ページに広告が含まれる場合があります。
年末の片づけ応援特集、今回は、物を増やす習慣を書きます。
来年が来る前に捨てたほうがいいと言ってはいるものの、ある日、突然、がらっと生活習慣を変えることは難しいです。
突然、断酒や禁煙をして成功することもありますが。
きょうは、捨てる決心をし、戦略を考えるところまでやってください。
1.衝動買い
何度も書いていますが、物を増やすことに一番貢献するのは、衝動買いです。
それは、人間的な理性や論理的思考を無視する買い物。時には手持ちのお金の残りすらスルーしてする買い物。
人は気分や感情に左右されるので、衝動買いをまったくしないで生きることはまずできないでしょう。
特に、すてきな物、かわいい物、機能が優秀な物が豊富に並んでいる日本においては。
部屋をスッキリさせたいと思っている方は、今年の衝動買いを振り返ってください。
今年1年、自分が何を衝動買いしたか考えて、もっとも頻繁に、大量に買ってしまったものについて、来年は、そこまで買わずにすむ戦略を立てるのです。
衝動買いを防ぐ戦略
衝動的な買い物を防ぐ方法は過去記事にたくさん書いていますが、ここでは私が効果を感じたことを3つだけ書いておきます。
自分の買い物パターンの把握
問題解決は、まず現状を知ることから始まります。日々の買い物を記録しておくと、データとして使えます。
買い物日記などをつけるのも効果的です。
誘惑を避ける(自分に正直に)
買い物パターンを把握するとき、自分を買い物に突き動かすきっかけを見つけて、それを避けてください。
きっかけがなければ、買い物は起きません。
多くの人にとってきっかけになりやすいものは、以下の3つではないでしょうか?
ショップからのメルマガ、SNSやYouTubeで誰かがすすめているのを見ること、店頭で実際にその商品を見ること。
その商品があることを知らなければ買いたいとは思わないので、新商品や買い得情報をむやみに追いかけないほうがいいです。
自分から情報を追いかけなくても、「何か買いたいなあ」と思っていると、脳が勝手に「買いたいもの」を見つけてくれます。
まあ、誘惑を避けたほうがいいなんてことは、筆子ジャーナルを半年ほど読んだ人は、皆、知っているでしょう。
しかし、人は自分に甘いし、矛盾したことを平気でするので、「ショップのメルマガは取らないほうがいいよね」と思いながら、一部のお気に入りの店のショップは、「例外」として解除していなかったりします。
衝動買いをやめたいのに、なぜ解除しないのか?
新商品やお得情報を逃すことが、自分の人生の大きな損失になると思っているのでしょう。
しかし、そのような一部の「例外」のせいで、物が増えているのなら、来年は自分に正直になるべきです。
衝動買いをやめたいなら、1年だけメルマガを止めてみて、様子を見ればいいでしょう。
今年たくさん買ってしまったものが手元にあるから、来年1年ぐらい買わなくても、普通に暮らせるのではないでしょうか?
べつのことで穴を埋める
衝動買いするとき、それが必要だから買っているわけではありません。
自分では必要だと思っているかもしれませんが、ものが増えすぎて、あとで断捨離しているなら、冷静に考えれば、必要ではなかったのです。
多くの場合、心理的な欠乏を埋めるために買っています。
安心感の不足、愛情不足、自己肯定感(自信)の不足、満足感の不足、承認不足、達成感不足など。
いろいろ足りていないものがあるので、買い物で穴を埋める。
しかし、こうした心理的な穴は、買い物や物質的なもので埋めることはできません。
ほかのことで埋めてください。その方法は過去記事にたくさん書いています(とくにTEDの記事など)。
2.余分に買うこと
1つだけ買えば十分なのに、何かを買うついでに同じ商品や似た商品を複数買う。
毎回、この買い方をしていると、当然、物は増えます。
同じ洋服を色違いで買ったり似たようなアイテムを複数買いする心理とは?
すでに家にあるのに、また似たよう商品を買うことも同じです。
コレクションしているなら、話はわかります。コレクションとは集めることですから、数が多いほうがいいに決まっています。
しかし、コレクションしているつもりなどなくても、買いすぎて、コレクションみたいになることがあります。
洋服やバッグ、ポーチ、靴、雑貨、本など。
かつての私も、コレクションしているつもりはありませんでしたが、似たようなものをいくつも買っていたので、いろいろなものが集まってしまいました。
人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました
必要なものを必要なタイミングで1個だけ買えば、このようにものが増殖することはありません。
今、衣類が安いし、コンスタントに新商品が手軽な値段で購入できるので、去年買ったものが十分着られるのに、今年も買ってしまうことはよくあると思います。
しかし、こういう買い方は、未来の断捨離への下準備みたいなものです。
「買って捨てることを繰り返したい。それが私の生きる道」と納得ずくでやっているならかまいません。
しかし、「あれ、また、ものが増えてる。増やしたくないと思っているのにおかしいな」と思うことが多いなら、ついで買い、まとめ買い、複数買いをやめてみましょう。
必要なものだけを買う工夫
必要なものを1個だけ買う戦略を2つ紹介します。
ワンアウトワンイン
「1つ買ったら、1つ捨てる」というワンインワンアウトを心がけている人は多いでしょう。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
ワンアウトワンインはこの逆で、何か1つがだめになってから、べつのものを補充します。
しょうゆが切れたから、しょうゆを買ってくるとか。
バッグがこわれたから新しいバッグを買ってくるとか。
物が豊富にあり持ちすぎることがふつうの現代において、何かがだめになるまで使うことはなかなかないかもしれません。だからこそ、チャレンジのしがいがあります。
1つだけを選び抜く練習をする
何かを選ぶとき、1つだけを選ぶ練習をしてください。たとえ、2つ選ぶことができるときでも。
洋服を買うとき、色違いやサイズ違いを買ってしまうのは、1つを選び抜くことができないからです。
シチュエーションによって着るものを変えたいとか、コーディネートを変えたい(これはセーターの下でえりを出して着るやつで、これは、そのまま着るやつにしたいとか)といった事情があるかもしれません。
いろいろ思うところはあるでしょうが、余分なものを買いすぎないためには、1つだけをびしっと選ばなければなりません。
その買い物の目的やゴールを考えると、最適な1つを選びやすいのではないでしょうか? 選ぶとき、はずしたくないポイントを意識するのもいいでしょう。
3.セール・値引き品・ポイントサービスに惑わされない
値段がさがっているから、ポイントがつくからという理由で買い物するのをやめましょう。
「定価だろうがなんだろうが、これは必要だ、これが欲しい!」 そう思うものを買ってください。
確かに、何でも安いほうがいいと思うのはふつうのことです。
私だって安いものほうが好きです。特に、昔はそうでした。
しかし、値段で買うものを選ぶと、ガラクタが増えます。私の実体験から、声を大にして言います。
ものを買うとき、値段を一番に考慮しないでください。「安いから」という理由で買うと、それは高い確率でガラクタになります。
「安いから」ではなく、「必要だから」という理由で買いましょう。「好きだから」という理由でも、「安いから」よりはましです。
とにかく、「安いから、買ってもいいかな」と思ったときは、すぐに買わず、一度、家に帰って冷静に考えてください。
これまで、「安いから」とあれこれ買っていたから、断捨離するはめになったのではなかったのか、と。
「安いから」という理由で買ったものは、ちゃんと使うことができなくても、「安かったからべつにいいか」と、簡単に見切ることができてしまいます。
浅い付き合いになってしまうわけです。
来年は、もっと真剣にものと付き合いましょう。
■初回の記事はこちら⇒2024年が来る前に捨てたほうがいいものを思いつくままに書いてみる(その1)
*****
今年中に捨てたほうがいいものとして、物が増えてしまう生活習慣を取り上げました。
3つしか書きませんでしたが、ほかにもいろいろあります。
・いらないのに断らず、何でももらってしまう習慣
・不用になったのに、いつまでも手放さない習慣
・家の中に入ってくるものについて無頓着すぎること
・買っただけで満足して、ちゃんと使おうとしないこと
・セールと名のつくものには必ず参戦する習慣
・何かというと自分にごほうびをあげる習慣
・ギフトを買うとき、必ず自分の分も買う習慣
・送料無料サービスになるまで買わないではいられない習慣
・思い出の品にどこまでもこだわる習慣
人によっていろいろな生活習慣があります。今年の買い物を振り返りながら、自分のためにならない習慣を見つけてください。