけていました。
もう、びっくりしましたね。この1年、こんなことはなかったのですから。
よく見たら、部屋のすみに、パジャマや部屋着が何着が固まっていましたが、いつもよりずっとましでした。
ある意味、これは私の勝利です。というわけで、今回は、娘が片付けられる人になるために、私が行ってきたことをシェアしますね。
1.自分がお手本になる
本を読む子供に育てたいときは、親自らが本を読むべきだ、とよく聞きます。
自分ができてないことを、子供にやらせようと思っても無理なのです。
そこで、私はまず、自分の身の回りをいつもきれいにしていました。幸い私はミニマリストなので、仕事前と仕事が終わった後の机の上はいつもきれいだし、クローゼットの中もきれいです。
服も14着しか持っていないので、散らかりようがありません。バスルームや台所もなるべくきれいにするようにしています。
ただし、こういう公共スペースは夫と娘のものが多く出ており、とてもミニマリストの家の一角には見えません。
それでも、床はウエスでふき、バスルームのカウンターにある、夫や娘のものは、整然と並べ、バスルームの鏡をいつもピカピカにしたりと、できる限りの努力はしています。
子供に片付けさせたいなら、まず親が手本を見せる。これは1番最初にやるべきことです。
2.美しい部屋とはどういうものか見せる
娘の部屋が汚部屋になりだしたのは、小学校の高学年ぐらいからでしょうか。中学生ぐらいからだったかもしれません。
私は、子供の自主性を重んじて、ほとんど手を出していなかったのですね。
リビングルームや台所に物を散らかしたら、片付けるように促していましたが。
そのせいか、娘は汚部屋にいることにすっかり慣れてしまったようです。自分でも汚いとは思っていたのでしょうが、もうどんな部屋がきれいなのか、感覚としてわからなくなっていたのです。
娘が父親に怒られたあと、私が一度徹底的に掃除をして、汚部屋をきれい部屋にしました。この家に引っ越して、3ヶ月後のことです。
このとき、まだ部屋の片隅に娘の引っ越しの荷物が残っていました。すべて中身を取り出し、所定の位置に収納し、ダンボール箱はゴミ捨て場に持っていきました。
きれいになった部屋を見て娘は、「わー、私この部屋好きだな。前の家よりずっといい」と言いました。
このように、1度きれいな環境を見せてあげると、きれいな部屋とはどういうものなのか、体感的にわかるので、その気になれば、自分でその状態に戻すことができます。
本人にきれいな部屋のイメージが全くない場合、そういう状態を自分で作ることはまずできないのです。
3.片付けを手助けしつつ、片付け方を見せる
以前、娘は、どんどん散らかっていく服を自分でどうしたらいいのか途方にくれていたそうです。
あまりにくしゃくしゃなので、どこから手をつけていいのかわからなかったようなのです。
これを聞いたとき、もっと早く片付けてやればよかったと思いました。
当時娘は16歳でした。娘は年のわりにとてもしっかりしており、特定の分野においては、私より頼りになるぐらいです。
小さいときから、学校に早く行くのが好きで、必ず毎朝自分で早起きしていました。私が起こさねばならなかったことはめったになかったのです。
宿題も小学校3,4年あたりまでは、私が手伝っていましたが、そのうち自分で何とかするようになり、私はまったく手伝う必要がなくなりました。
高校生になっても、親に家庭科の宿題をやってもらっていた私とは大違いです。
自分の物の洗濯も娘自らがやっています。
そのようにしっかりしていたので、私はほぼ放任していたのです。
しかし、やはり16歳はまだまだ子供。学校やバイトで忙しく、部屋の片付けまで手がまわらなかった娘。そのうち、事態が悪化して、手をつけられなくなってしまったのです。
今、くしゃくしゃの部屋にいる子供は、好きで汚部屋にいるのではないのかもしれません。
必要に応じて、親が手助けをするべきでしょう。特に最初の段階では、片付けを一緒にやりながら、片付け方を教える必要があります。
やり方を見せなければ、子供も片付け方がわからないのです。
4.物の数を減らす
物の数が少なければ、片付けもそれだけ楽です。もし、今、子供が十分な物を持っていたら、1つ何か増えたら、1つ減らすといいですね(ワン・イン・ワン・アウト)。
わが家の場合、娘の洋服や靴、バッグ、化粧品、歯磨き粉、その他日常必要な物のほとんどは、娘が、自分のバイト代を使って買ってくるので、私が数をコントロールすることはできません。
洋服も化粧品も持ちすぎなのですが、「捨てなさい」とも言えません。
他人はコントロールできない話⇒夫が断捨離を邪魔しても「他人はコントロールできない」ことを知っておく
そこで、時々「買うのはいいけど、代わりにいらなくなったものはタンスから出してね。寄付センターに持っていくから」と声かけしています。
この声かけのせいか、私が服を断捨離して寄付センターに持っていっているのを見ているせいか、これまで3回ほど、娘は自主的に古い服をまとめて捨てたことがあります。
娘は片付けられないのですが、捨てられないわけではないのです。古いもの、もういらないと思ったものはわりとぼんぼん捨てています。
このように、物が増えすぎないようにするのも、部屋をきれいに保つコツです。
5.物の置き場所を決める
物が散らかるのは置き場所が決まっていないからです。娘の部屋を片付けたとき、まだ置き場所が決まっていない物に関しては、私が置き場所を決めました。
娘は大きな自分専用クローゼットに小さくて古い本箱と、これまた古いチェストを2つ持っています。
置き場所は十分なのです。
脱いだ服の置き場所をどこにするか決めたかったのですが、この点に関してはいい案が浮かばず、結局、クローゼットやタンスに戻しています。
6.プライバシーは尊重する
ティーンエイジャーは親にいろいろ介入されるのを嫌います。まあ、当たり前といえば当たり前です。もう小さな子供ではないのですから、大人として扱わなければなりません。
私は娘の部屋に入っていますが、ちゃんと了解を得ています。片付けると言っても、
●床やベッドの上に散らかっているものを拾い、所定の位置に戻す。
●ベッドの上のふとんをきれいにかけなおす。
●ゴミを捨てる
この3つしかやりません。
これ以上やると、何かなくなったときに、私のせいだと思われるので、床とベッドの上しか片付けません。
そして週に1度、掃除機をかけています。
そのため、タンスの上などは、ほこりがたまっているのですが、これ以上介入したくないので放置しています。
すると、時々、娘のほうから、タンスの上や窓のさんを拭いてほしいと頼まれることがあります。
そういう場所は頼まれてから、掃除するようにしています。
7.必要なものは揃えてやる
ふだんこのブログには「収納グッズ」を買うと物がたまるからやめたほうがいい、と書いていますが、私は過去3,4回娘のために収納グッズを買って部屋に置いておきました。
ミニマリストになるためには、収納グッズを買わないほうがいいと信じていますが、娘の部屋を片付けるためには、多少、収納グッズがないと片付かないと思ったからです。
両者は目的が違うのです。
最初に書いたハンガーもそうですし、ゴミ箱や化粧品を入れるトレイなども買いました。
娘はあまりこういう物を買おうとは思わないようです。
私も、10代の頃は、収納や片付けなど全く考えていなかったので、これが普通かもしれません。
ティーンエイジャーは、片付けや断捨離より、もっとほかに考えることやすることがあるようです。
* * * * *
今回書いたのは、あくまでもわが家のケースです。本当は、10代の子供の部屋の掃除には、親が手出ししないほうがいいと思います。
先にも書いたように、この年頃は自分の世界を持ちたがり、親からかまわれたくないからです。
わが家のように、私が毎日部屋に入るのは特殊ケースかもしれません。
小さいうちに、子供の物を増やしすぎず、そこそこ自分で片付けられるようにしておき、ティーンエイジャーになったら、もうほっておくのが理想ですね。
私は、あまりに早く、娘の部屋を放置したので、今になって片付けることになったのでしょう。