歩いている女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.04.4

今という時間を大事にするために、やってみるといい3つのこと。

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今この時、あるいは今日という1日を大切にしたいけど、いったい何をしたらいいのか、わからない。

そんな人のために、これをすると、結果的に今を楽しむことになると思う活動を3つ紹介します。

まず、なぜ今を大事にしたほうがいいのか、説明させてください。



物を持ちすぎている人は今を生きていない

ガラクタをたくさんためている人は、あまり今という時間を大事にしていません。

いつ来るかわからない「これが必要になった時のために」、もう使わない物や、たくさんのストックを持っていたり、

過ぎてしまった過去にしがみついて、「楽しかったことを思い出させてくれる記念品だから」と、古い物を後生大事にしています。

その結果、部屋に物があふれます。

もちろん、時間の流れを意識して、考え、行動することには、メリットもたくさんあります。

何かを記憶して、きょうを明日につなげたり、日々、何かを積み重ねて、かけがえのないもの(信頼関係とか)を築きあげたりできます。

今が最低だと思っても、先に希望を持って生きながらえることができるのも、時間の流れを意識しているからこそです。

しかし、あまりに、今の時間をおろそかにしていると、これはこれで人生の質を損ないます。

今しか手にできないものを、取りこぼしてしまうからです。

子供の学芸会で、動画をとることに夢中になっていると、肝心の子供たちのパフォーマンスを楽しめません。

旅先で、SNSでシェアするために、写真を撮っていると、旅行の目的が、「フェイスブックで写真をシェアすること、そしてできるだけたくさん、いいね!をもらうこと」、にすり替わってしまいます。

人生は、今という時間の積み重ねです。一番大切なのは、「今」です。

では、今を大事にするためには、いったい何をしたらいいのでしょうか? 

マインドフルネスを実践すればいいのです。

以前書いたこの記事は⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法、どちらかというと考え方にフォーカスしていたので、きょうは具体的な行動を紹介しますね。





1.ルーティンを変える

ルーティンを変えると、今という時間に気持ちがいきます。

目新しい行動をするとき、人は、必ず、その行動に意識が向きます。慣れていないからです。

ルーティン、つまり、ふだん習慣になっていることを行っている時、人はマインドレス(無意識)です。

習慣とは、何も考えずにやれることにほかなりません。

自分のためになることを習慣にして、どんどんやっていくと、人生の質があがります。

しかし、一方で、習慣や思い込みの中にどっぷりはまりこみ、毎日同じことを同じようにやっていると、退屈ですし、何かを考える機会もありません。

下手をすると、何も考えない人になってしまうでしょう。

旅行へ行くと、日常から出られるから、新鮮な気分になれますが、何も旅行する必要はありません。

日々のルーティンをちょっと変えるだけで大丈夫です。

ルーティンの変え方

ふだんやっていることを、少しだけ変えます。

順番を変える

朝活や、日々の掃除など、すっかりルーティン化して行っている行動の順番を少し変えてみます。

私には、こんなモーニングルーティンがあります⇒朝のルーティン、50代ミニマリスト主婦の場合。書くことに時間を使っています

この記事にあるように、毎朝、以下の順番でごちゃごちゃと紙に文字を書き連ねています。

1)モーニングページ
2)10年日記
3)食べたもののメモ
4)家計簿
5)To-doリスト

この5つに取りかかる順番を変えるだけで、ルーティンがちょっと変わります。そして、「あ、もしかしてこっちのほうがいい感じかも?」と気づいたりします。

時間帯を変える

何かを行う時間帯を変えます。

たとえば、洗濯を昼間やっているなら、夜にするとか。

フライレディは、夜の間に洗濯して、翌朝、洗濯物を乾燥機に入れています⇒日本人なら洗濯は毎日やると思うけど。31日で身につく片付け習慣(6)

ルートを変える

通勤ルートをちょっと変えてみる、散歩、ジョギングのルートを変える、ランチタイムに出かけるエリアを変える、といったことです。

いつも降りる駅より、1つ前の駅で降りて、歩く量を増やすと、健康にもよいです。

ふだんは手を出さないものに手を出す

いつもなら、やらないことをやってみます。

たとえば、

– ふだんは絶対食べないものを食べてみる

– ふだんは絶対見ないような映画を見てみる

– 絶対読まないような本を読んでみる、

– 絶対口をききたくない人に声をかけてみる、

– 絶対やりたくない仕事をやってみる

– 絶対作りたくないと思っている料理を作ってみる

などなど、選択肢は無限にあります。

「絶対」という言葉をたくさん使いましたが、こだわりや思い込みの強いひとは、無意識のうちに「絶対こんなのはいやだ」と自分で縛り付けるものです。その結果、さまざまな可能性の芽をつむことがあります。

「絶対いやだ」と思っていたことも、やってみると、意外と楽しく、自分の世界が広がるかもしれません。

2.取っておきのものをおろす

いまを楽しむ方法、2つ目は、特別なときのために、ずっと大事にとってあるものをおろして、きょうから自分や家族のために使うことです。

「これはきれいだから、お客さんが来たときに使おう」としまってあるものを、使ってください。

たとえば、

・高級ワイン

・ふだんは買わない高いジャムやお菓子

・ちょっといいお茶

・ちょっといいタオル/ふきん

・よそいきの服/靴/バッグ

・ちょっと値段が高かったステーショナリー(ペン、ノートなど)

・お客さん用のふとん

・お客さん用の食器

・自分では買わないようなぜいたくないただき物

断捨離をするとき、「もったいなくて捨てられない」という反応をしがちな人は、たいてい、「ちょっといい物」に全然手をつけず、すべて押入れの中にしまっています。

人からいただいた高いボールペンはしまいこみ、インクの出にくいボールペンを使っていたりします⇒無理して使っている物を捨てる(プチ断捨離18)

いつ来るかわからない、「未来の晴れ舞台」のために、せっかく持っているよい物には手とつけず、日常では、そのへんの使いにくいもの、やや難のあるものをがまんして使うのは、今を大事にしていません。

じゃあ、未来を大事にしているのか、というとそうとも言えませんね。

しまったまま何年も放置するので、手に入れたときは、素敵だったバッグには、いつしかカビがはえ、真っ白だったタオルは黄ばみ、お茶はしけます。

結局、今を大事にしないと、未来も損なわれてしまうのです。

とっておきのものをおろすのは勇気がいるかもしれませんが、それこそが、いまを大事にする行動です。

すでに、使うものがちゃんとあってダブっているから、いいものをしまいこむのかもしれません。

その場合は、ダブリをなくすとすっきりします。

いま使っているものを捨てるか、押入れに放置しているものを寄付するかして、つねに、自分なりにベストのものを使うように心がけてください。

ベストのものとは、必ずしも高いものではありません。自分に合うもの、ぴったり来るものです。

関連記事⇒3分で人生の質があがる~安っぽいものを断捨離する魔法のような効果とは?

3.アーティストデートをしてみる

最後はアーティストデートです。

ジュリア・キャメロンが、創造力を養うワークとして2つ目に紹介しているものです(1つ目はモーニングページです)。

モーニングページとジュリア・キャメロンの説明はこちら⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

具体的には1週間に1回、自分1人で、楽しいことをします。

ジュリアキャメロン本人が説明している動画(2分21秒)があるので紹介します。

The Artist Date is a once-weekly, festive, solo expedition to explore something that interests you.(アーティストデートは、週1回、自分が興味あることをするために、1人で出かける楽しい外出です)。

必ずしも、芸術的なことをする必要はなく、自分が楽しいと思うことをします。

クリエイティブな仕事をしていると、自分の中にある井戸(インスピレーションの源)が枯れてくるので、週に1度外に出て、楽しいと思うこと、自分を魅了するようなことを1人でして、井戸の中に、創造力という名の水を補給するのです。

ポイントは1人でデートすることです。

他人と一緒だと、自分が本当に行きたいところや、やりたいことができません。

どんなに仲のいい人だったとしても、自分ではありませんから、どうしても、相手に合わせる部分が出てきてしまいます。

主婦の中には、1人で外出することに慣れていない人もいるかもしれません。

1人になるのは自分の心にとってとてもいいことなので、1人になることが少ない人にこそ、おすすめしたいワークです⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。

ワークといっても、仕事や勉強ではなく、楽しむことですから、まじめにがんばりすぎると、たぶん、井戸の中に水がたまりません。

アーティストデートの例

・本屋に行く

・画材店に行く

・外に日記帳やスケッチブックを持っていって、書いたり描いたりする。

・散歩する

・近所の公園でぼーっとする

・図書館に行って、絵本などを見る

・コーヒーショップでのんびりする

・ちょっとした野外コンサートに行く

ジュリア・キャメロンによれば、アメリカ人は、働くことは得意だけれど、遊ぶ(play)ことが苦手だから、アーティストデートというワークをできない人がたくさんいるそうです。

本屋に行っても、ついつい仕事関係の本を立ち読みしてしまったりするのです。

遊ぶことは怠けることとも違うし、「遊べ!」と言われても、困ってしまう人が多いのかもしれません。

まあ、あまり難しく考えず、とりあえず、外に出て自然にふれることから始めるといいのではないでしょうか? 

私は日本にいたときは、1人でよく公園で弁当を食べていました。たぶん、これもアーティストデートです。

名古屋港のそばにある会社で仕事をしていたときは(派遣社員として)、いつも海を見ながら1人で弁当を食べていましたね。会社で弁当を食べていると、気分転換できないから外で食べるほうが好きです。

詳しくは、ジュリア・キャメロンの著書、The Artist’s Way(邦題:ずっとやりたかったことを、やりなさい。)を参照してください。

マインドフルネス関連記事もどうぞ⇒暮らしにマインドフルネスを取り入れてより自由になる(TED)

*****

マインドフルになる方法として、まっさきにあがるのは、瞑想なので、瞑想をしてもいいと思います⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)

あまり、物集めに走らず、利便性を追求しすぎず、先のことを心配しすぎない暮らしを意識すると、もっと今を大事にできるんじゃないでしょうか?





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