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今回はガラクタがたくさんあるせいで奪われている時間を5種類紹介します。
「家の中を片付けたいけれど、時間がない」——この言葉、あなたも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
忙しい毎日、片付けの優先順位はそんなに高くないでしょう。仕事や家事、育児に追われているとき、片付ける時間なんてないと思うのも無理はありません。
でも、ちょっと考えてみてください。本当に「片付ける時間」がないのでしょうか? それとも、知らないうちにガラクタに時間を奪われているのではないでしょうか?
実は、「片付ける時間がない」と思っている忙しい人こそ、ガラクタを減らすと大きな恩恵を受けます。
忙しくて片付けられないと思うなら、ガラクタのせいでどれだけ時間を無駄にしているか意識してみてください。
片付けの優先順位を上げ、ガラクタを減らしていけば、もっと時間に余裕が生まれますよ。
ガラクタが奪う時間:見出し
1. 朝の支度に無駄に時間をかけていないか?
朝、こんなことが起きていませんか?
・「何を着よう?」とクローゼットの前で立ち尽くす
・服はたくさんあるのに、しっくりくるものが見つからない
・目当ての服が見つからず焦る
・着替えたものの、やっぱり気に入らなくてまた着替え直す
どれも、私が若い頃に経験したことです。
こうした「服選びの時間」こそ、ガラクタのせいで生まれている無駄な時間です。
クローゼットに大量の服が詰まっていると、どこに何があるか把握しにくくなります。
着る頻度の低い服が多すぎて、本当に着たい服が埋もれてしまう。
結果として、「着るものがない」と感じ、探し回ったり、何度も着替えたりする羽目に。
たとえば、毎朝5分、服選びに時間を使っているとしましょう。
1週間で35分、1ヶ月で約2時間半、1年では30時間以上も服を選ぶことに費やしている計算になります。
でも、クローゼットが整理されていてよく着る服だけがハンガーにかかっている状態なら?
毎朝の服選びは、文字通り一瞬で終わります。
「片付ける時間がない」と思っているとき、実は「片付けていないせいで時間を失っている」ことがよくあるのです。
2. 探し物をしている時間を思い出してみよう
あなたは、1日に何回「あれ、どこに置いたっけ?」と何かを探しますか?
・鍵が見つからず、出かける直前にあわてる
・スマホが見当たらず、家の中をウロウロ
・大事な書類をどこにしまったか思い出せない
・ハサミやペンがいつも行方不明
こうした探し物の時間は、一回ごとは大したことがないように感じるかもしれません。
でも、積み重なると膨大な時間になります。
たとえば、1回の探し物に5分かかるとします。
1日に3回探し物をすれば、1日で15分、1週間で1時間45分、1ヶ月で7時間以上も「探し物のためだけに」時間を使っていることになります。
目当てのものが出てこないとストレスなので、人によっては、もっと長く探し続けてしまうでしょう。
探し物の原因はさまざまですが、大きな要因のひとつが「ものが多すぎること」です。
・収納スペースに余裕がなく、必要なものがガラクタに埋もれてしまっている。
・決まった置き場所がないため、そのときどきで適当な場所にしまってしまい、次に使うときに見つからない。
・「とりあえずここに入れておこう」と思ったまま忘れてしまう。
こうした状況が、無駄な探し物の時間を生み出しています。
3. 掃除にかかる時間は、ガラクタのせいで増えている
掃除が面倒、なかなか終わらない、やる気が出ない——そんな悩みを抱えていませんか?
・ホコリを払う前に、まず棚の上のものをどかさなければならない
・掃除機をかける前に、床に散らばったものを片付ける必要がある
・キッチンのカウンターがものであふれていて、拭くのがひと苦労
・収納がパンパンで、掃除道具を取り出すのも面倒
このように、掃除の前にまず片付けをしなければならないと、それだけで掃除が億劫になります。
リビングの棚の上に雑貨や小物がたくさん置かれていると、ホコリを拭き取るのに一つひとつどかす手間がかかります。
テーブルの上に物が散らかっていれば、サッと拭くことができず、まず片付けから始めなければなりません。
もし部屋がスッキリしていたら、こうした余計な手順を踏まずに、掃除機をかけたり、布巾で拭いたりするだけですみます。
ものが多いとホコリが溜まりやすくなるという問題もあります。
日々の掃除が面倒だと、先延ばしにつながり、ますます部屋が散らかり、さらに掃除が大変になる——そんな悪循環に陥ってしまいます。
4. 集中できず、作業に時間がかかる
部屋が散らかっていると、それだけで集中力が落ち、何をするにも時間がかかります。
目に入る情報が多すぎると、脳は無意識のうちに「これは何だろう?」「あとで片付けるべき?」などと処理を始めてしまい、今やるべきことから意識が逸れてしまいます。
・デスクの上に書類や文房具が散らかっていると、パソコン作業に集中したいのに、目の端にいろいろなものが映って気が散る。
・キッチンのカウンターに道具が出しっぱなしになっていると、料理中も視線がそれて、手が止まる。
ものが多いせいで、エネルギーも思考も分散してしまいます。
「この道具を使うか、それともこっち?」と、ちょっとした選択に迷う時間も、積み重なると集中の妨げになります。
その結果、作業に何度も意識を戻さなければならず、ひとつのことを終わらせるのに必要以上に時間がかかってしまいます。
以前、私はパソコンのモニターのそばにベタベタと付箋を貼っていましたが、貼るのをやめたら、以前よりずっと集中できるようになりました。
小さなものでも視界のノイズが減るだけで、思考の流れがスムーズになり、集中力が高まることを実感した例です。
視界がすっきりしていると、思考の流れがスムーズになり、作業効率が上がります。
いつもの光景の一部になっている物の見直し:視覚的ノイズを減らす(その5)
5.収納グッズを買うのに時間を使ってしまう
「収納が足りないから、新しい収納グッズを買おう」
「もっと便利な片付けアイテムがあれば、部屋がスッキリするかも」
こう考えて、収納グッズを探しに行ったことはありませんか?
こうした、「ものを片付けるためのもの」を買う時間も、ものがなければ使わなくてすむ時間です。
・収納グッズを探してお店を回る時間
・ネットで口コミを調べ、どれを買うか迷う時間
・実際に購入して持ち帰り、組み立てたり設置したりする時間
・思ったほど片付かず、また別の収納グッズを探す時間
どれも積み重なると馬鹿にならない時間です。
こうして時間をかけて収納を増やしても、ものは減りません。
収納スペースが増えると、不要なものを手放す機会を失うことのほうが多いと私は考えています。
スペースが増えたことで「まだ入るから大丈夫」と思い、新たな買い物をするきっかけになってしまうことすらあるでしょう。
収納を増やすことに時間を使っても、片付けやすくなるどころか、管理すべきものが増え、さらに片付けに時間を取られてしまいます。
どうせ時間を使うなら、ものを減らすことに使ったほうがいいのではないでしょうか?
そのほうがお金も無駄になりません。
そのイライラの原因は収納ストレス。不用品を捨てれば解決します。
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ものが多いせいで気づかないうちに時間を失っていることを説明しました。
探し物に時間をかけたり、使うものに迷ったり、収納グッズを探し回ったり——すべて、ものがなければ使わずにすむ時間です。
時間は限られています。
不要なものに、大切な時間を取られてしまうのはもったいないことです。
ものが減れば、無駄なことに時間を使わなくなります。
「忙しいから無理」と思わず、1日5分でいいので、不用品を処分してみてください。
毎日少しずつ捨てて、時間を取り戻しましょう。